国際的な企業になるということは、新しい市場や収益源への扉を開くことです。
しかしそれは同時に、ビジネスリーダーに新たな挑戦が課せられるということでもあります。
リソースの分散、多様なコスト構造、文化の違い、政府の要因など、すべてが国際的な経営の障害となり得るのです。
※本コラムはbizfluent社のコラムを元にお届けしています
リソースの分散
複数の大陸や国にまたがってビジネスを展開している場合、リソースの物流に於いて発生する障害に対処する必要があります。
たとえば商品を製造する企業では、複数の場所から材料を調達し、生産施設まで運ばなければなりません。また、社員とテクノロジーの間にも大きな距離があります。
グローバルにさまざまな場所にいるメンバーは、直接顔を合わせることはなくバーチャルオフィス技術に頼って戦略や実行を議論することもあるのです。
多様なコスト構造
国際的な事業展開に於いて、統一されたブランドを提供するか、それとも市場ごとに異なるブランドを提供するかは戦略上の大きな判断の一つです。
その際、各市場で商品を製造・調達する上でさまざまなコスト構造が影響します。
たとえばアメリカやヨーロッパの多くの地域では、中国やインドよりも人件費や消耗品に多くのコストがかかります。
しかし低コスト地域に生産活動を集中させた場合は、完成品を世界の他の地域にどのように運ぶかを考えなければなりません。
原価が異なると価格決定も複雑になりますが、原価をベースに価格を調整するとブランドシグナル(ブランドの認識のきっかけとなるもの)が混在する危険性があるため、ブランディングのための明確な戦略を確立することが重要です。

文化の違い
文化は、ほとんどの組織に於いてその効率や効果に大きな役割を果たします。
国内事業で強力な文化を育むだけでも十分に難しいのに、そこに文化の違いが加わると、仕事はさらに難しくなります。
チームやグループでの交流を重視する文化もあれば、個人の表現力や自主性を重視する文化もあります。
この問題に対処するには、それぞれの文化に適した中心となる価値観をいくつか見出し、それをビジネスの基盤に組み込んでいくことです。
また、確立されたブランドや文化と相容れない文化を持つ国への進出は避けるという方法もあります。
政府の影響力
政府がどの程度あなたのビジネスを受け入れるかは、あなたのパフォーマンスにも影響します。
たとえばマクドナルドはインドで牛肉製品をめぐって政治的、宗教的、文化的な抵抗に直面しましたが、2012年に全ベジタリアンメニューを提供することで対応しました。
政府によっては外資系企業が進出する際に、現地の労働者を一定割合雇用することを義務付けているところもあります。
現地採用の労働力にはメリットがありますが、こうした規制があると、ビジネスに適した戦略を選択することが制限されます。
税法、関税、ビジネス倫理に関する考え方は、すべて社会や政府によって異なるのです。
まとめ
以上、「【国際的な経営へのチャレンジ】」でしたがいかがでしたでしょうか。
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