【翻訳の未来】今後のトレンドについて考える

翻訳外注ノウハウ

「ロボットが数千語を数秒で翻訳してくれる!」翻訳の未来というとそんなイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。5年後、10年後、本当にそのようなことが起こるのでしょうか?

テクノロジーはすでに、言語サービス業界に大きな変化をもたらしています。

Google翻訳やSkypeの翻訳機能のように誰もが目にするもののほかにも、20年前に一部専門家が夢見たであろうさまざまな変化が実現しています。

コンピューター支援翻訳(CAT)ツール、インスタントコミュニケーション、翻訳メモリ、ワンクリックで読める豊富な用語集などは、テクノロジーがこの20年間で翻訳者の生活をいかに便利にしたかを示す一例に過ぎません。

翻訳業界の専門家の多くは、翻訳の未来はまだまだこれからだと考えているようです。

翻訳の未来とは、インテリジェントなツールと翻訳者の協力により、正確で価格競争力のある翻訳が提供できるようになることです。具体的に見ていきましょう。

※本コラムはCLEAR WORDS TRANSLATIONS社のコラムを元にお届けしています。

より速く、より安く、よりグローバルに

デジタル時代には物理的な国境はもうビジネスに影響を与えず、企業はその規模の大小を問わずグローバルに事業展開することができます。

そしてグローバルビジネスを成功させる秘訣は、質の高い翻訳サービスにあります。

グローバル化により翻訳業界は一貫して拡大を続けており、その規模は2020年には450億ドル(約6兆円)に達すると予想されています。

翻訳者はそのような需要の高まりに対応しなければならず、新たな要求に合ったサービスを提供しなければなりません。

新しい市場を開拓するために企業は、「単語対単語の翻訳」以上のもの(直訳よりも高品質な翻訳)を必要としています。

単なる言語転換である翻訳ではなく、それを超えたローカライゼーション(現地化)を実現できるサービスを探す必要があるのです。

課題はもはや言語の壁を越えることではありません。

自社ブランドを国境を越えて販売するためには文化の違いを克服する必要があり、多くの人によって読み易く、理解し易く、魅力的なコンテンツが必要なのです。

企業は自社ブランドを国際的に受け入れられるようにせねばならず、場合によっては商品名を変えたりマーケティング戦略を練り直したりして、さまざまな文化圏の人々とつながりを持たなければならないのです。

競合他社に先んじたビジネスを展開するためには、すべてが迅速に行われなければなりません。

それはつまり、顧客とその先の顧客の両方を満足させることができるよう、翻訳者とローカリゼーションエンジニアは高品質のサービスをできるだけ早く提供する必要があるということです。

スピードに加え、翻訳者はふたつめの重要な要素であるコストにも対処しなければなりません。

前述のとおり翻訳業界の規模は拡大していますが、翻訳者が競争力を維持するためにはその提供する翻訳サービスがより安価になる必要があります。

厳しい納期とコスト削減への対応の必要性から、翻訳者はコンピューター支援翻訳(CAT)ツールを日常業務に取り入れることを学ばなければなりません。

たとえ人間による翻訳であっても、コンピュータの力に頼らずに100%人力で行なうのは、少なくともビジネス翻訳においては未来的ではありません。

ただしそれは、翻訳者が職を失うということではありません。翻訳プロセスをスピードアップするために、複数のツールを使いこなす必要が出てくるということなのです。

品質に影響を与えずに短納期・低コスト化を実現することは、翻訳業界ではすでに重要な課題となっています。

よりインテリジェントなツールの台頭により、今後10年間で状況はさらに加速され、その新しい機能によって、翻訳がより簡単に、より速く、より正確になることでしょう。

翻訳の自動化は新しいスタンダードに

翻訳業界では、自動化が現実のものとなりつつありますが、これにより言語サービスプロバイダーはワークフローを最適化し、新しいプロジェクトごとに時間とコストを削減することができます。

すでに多くの企業がプロセスの一部を自動化していますが、翻訳の未来ではさらに多くの自動化された翻訳ツールが登場することでしょう。

ファイル形式を変換するソフトウェアからコンピュータ支援翻訳(CAT)ツールまで、テクノロジーは翻訳者が翻訳プロセスに於ける各タスクに必要な時間を短縮することに役立っています。

これにより翻訳者は、ファイルのやり取りや専門用語の調査などに時間をとられることなく、クリエイティブさが必要とされる部分の翻訳に集中できるようになります。

また、翻訳納期を短縮するために企業はコンテンツ管理システムを統合する必要がありますが、これに於いてもより直感的に操作できるソフトウェアの登場により、翻訳プロセスにおけるすべての操作は容易になるでしょう。

たとえば翻訳に必要な次のような機能は、すべてワンクリックで利用できるようになるでしょう。

  • 専門用語や技術用語に関する有用なデータを含む翻訳メモリ
  • 情報収集のために過去の作業や複数のリソースへの簡単なアクセス
  • コンテンツにローカルキーワードを組み込める多言語SEO機能
  • 進捗状況を常に把握できるトラッキング機能

このようなツールは良い意味で電子メール、手作業による転送、ファイル転送を代替し、それによって繰り返し作業に無駄な時間を費やすことがなくなり、ヒューマンエラーが発生する余地も少なくなります。

校正ツールも使い易くなり精度が向上し、すべての翻訳チェックに必要な時間が短縮されることになるでしょう。

翻訳者は人工知能を使うように

Googleは人工知能を利用することにより、独自の翻訳ソフトを大幅に改善しました。

翻訳会社も同様のソフトをワークフローに組み込み、正確な翻訳をより速く、より多くの読者に提供するようになるでしょう。

残念ながら現時点では、7,000あると言われる言語や方言の多くを機械翻訳(MT)では翻訳することができません。

しかし人工知能とディープラーニングを使いこなすことで新世代の翻訳ソフトウェアが誕生し、より多くの言語で、より正確な翻訳を提供できるようになるでしょう。

インターネットが世界の新興国に浸透し続けるとともに、翻訳の未来はより多くの文化をカバーすることになるでしょう。

そしてそれはメジャーな言語だけでなく、あまり知られていない方言を使う読者とのコミュニケーションに於いても正確な翻訳を提供することになるでしょう。

未来のソフトウェアは使いやすく、最小限のデザインで、ほんの数秒で補完的なテクノロジーと接続できるようなものになるでしょう。

高い操作性と直感的なインターフェースを持つソフトウェアが登場すれば、翻訳者はIT専門家によるコンサルティングを受ける必要がなくなるかもしれません。

機械が進歩すればするほど、翻訳者はより専門的なサービスを提供するために、翻訳の対象となるものを深く理解し、さまざまなタイプの読者に合わせて翻訳内容を調整するといったスキルを身につけなければならなくなるでしょう。

翻訳の未来 - 今後のトレンドについて考える

より安全なクラウド環境が実現

翻訳の未来はクラウド上にあります。

SaaSやウェブベースの技術に関してはまだ多くの言語サービスプロバイダーが躊躇しているようですが、すべての情報を自社のサーバーに安全に保管できる時代はとっくに終わっているのです。

今こそファイル共有やクラウドベースの技術を取り入れるべき時なのです。

これらのツールは、コミュニケーションの迅速化、ワークフローの改善、そしてサイバー攻撃からの文書の保護を可能にします。

ウェブ上で仕事をすることが、この業界の新しい「普通」になりつつあるのです。

世界のどこにいる翻訳者でも、安全な環境で、より簡単にドキュメントにアクセスできるようになり、脆弱で侵入しやすいパソコンでデータをダウンロードしたり、機密データにアクセスする必要はなくなるのです。

翻訳の未来はすでに始まっている

このような変化の多くはすでに始まっており、大企業も中小企業も、生産性を高め、納期を短縮するために新しいツールを導入しています。

さらにテクノロジーは、言語サービスプロバイダーにも多くの機会をもたらしています。

AIツールはまだ初期段階にありますが、高性能のコンピュータ支援翻訳(CAT)ツールはすでに世界の多くの地域で翻訳者を助けています。

変化を受け入れることは進歩の一部です。よって翻訳ビジネスを次のレベルに引き上げるためには、新しいテクノロジーの導入に着手する必要があるのです。

まとめ

以上、「【翻訳の未来】今後のトレンドについて考える」でしたがいかがでしたでしょうか。

当社は翻訳の目的や、翻訳する文書の特徴、性質などを正しく理解、見極め、相手国の文化的背景を念頭に、ホームぺージや契約書、取扱説明書、プレゼン資料、リリース、ゲーム、アプリその他あらゆるビジネスで必要なドキュメント、テキストの「プロ翻訳者による翻訳」を、英語を中心に世界120か国語で行ないます。

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