【多言語ウェブサイト】の7つのポイント

翻訳外注ノウハウ

グローバル展開を拡大することは、企業に大きな利益をもたらす可能性があります。なぜならそれは、より大きな市場へのアクセス、収益の増加、かぎられた市場への依存度の分散を意味するからです。

しかしグローバルな展開を成功させるにはさまざまな課題があり、新しい地域をターゲットにすることは簡単なことではありません。

あなたのビジネスはすでにグローバルな存在感を確立するための道を歩んでいるかもしれませんし、今はまだでも、将来的にその道を歩むことを検討しているかもしれません。

いずれにせよグローバル展開を効果的に進めるためには、あらゆる手段を最大限に活用することが必要です。

もちろんグローバルビジネスを成功させるための要素は複数あります。例えば、ネットビジネスにおいてアプリストアの評価を上げることがいかに重要であるかはご存知のとおりです。

本コラムでは、もっとも重要な要素のひとつである、多言語ウェブサイトについて説明します。

※本コラムはLilt社のコラムを元にお届けしています

重要性を増すオンラインの世界

2022年現在、グローバル市場に進出する上で、企業のウェブサイトがますます中心的な役割を果たすようになってきていることを認識することが重要です。

新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)が登場する以前から企業活動のデジタル化は進んでいましたが、今回のパンデミック(世界的流行)によってその傾向はさらに強まりました。

まず在宅勤務がより一般的になりましたが、自宅やマンションがバーチャルオフィスになったことは多くの人が個人的に体験したことであり、企業もこの新しい現実に適応するため、例えばリモートワークのソフトウェアなどに投資する必要が生じました。

パンデミック(世界的流行)はより一般的な商業活動にも影響を及ぼしており、この流行が始まって以来かつてないほど多くの顧客活動がオンラインで行われるようになりました。

世界中の顧客がインターネット上で探索、調査、購入を行なうことができるようになり、人々のブランドへの関与は以前よりも”オンラインのみ”になる可能性が高くなりました。

その結果企業のウェブサイトは、世界に対するオンライン窓口として、かつてないほど重要なものとなっているのです。

ローカライゼーションの台頭

インターネット上で存在感を示すだけでは、グローバルな成功は望めません。

インターネットが普及し、競争が激化する中、企業はこの領域でますます効果的に活動し、際立つ存在にならなければなりません。

顧客がどこにいようと、関連性の高い、状況に応じたかたちで、重要な情報にアクセスできるようにすることが不可欠です。

そのために最も成功しているグローバルブランドの多くは、ローカライゼーション(製品やサービスの翻訳を、特定の国または地域に適応させるプロセス)によってグローバルリーチを拡大し、すべてのユーザーに同等の体験を提供することに成功しています。

ローカライズされた、デジタルファーストのポジティブな顧客体験を促進することは、非常に重要となっています。

実際、リルト社の「ローカリゼーションの現状2021」調査では72%の企業が「1年間に制作した、ローカライズされたデジタルコンテンツの量が増加した」と報告しています。

グローバル展開を成功させるにはさまざまな面で努力が必要ですが、ウェブサイトの基本的な重要性は決して見落としてはなりません。

例えば、Shopifyの在庫管理システムをグローバルに展開する場合でも、「世界中のユーザーがどの言語でもサイトを利用できるようにする」必要があるのです。

多言語ウェブサイト、7つのポイント

グローバルな活動を増やすことに決めた、基本的なことはもう済んでいる、誰に売っているのか、どこにいるのかはもう知っている、ターゲット言語も特定した、となるとその次はウェブサイトです。

以下のヒントは、ウェブサイトを構築したり、最適化したりする際に役立ちます。

多言語コンテンツへのわかりやすい入り口を用意する

まずターゲット(翻訳後の)言語のウェブサイトに、簡単にアクセスできるようにすることです。

画面右上にある小さな「地球儀のアイコン(グローバルサイトを示すアイコン)」は、標準的な選択肢です(コカ・コーラデル・テクノロジーズのウェブサイトに見られます)。

このボタンをクリックするとドロップダウンボックスが開き、閲覧者の好みの言語が選択できるようになります。

注:地球を文字どおりに描いたもの(大陸や海を描いたもの)ではなく一般的な地球儀のロゴ(大陸や海が描かれていないもの)を使用すると、特定の地域に偏ることがないため好ましいとされています。

また、使用可能な言語をリストアップする場合は、必ずその言語での表記を表示するようにしてください。例えば、イタリア語は「(ItalyやItalianではなく)Italiano」と表示するなどです。

ビジネスに適した多言語コンテンツを選ぶ

「ウェブサイト全体とそのすべてのコンテンツを、最初からすべてのターゲット言語で利用できるようにする」ことは現実的でない場合があります。

なぜならそれは「新しいコンテンツが追加されるたびにこれを更新し続けなければならない」という継続的なプレッシャーを伴なうからです。

その代わりに優先順位をつけましょう。多言語の顧客がアクセスする必要がある、最も重要な情報を特定するのです。

そうすれば多言語展開のためのミニサイトを統合して開発することができ、より少ないコストで、より管理しやすくなり、より簡単にコンテンツをローカライズすることができます。

この方法は、より広範囲なコンテンツ戦略とともに検討する必要があります。

市場環境の変化やビジネスの進化や時間の経過とともにウェブサイトは肥大化し、コンテンツは陳腐化する可能性があります。

効果的な監査とコンテンツの剪定(間引き)戦略は、多言語利用者のために重要なコンテンツを特定しながら、ウェブサイトを合理化するのに役立ちます。

ビジネスに最適な翻訳アプローチを選択する

ビジネスコンテンツは慎重に作成、ローカライズされるべきです。そのためには翻訳の選択肢を理解し、何が最もニーズに合っているかを理解することが重要です。特に、安全衛生の問題が発生する可能性がある場合は注意が必要です。

グローバルな顧客体験全体を重視するベンダー(翻訳会社)もありますので、自動(機械)翻訳されたコンテンツを編集するだけでなく、ベンダー(翻訳会社)を検討する際にはカスタマージャーニー(顧客が製品・サービスの購入に至るまでのプロセスを旅に例えた概念)全体も考慮してください。

ローカライゼーションは言葉を言語から言語へ移動させるだけではありません。したがって、ニーズに合わせて構築、成長、拡張できるパートナー(翻訳会社)と協力することが重要です。

望ましいアプローチを採用したら、新しいコンテンツも含め、関連するコンテンツを効率的に翻訳できるよう、ワークフローを開発しましょう。

この問題に取り組んでいる他の企業(先人)の経験を参考にし、そこから学ぶことには価値があります。

グローバルリーチを拡大する、多言語ウェブサイトの7つのポイント

ローカライズ

文化的な背景も考慮しましょう。多言語コンテンツをローカライズすることで、ターゲットとするユーザーによりよく響くようになります。

例えば、言葉やフレーズは言語によって文化的な意味合いが異なるため、直訳だけでは十分でない場合が多々あります。

また、テキストだけではありません。画像にも、文化特有の意味が込められています。

あなたがターゲットとする各市場に適した画像はありますか?色、シンボル、日用品、表情、天気など、さまざまな文化的メッセージを伝えることができるため、地域ごとに異なる画像が必要な場合もあります。

営業活動で成功するために通話プランを立てるのと同じように、新しい市場とのコミュニケーションも綿密に計画しなければなりません。

そのためにはターゲットとする市場の文化を理解したプロフェッショナル(ウェブサイト制作会社、翻訳会社)を雇うことを検討してください。

テンプレートとスタイルガイドを作成し、一貫したブランディングを実現する

あなたのビジネスは、対象がどこにいようと、すべての潜在顧客に対して同じメッセージを発信する必要があります。

確かに、(国や言語によって)細部はローカライズされ、メッセージは微妙に調整する必要があるかもしれませんが、あなたのブランドが伝える全体的な印象は、全体として一貫していなければなりません。

そのためには慎重に構築されたコンテンツ・テンプレートを、ウェブサイト上で使用することが有効です。テンプレートは、ローカライズの余地を残しながら一貫したブランディングを可能にします。

また、テンプレートのライブラリーを利用することで、ワークフローをより管理しやすくすることができます。

世界共通言語である英語から翻訳されたコンテンツは、拡大され、より多くのスペースを占める可能性があります。

よってコンテンツのテンプレートを作成する際や、ユーザーインターフェイスを設計する際には、この点を考慮してください(UX=ユーザーエクスペリエンス、ユーザーがプロダクトやサービスを通して得られた体験のこと)を考える必要があるということです)。

また、テキストを埋め込んだ画像をウェブサイトに使うのは避けましょう。代わりにすべてのテキストが編集可能な要素としてテンプレートに含まれるようにすべきです。

最後に、多言語コンテンツで使用するグローバルなブランドボイス(そのブランドらしい語り口調や文体のこと)を明記したローカリゼーションスタイルガイド(統一した言葉遣いを規定する手引き)を作成します。

これは、コンテンツを調整するチームにとって非常に重要なツールとなります。

多言語ウェブサイトと広範囲なカスタマージャーニーをリンクさせる

ウェブサイトに人々が集まってくるようになったら、次は彼らに何をしてもらいたいのでしょうか?

問い合わせフォームに入力してもらいたいのでしょうか?もしそうなら、問い合わせフォームが彼らの言語で提供されていることを確認してください。

彼らに電話をかけてもらいたいのでしょうか?その場合は、彼らの母国語による電話に対応できるようにしましょう。

自国以外の地域に進出する際には、さらにさまざまな問題を考慮する必要があります。

当然ながら、その地域に合わせた価格と配送の詳細を表示する必要があります。同様に、ウェブサイトでも現地の住所、日付、時間、単位を表記する必要があります。顧客が簡単に購入できるようにするのです。

さまざまな国からアクセスしてくる、さまざまな人を対象に、全行程を考える、つまりカスタマージャーニーマッピング(時系列で顧客の行動・思考・感情を可視化し整理する)を実施することで洞察力を高めることができます。

それによってユーザーが苦痛を感じるポイントを特定し(それがウェブサイトであろうと他のものであろうとです)、可能な限りシームレスな顧客体験を提供することを目指しましょう。

ウェブサイトの見直しだけでなく、Salesforceとの電話統合も効果的です。よりパーソナライズ(個別化)されたカスタマー・エクスペリエンス(顧客体験)を提供するために必要なツールを、顧客がどこにいようと、誰であろうと、チーム全員が確実に利用できるようにするのです。

検索エンジン最適化(SEO)について考える

せっかく素晴らしい多言語ウェブサイトを作成したのだから、検索性にもこだわりたいものです。

人々は自分の国の言葉を使ってオンライン検索をする傾向があります。実際、Googleの報告によるとこれまで以上に多くのオンライン検索が現地語を使って行われているようです。

自国向けのオンラインビジネスではすでに、母国語での検索エンジン最適化(SEO)は行なっていると思います。

それと同じことを、あなたのウェブサイトがすべてのターゲット国の(言語の)検索結果ページで上位に表示されるように実行する必要があるのです。

結局のところ、多言語で存在感を示すことができなければ何の意味もないのです。

さらなるグローバル展開のための計画

ウェブサイトはもちろん、グローバルリーチを拡大するためのひとつの要素に過ぎないので、もっと大きな視野で考える必要があります。

例えば、magicJack(米国とカナダのインターネットベースの電話サービスプロバイダー)のようなサービスは、小規模なオペレーションには適していますが、規模を拡大しグローバル市場に参入する際には、専用の通信システムを検討する必要があるかもしれません。

しかしウェブサイトを正しく構築することが、最も重要な要素のひとつであることは間違いありません。

多言語ウェブサイトはアクセスしやすく、発見しやすく、ターゲットとするオーディエンスにとって正確であることを確認してください。

また、現地の言語や文化を理解したプロフェッショナルなサービス(翻訳会社)を利用することで、コンテンツが適切に配置されるようにしましょう。

これらをすべて実行することで、最高のスタートを切ることができるのです。

まとめ

以上、「【多言語ウェブサイト】の7つのポイント」でしたがいかがでしたでしょうか。

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