【翻訳外注に役立つ!】3分で読めてわかる「翻訳サービスの選び方と外注先の探し方」

翻訳や通訳といった外国語対応が必要になるときはある日突然訪れるものです。そんなときに慌ててインターネットを検索して、数社から相見積もりをとって外注先を決めても、納品される翻訳の品質や通訳者の質は一定ではありません。
外国語で対応しなければならないということを除き、やるべきことや期待する成果や効果、そして外国語対応担当者が果たすべき義務は、国内市場向けに母国語で行なう場合となんら変わりません。
外国語だからと対応が疎かになっていませんか?
本コラムでは、翻訳対応が必要になった人に参考にしていただきたい情報をまとめてご紹介します。
目次
翻訳方法
2022年8月現在、翻訳する方法は大きく分けて次の三つです。
- 人間による翻訳(翻訳会社や翻訳者が対応)
- 機械による翻訳(Google翻訳、DeepLなど)
- 機械による翻訳と人間による修正のハイブリッド(ポストエディットと呼ばれる方法)
それぞれの特長は以下のとおりです。
人間による翻訳
- メリット
- 翻訳品質が高い
- 柔軟な対応が期待できる
- 安心して任せることができる
- デメリット
- 他の方法と比べて翻訳料金が高い
- 他の方法と比べて翻訳納期が長い
機械による翻訳
- メリット
- 翻訳料金が安い
- 翻訳納期が短い
- デメリット
- 他の方法と比べて翻訳品質が低い
- 他の方法と比べてフレキシブルな対応が難しい
機械による翻訳と人間による修正のハイブリッド
- メリット
- 人間翻訳より翻訳料金が安く、納期が短い
- 機械翻訳より翻訳品質が高い
- デメリット
- 人間翻訳より翻訳品質が低い
- 機械翻訳より翻訳納期が長く、翻訳料金が高い
「翻訳品質を重視する」場合、「翻訳コストを重視する」場合、「品質とコストの両方のバランスを重視する」場合など、「翻訳する目的」や「翻訳に期待する成果」は文書の種類や人によってまちまちです。
また翻訳は、同じ方法でも「誰が」「どこが」「なにで」行なったかによって品質が大きくバラ付くものです。
これに納品された翻訳の品質を確認する「人の嗜好(好み)」が加わるため、翻訳品質は工業規格のように一定の基準で測れず、評価結果もそのときどきで変わるのです。
自分が、自社が翻訳に何を求めているかをよく考え、予算と品質のバランスを念頭に最適な翻訳方法を選ぶようにしましょう。
その他翻訳方法の違いについて、詳しくは以下のページをご覧ください。
- 翻訳方法について
- 賢い【翻訳方法の使い分け方】
- 【多種多様な翻訳方法】飲食店にたとえると
- 【初めての翻訳対応】5つの方法とメリット・デメリット
- 【翻訳を外注するとき】踏むべき5つのステップ
- 【翻訳を外注するときに】絶対に行なうべき10のこと

翻訳外注先
前項で紹介した3つの翻訳方法それぞれの外注先は、以下でご紹介するサイトですぐに見つかります。
人間による翻訳
人間(翻訳者)による翻訳を希望する場合、翻訳外注先は大きく分けて次の三つです。
- 翻訳会社に依頼する
- 翻訳者に依頼する
- クラウドソーシングサービスを使って依頼する(翻訳専門型と総合型があります)
それぞれの詳細は以下のとおりです。
翻訳会社に依頼する場合
- 直接翻訳を依頼する場合
- 一般社団法人日本翻訳連盟(JTF)のリストから探す
- 一般社団法人アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)のリストから探す
- 翻訳会社ディレクトリのリストから探す
- 検索ポータルにキーワードを入力して個別に探す
- 相見積もりをとりたい場合
その他翻訳会社の選び方や、翻訳を依頼するメリット・デメリットなどについて詳しくは以下のページをご覧ください。
- 【最適な翻訳会社の選び方】10のポイント
- 【翻訳会社に翻訳を外注する】メリットとデメリット
- 【ビジネス文書の翻訳は翻訳会社に外注すべき】5つの理由
- 【優れた翻訳会社】5つの見分け方
- 翻訳は【どこの国の翻訳会社】に外注すべきか?
- “なかの人”が教える【翻訳会社の選び方】
- 【翻訳の外注先】種類、規模、特長別の見分け方と使い分け方
- 【取引するとあぶない翻訳会社】5つの特徴
- 【機械ではなく人間が翻訳すべき】理由とは?
- 翻訳商社のサービスご利用方法
また、相見積もりサイトを通して翻訳を依頼する場合について、詳しくは以下のページをご覧ください。

翻訳者に依頼する場合
- 一般社団法人日本翻訳連盟(JTF)のリストから探す
- 特定非営利活動法人日本翻訳者協会(JAT)のリストから探す
- 翻訳サービスディレクトリProZのリストから探す
- 翻訳者ディレクトリのリストから探す
クラウドソーシングサービスを使って依頼する場合
- 「翻訳専門型」クラウドソーシングサービスを利用する場合
- 「総合型」クラウドソーシングサービスを利用する場合
クラウド翻訳の選び方や、翻訳を依頼するメリット・デメリットなどについて詳しくは以下のページをご覧ください。
翻訳を外注するときに注意すべきことについて、詳しくは以下のページをご覧ください。

機械による翻訳
AI翻訳、ニューラルAI機械翻訳といった機械による翻訳の場合、翻訳利用方法は大きく分けて次の二つです。
- 無料で利用できる機械翻訳
- 有料で利用する機械翻訳
それぞれの詳細は以下のとおりです。
- 無料の機械翻訳を利用する場合
- 有料の機械翻訳を利用する場合
- 株式会社みらい翻訳のCOTOHA Translatorを使う
- 株式会社ロゼッタのT-4OOを使う
- 富士通株式会社のZinrai Translation Serviceを使う
- 株式会社ヒューマンサイエンスのMTrans Teamを使う
- 株式会社キアラのKiara Translatorを使う ※Slack向け
尚、機械翻訳の意味、使い方、メリット・デメリットなどについて、詳しくは以下のページをご覧ください。
- ニューラル機械翻訳とは?
- ルールベース機械翻訳とは?
- 統計的機械翻訳とは?
- 自動翻訳(機械翻訳)の【正しい使い方】
- 【自動翻訳(機械翻訳)を使うとき】注意すべきこと
- 【自動翻訳(機械翻訳)で良いかどうか】簡単にわかる方法
- 【機械翻訳と人間翻訳】5つの違い
- 【自動翻訳(機械翻訳)とは?】人間翻訳は不要になるのか?
- 【自動翻訳(機械翻訳)が人間翻訳に勝てない】4つの理由
- 【自動翻訳(機械翻訳)が飛躍的に進歩した】その理由
- 【自動翻訳(機械翻訳)と人間翻訳】どちらが良いのか?
- 【誤訳(ごやく)とは?】発生原因、影響と解決方法
- 【生き残りをかけた外国語対応】その必要性について

機械による翻訳と人間による修正のハイブリッド
「機械による翻訳と人間による修正」のハイブリッドな方法とは、「ポストエディット」と呼ばれる新たな翻訳方法です。
機械翻訳したものを人が手直し(校閲、校正)して、(機械翻訳よりも)翻訳の品質を高めるという方法ですが、機械翻訳(AI翻訳、ニューラルAI機械翻訳)を行なう翻訳ソフトの精度向上に伴ない、活用される機会が増えつつあります。
多くの翻訳会社がサービスとして提供していますので、ポストエディットを試したい場合は各翻訳会社に対応可否を直接お問い合わせください。
また、ポストエディットについて詳しくは以下のページをご覧ください。
- ポストエディットとは?
- 翻訳方法
- キーワード「ポストエディット」の検索結果
- キーワード「ポストエディット_料金」の検索結果

翻訳方法別料金・納期・品質
料金、納期、品質を比較した場合、上記三つの翻訳方法の違いは次のとおりです。
翻訳方法 | 料金 | 納期 | 品質 |
人間による翻訳 | 高 | 長 | 高 |
機械による翻訳 | 低 | 短 | 低 |
機械による翻訳と人間による修正のハイブリッド | 中 | 中 | 中 |
料金と品質でマッピングすると次のようになります。

以上の結果から、翻訳方法を選択するときの判断基準は以下の通りです。
品質重視で、翻訳に相応のコストは掛けることができるなら ※ワンストップで安心して高品質な翻訳が必要な場合など | → 人間による翻訳 |
コスト重視で、低品質な翻訳でも許容できるなら ※社内にチェック、修正機能がある場合など | → 機械による翻訳 |
コスト重視で中程度の品質を求めるなら ※機械による翻訳の品質は許容できないが、コストに制限がある場合など | → 機械による翻訳と人間による修正のハイブリッド |
尚、翻訳料金について詳しくは以下のページをご覧ください
- 翻訳商社の翻訳料金
- 翻訳商社の翻訳料金自動見積「TRANS-APE(トランス エイプ)」
- 【すごく得する】翻訳の見積依頼方法
- 【翻訳の外注先】料金で選ぶときの5つの注意点
- 【翻訳の料金と納期】の決まり方
また、翻訳納期について詳しくは以下のページをご覧ください
- 翻訳商社の翻訳納期
- 翻訳商社の翻訳納期自動算出「TRANS-APE(トランス エイプ)」
- 【翻訳の納期を決める】5つの要素
- 【翻訳の納期を短縮する】5つの方法
- 【翻訳外注のコストダウンと納期短縮】を同時に実現する方法
- 【翻訳の料金と納期】の決まり方
最後に、翻訳品質について詳しくは以下のページをご覧ください
- 翻訳商社の翻訳品質
- 翻訳商社の品質管理体制
- 翻訳商社の翻訳品質向上サービス
- 【翻訳の品質を決める】6つの要因
- 【翻訳の品質を高めるために】知っておくべきこと
- 【翻訳品質を正しく確認する】方法
- 【海外マーケティングに於ける翻訳】の役割とは?
- 【翻訳したのに成果が出ない】5つの理由
- 【低品質な翻訳が納品されたとき】5つの対処法
まとめ
以上、「【翻訳外注に役立つ!】3分で読めてわかる「翻訳サービスの選び方と外注先の探し方」」でしたがいかがでしたでしょうか。
当社は翻訳の目的や、翻訳する文書の特徴、性質などを正しく理解、見極め、相手国の文化的背景を念頭に、ホームぺージや契約書、取扱説明書、プレゼン資料、リリース、ゲーム、アプリその他あらゆるビジネスで必要なドキュメント、テキストの「プロ翻訳者による翻訳」を、英語を中心に世界120か国語で行ないます。
高い品質が求められる外国語対応や翻訳についてもしお困りでしたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。