20世紀後半から21世紀初頭にかけて、国際的なビジネスは急速に拡大し、国内企業による国際貿易が中心であった時代から、数十か国にまたがる多国籍企業が世界経済に於いて重要な役割を果たしています。
多国籍企業の中には国全体よりも裕福な企業もあるほどですが、国際商取引がより複雑になるにつれ、経済学者は企業の国際的なビジネス活動のレベルの違いをあらわす分類を考えてきました。
※本コラムはbiz fluentのコラムを元にお届けしています
国際的な企業(インターナショナルカンパニー)
国際的な企業(インターナショナルカンパニー)は主にひとつの国で事業を展開していますが、海外市場との接触も多少あります。アメリカの国際企業で最も一般的なのは、国際市場から製品や原材料を購入する企業です。
ベスト・バイ社(世界最大のアメリカの家電量販店)は、このタイプのビジネスの一例ですが、同社は米国で事業を展開し、その雇用のほとんどは米国人ですが、大量の輸入品を販売しています。
国際企業にはかなりの量の仕事を外部に委託している企業や、外国に小規模の事業を維持している企業も含まれます。
多国籍企業(マルチナショナルカンパニー)
複数の国で事業を行い、その海外事業から多額の収入を得る企業は、多国籍企業(マルチナショナルカンパニー)とされます。
多国籍企業は通常ひとつの国に拠点を置く経営陣によって管理されていますが、個々の国の市場にも対応しています。
アップルコンピュータは多国籍企業の一例ですが、強力な米国経営陣を維持しながらも、さまざまな国の市場を直接ターゲットにしています。

越境企業(トランスナショナルカンパニー)
多国籍企業と越境企業を正確に区別する方法について、経済学者たちはしばしば議論を交わしています。
一般的に越境企業(トランスナショナルカンパニー)は、割り当てられた市場で重要な独立性を持って運営される、独立した部門を持つ非常に大きな多国籍企業を指します。
BP Amoco(アモコ)社(米国東部で運営されている燃料ステーションのブランド、1998年から英国会社BPが所有)は多国籍企業の一例です。
BP Amoco社はほぼ独立した大陸部門を維持し、さまざまな国の上級管理職を雇用し、多くの場合、母国の本社に拘束されない、グローバルな視点で意思決定を行っています。
グローバル企業(グローバルカンパニー)
グローバル企業(グローバルカンパニー)というものは存在しませんが、経済学者たちはグローバル企業とはどういうものかを評価する基準を確立しています。
グローバル企業と呼べるのは、世界的な規模で事業を展開していながら、どの国にも法的に縛られることのない企業でしょう。
設立された国もなく、経営もひとつの国の管轄外で、たとえば国連が設立した宇宙開発企業などがこれにあたります。
まとめ
以上、「【国際的なビジネス活動を表わす】4つの基本レベル」でしたがいかがでしたでしょうか。
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