「多国籍企業」とは、事業のさまざまな構成要素を複数の国に置いている企業を指す言葉です。
「多国籍」は「国際」とは異なる意味合いを持ち、ひとつの国にすべての事業を置きながら海外市場に向けて製品を輸出したり、ライセンスを供与したりする企業も含まれることがあります。
真の多国籍企業は、世界の複数の国に拠点を置くことで大きなメリットを享受しています。
※本コラムはbizfluent社のコラムを元にお届けしています
コストの優位性
コスト効率は多国籍企業の最も顕著なメリットのひとつです。
多国籍企業は国内の競合他社に比べ、施設や労働力など物理的な点で選択肢が広く、税制、金利、人件費などが最も有利な国に施設を構えることができます。
また、多国籍企業は立地する国ごとに異なる自然の優位性を活用することもできます。
たとえば特定の農産物や燃料源に理想的な条件を備えている国もあれば、ハイテク経済や低コストな高学歴労働者が豊富な国といった具合です。
政治面の優位性
多国籍企業は、単一の国に拠点を置く国際企業よりも、収益に対する政治的影響を軽減または、排除することができます。
多国籍企業はたとえば関税の削減・撤廃やその他の貿易障壁を回避するようなかたちで施設を配置したり、現地の国内総生産への貢献によって政治的譲歩を得たりすることができます。
また、欧州連合(EU)に生産拠点を持つ中国企業の場合、この企業はEU内で製品を製造してEU加盟国に販売することで、中国の輸出企業が直面する輸入規制やその他の貿易障壁を完全に回避することができるのです。
人材のイノベーション
複数の国から来た人を雇用することは、人材面でも大きなメリットがあります。
文化が違えばビジネス、経営、社会、生活全般に対する基本的な考え方も違ってきますが、研究開発において複数の文化的な視点を活用することで、多国籍企業は業界のイノベーションの最先端を走り続けることができるのです。
イノベーショ ンへの多文化的アプローチから恩恵を受けることができるのは、製品やサービスだけではありません。
マーケティング戦略、職場環境、生産方法など、さまざまな分野で多様な視点を持つことは、多国籍企業にとって有益なことなのです。
企業の成長
ここまでに述べてきたメリットはすべて、収益と利益の成長という大きな展望を多国籍企業にもたらします。
多国籍企業は輸出企業やライセンサーにはない、自らが関与する市場との一体感や同一性を持っています。
多国籍企業は世界中に拠点を持つことで、様々な国際市場で同時に成長するための確かな牽引力を得ることができるのです。
まとめ
以上、「【多国籍企業になる】メリット」でしたがいかがでしたでしょうか。
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