オンラインの世界は常に変化しており、最近ではSEO、ソーシャルメディア、コンテンツマーケティングなどが最も価値のあるデジタルマーケティングコンテンツとして注目されています。
ほとんどの新興企業はマーケティング活動の大部分をデジタル空間に集中していますが、海外市場に進出する際にすべてのデジタルコンテンツの翻訳品質が適切であることを確認するにはどうすればよいのでしょうか。
海外市場で成功するデジタルマーケティングコンテンツの鍵は、高品質の翻訳にあると言っても過言ではありません。
※本コラムはAccelingo社のコラムを元にお届けしています。
コンテンツのプロファイルを確立する
コンテンツによって必要な翻訳のレベルは異なります。社内で作成するメモに、顧客向けのコンテンツと同じような高い品質の翻訳が必要とは限りません。
制作するさまざまなデジタルマーケティングコンテンツに対する期待値を設定することで、ベンチマーク(指標)ができ、コンテンツのKPI、目標、エンゲージメントの指標などを含む、社員や代理店が達成しなければならない基準がわかります。
Top of the Funnel(TOFU、トップ・オブ・ファネル、購買プロセスの最初期ステージで見込み客が問題を自覚し始めたばかりで情報収集をしている段階)のコンテンツは、顧客をコンバージョンさせることを目的とせず、むしろファネルに押し込むことを目的としているため、期待値の設定は簡単ではありませんが、少なくともページ滞在時間やソーシャルシェアなどを測定することは可能です。
詳しくは、どのようなコンテンツマーケティングの指標を測定すべきかを説明した便利なインフォグラフィックで知ることができます。
さらに、トーン オブ ボイス(企業が生活者に抱いてほしいブランドイメージを保つための語り口)、文法やスペル、ブランドガイドライン、業界の専門用語集などを網羅したスタイルシートを含めるとよいでしょう。
コンテンツに使用される言葉を関係者全員が知っておく
翻訳プロジェクトに於けるステークホルダーはマーケティングチームからIT部門、国内のスタッフまでさまざまなので、技術的・専門的な背景が異なる多くの人々が共同作業を行うことになります。
そのため、デジタルマーケティングコンテンツに高品質の翻訳を求めるのであれば、全員が同じ考えを持っていることが重要です。
翻訳会社なら受託した翻訳プロジェクトを通じてお客様に何度も質問を投げかけ、誤りのあるテキストやターゲットとする国の読者が間違った解釈をする可能性のあるテキストに気付くと思いますが、そのように小さな問題を拾い上げることで、コンテンツ翻訳の品質を劇的に向上させることができるのです。
一貫性のある翻訳を実現するためには、企業内の翻訳プロジェクトに携わるすべての関係者が、あらゆる文言を検証する、体系的な方法を持つことが重要になります。
また、デジタルマーケティングコンテンツに関わるすべての関係者が、業界の専門用語を十分に理解している必要もあります。
そうすることで作業工程がスピードアップし、誰もが協力して効果的な回答ができるようになり、ひいては海外の読者が興味を持つような高品質の翻訳ができるようになるのです。
綿密な管理プロセスを構築する
デジタルマーケティングコンテンツを翻訳する際は体系的で綿密なプロセスを構築し、翻訳会社が提供できるすべての機能を最大限に活用しましょう。
すべての関係者がアクセス、協力して作業できるオンラインのストレージがあれば、リアルタイムでタスクを委任することができ、作業工程を迅速化し、全員がプロジェクト内での自分の役割を確実に認識することができます。
これにより重複作業や、問い合わせの回答や作業の割り当てを待つためにプロジェクトが滞留するようなことがなくなります。
Marketing Profsによると、マーケティング担当者の30%が、納期が遅いことを翻訳における最大の課題のひとつとみなしています。
翻訳プロジェクトの効果的な管理プロセスを構築することで、納期が守られる可能性が高まり、回答を待つ間に作業が止まってしまうといったこともなくなります。
翻訳メモリを活用する
Marketing Profs の調査によると、マーケティング担当者の 81% が「翻訳メモリ」という言葉を聞いたことがないそうで、極めて残念です。
なぜなら、「翻訳メモリ」を活用することで、必要とする高品質なコンテンツを維持しながら、翻訳プロジェクトのスピードアップとコスト削減を実現することができるからです。
自動翻訳(機械翻訳)では企業の評判を傷付ける可能性のあるひどい翻訳になる可能性があるため、翻訳する際は人間の翻訳者を使ったほうが良いことは言うまでもありませんが、世の中には翻訳スピードアップに活用できるサポート技術があることも事実です。
翻訳者がブランドメッセージに沿った適切な翻訳を提供し、かつコスト削減を支援する、非常に優れたソフトウェアがあるのです。
「翻訳メモリ」は、過去に翻訳されたデジタルマーケティングコンテンツをすべて再利用するためのものですが、人間の翻訳者(による翻訳作業)を支援するために、文、段落、または文のような単位といったセグメントすべてをデータベースに格納するのです。
この「翻訳メモリー」は共同作業が可能であり、翻訳会社の複数のメンバーが同時に使用することができ、過去に翻訳したコンテンツもデータベースに登録することができます。
つまり、一貫性や品質を落とすことなく、より多くの人が同時に翻訳プロジェクトに携わることができるのです。
「翻訳メモリ」に保存されているセグメントは「すでに翻訳されたもの」であるため新たに翻訳する必要なく、翻訳者の時間を節約することができます。
その上、同じフレーズや文章を繰り返し翻訳する度に翻訳料を支払う必要がないので、翻訳コストの節約にもなるのです。
まとめ
以上、「【デジタルマーケティングコンテンツの翻訳】で品質を確保する方法」でしたがいかがでしたでしょうか。
当社は翻訳の目的や、翻訳する文書の特徴、性質などを正しく理解、見極め、相手国の文化的背景を念頭に、ホームぺージや契約書、取扱説明書、プレゼン資料、リリース、ゲーム、アプリその他あらゆるビジネスで必要なドキュメント、テキストの「プロ翻訳者による翻訳」を、英語を中心に世界120か国語で行います。
高い品質が求められる外国語対応や翻訳についてもしお困りでしたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。