標準化とローカライズは、グローバルビジネスにおける最も重要な二つのプロセスです。
この二つのプロセスは一方が他方から独立して発生するものであり、それぞれに関連性がないにもかかわらず、貿易が世界規模に達するにつれどちらもビジネスにおいて重要な役割を果たすようになりました。
なぜなら企業はそれぞれの言語と品質基準を持つ、世界中の多様な人種、消費者をターゲットにするようになったからです。
※本コラムはbizfluent社のコラムを元にお届けしています
標準化の定義
標準化とは、すべての製造業者と消費者に同様に適用される技術的な基準を策定するプロセスです
たとえばあるブランドのライターの安全性が、ある消費者にとって安全でなくても、別の消費者にとって完全に実用的である場合、これは議論の余地がある問題となります。
しかし国際標準化機構が発行したライターの安全規格であるISO22702は、消費者にとって何が安全な製品であるかを明確かつ詳細に記述しており、曖昧さを排除しています。
標準化の重要性
品質保証のほかにも標準化には、デジタルカメラのケーブルがどのパソコンのUSBポートにも合うといった、製品の互換性を確保する効果もあります。
標準化により消費者は新しいデバイスのために余分なアクセサリーを購入する必要がなくなり、また独自仕様のアクセサリーが必要なデバイスを購入することもなくなります。
また、標準化によりメーカーは生産方式をひとつに絞ることが可能となり、それによって生産コストを抑えることができるとともに、広く認められた規格に準拠した製品やサービスを生産することでより多くのユーザーをターゲットにすることができます。

ローカライズ
ローカライズとは、ある製品をさまざまな消費者が利用しやすいようにするプロセスを指します。
ローカライズの例としては、食品の調理方法や原材料の翻訳、外国語の映画やドラマの吹き替えや字幕などがあります。
また、ゲームソフトのグロテスクなシーンを削除するなど、海外の規制に合わせて製品の内容を変更することもあります。
ローカライズのメリット
ローカライズによって企業は、多様な言語や習慣を持つ新しい消費者をターゲットにすることで消費者層を拡大することができるとともに、それを特定の消費者にアピールするためのマーケティング手法としても活用することもできます。
たとえばEAスポーツ(1993年にエレクトロニック・アーツが設立した、スポーツゲームを専門とするコンピュータゲームブランド)は、FIFAゲームのボックスカバーに各地域のサッカー選手を起用しています。
言語や地域の規制の違いによって外国製の製品を使うことができないといったことがなくなる、という点でも消費者にとってローカライズのメリットは大きなものです。
まとめ
以上、「グローバルビジネスに於ける【標準化とローカライズ】とは?」でしたがいかがでしたでしょうか。
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