今日のビジネス社会では多くのコミュニケーションが電子メールで行われていますが、それでもまだ正式な手紙を書く機会があるかもしれません。
スペイン語でビジネスレターを書く場合、正式なスペイン語の挨拶や結びの言葉を使い、本文では正式な "You "を使うようにしましょう。
本コラムはbizfluent社のコラムを元にお届けしています
ビジネス挨拶
個人的な手紙でもビジネス上の手紙でも、英語では冒頭に「Dear」と書くのが習慣となっていますが、スペイン語ではカジュアルな挨拶とビジネスで使うフォーマルな挨拶を区別する必要があります。
個人的な手紙では、Querido(男性)、Querida(女性)、またはQueridos/Queridas(複数形)を使用します。
ビジネスでは、Estimado(男性)またはEstimada(女性)を使用します。直訳すると「Esteemed(やんごとなき方、尊敬する人)」ですが、文脈から「Dear(親愛なる)」と理解されます。
また、挨拶の後にはコンマ(,)ではなくコロン(:)を付けます。
挨拶の例は次のとおりです。
- Estimado Sr. Lopez: Dear Mr. Lopez(親愛なるロペス様)
- Estimada Sra. Ruiz: Dear Mrs. Ruiz(親愛なるルイーズ様)
- Estimada Srta. Hernandez: Dear Miss Hernandez(親愛なるヘルナンデス様)
なお、スペイン語では、Señora(セニョーラ) と Señorita(セニョリータ)の区別は婚姻関係ではなく年齢によるものです。
ビジネスレターを書くときは、相手が Señorita(セニョリータ)(Srta.)を好むと確実に知っている場合を除き、Señora(セニョーラ)(略称はSra.)を使用します。
相手の名前がわからないときは次のような書式を使うことができます。
- Estimado señor: Dear sir,
- Estimada señora: Dear madam,
- Estimados señores: Dear sirs, Dear sirs/madams,
- A quien corresponda: To whom it may concern; 直訳した場合は「責任者様へ」)
スペイン語で "YOU "の異なる形
手紙の本文中では、必ず正しい形の「You(あなた)」を使うようにしましょう。
英語と違い、スペイン語を含むいくつかの外国語では「You(あなた)」という言葉にさまざまな形があります。
子供や親しい人に使うカジュアルな形と、敬意を示すとき、よく知らない人に伝えるとき、複数の人に宛てる場合、などに使われる複数の形があるのです。
また、スペイン語では相手が主語か、直接目的語か、間接目的語かによって、「You(あなた)」の形が異なります。
英語では、次のように三つのケースすべてで「You(あなた)」が使われます。
- You are a valued customer.(あなたは大切なお客様です)
- The receipt is for you.(領収書はあなたのものです)
- I will give you a discount on the purchase.(購入時に割引をさせていただきます)
スペイン語で「You(あなた)」がどのように使われているか、同じ文章で比べてみましょう。
- Usted es un cliente valioso.(あなたは大切なお客様です)
- Este recibo es para ti.(領収書はあなたのものです)
- Te dare un descuento en la compra.(購入時に割引をさせていただきます)
スペイン語の手紙の正式な結び方
英語では、ビジネスレターは通常「Sincerely」という言葉の後にコンマ(,)を付けて結びますが、スペイン語でビジネスレターを締めくくる場合は、いくつか許容される結び方があります。
最も一般的なのは「Atentamente」で、これは直訳するとスペイン語の手紙における「Sincerely」の意味です。
また、Le saluda atentamente(相手が一人の場合)やLes saluda atentamenta(相手が二人以上の場合)を使うこともできますが、いずれも直訳すると「Yours sincerely(敬具)」です。
相手からの返事を期待する場合は、Esperando su respuesta(Waiting for your response(返事をお待ちしています))で結ぶこともできます。

スペイン語のEメールの結び方
スペイン語でのEメールの結び方は、コミュニケーションの方法に合わせる必要があります。
Eメールでビジネス文書を送る場合は、前述の正式な結び方が適切です。
手紙をスペイン語に翻訳する
スペイン語で手紙を書くときに便利なウェブ翻訳や翻訳アプリはたくさんあります。
最も有名なGoogle翻訳は素早く、簡単に、無料で利用できますが、他にもSpanishDict、Reverso、Linguee、The Free Dictionaryといった翻訳サイトがあります。
無料・有料の翻訳アプリには、Google翻訳、iTranslate、SayHi、GrittySpanishなどがあります。
ご紹介した翻訳ソフトはいずれもユーザーから良い評価を得ていますが、翻訳ソフトは万能ではないので注意が必要です。
できればスペイン語のネイティブスピーカーや、微妙なニュアンスを理解できるスペイン語に精通した人の助けを借りるのがよいでしょう。
まとめ
以上、「【ビジネスレターをスペイン語で書く】ときの結び方」でしたがいかがでしたでしょうか。
当社は翻訳の目的や、翻訳する文書の特徴、性質などを正しく理解、見極め、相手国の文化的背景を念頭に、ホームぺージや契約書、取扱説明書、プレゼン資料、リリース、ゲーム、アプリその他あらゆるビジネスで必要なドキュメント、テキストの「プロ翻訳者による翻訳」を、英語を中心に世界120か国語で行います。
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