【Google翻訳】をビジネスに利用すべきではない理由

翻訳外注ノウハウ

無料で簡単にアクセスできる翻訳ツールGoogle翻訳、「なぜビジネスに使ってはいけないのか?」と疑問に思うかもしれません。

答えは簡単です。企業価値を大きく損ない、顧客の信頼を失う可能性があるからです(ただし、翻訳会社が提供するカスタマイズされた機械翻訳(自動翻訳)は、人間翻訳の合理的な代替手段のひとつです)。

翻訳会社は決してがGoogle翻訳をお薦めしないと思いますが、果たしてその理由はなんでしょうか?

※本コラムはAccelingo社のコラムを元にお届けしています。

Google翻訳の仕組み

2006年にGoogle翻訳が登場した当時は、英語・アラビア語間の翻訳しかできませんでした。

現在では103の言語に対応し、1日あたり5億人以上のユーザーが利用しており、Googleが提供する公式統計によるとそのうち92%は米国以外のユーザーです。

Google翻訳はウェブ上の「翻訳された文書」から学習し、翻訳したいテキストに最適なものを提供する「統計的機械翻訳サービス」です。

翻訳されたテキストの正確性には疑問があり、その精度は翻訳にあたり使用された元のコンテンツ(翻訳された文書)の種類や言語の組み合わせに大きく依存します。

Googleが使用している「統計的機械翻訳」システムの学習には、聖書、推理小説、国連や欧州連合の文書という三つがソースとして主に使用されており、これが「Google翻訳では欧州言語の組み合わせのほうが翻訳の品質が高い」理由の一つとなっています。

2016年11月のGoogle Neural Machine Translation(GNMT、Googleニューラル機械翻訳)導入に伴ない、Googleは「Bridging the Gap between Human and Machine Translation(人間翻訳と機械翻訳のギャップを埋める)」というレポートを発表し、最初に導入した翻訳システムと比較して、翻訳エラーが60%減少したとそこで述べています。

しかしまだこの翻訳ツールは、プロの翻訳サービスにとって代わるには程遠く、遊びやレジャーには使えてもビジネスで使えるレベルにはありません。

Google翻訳をビジネスで使用しないほうが良い主な理由

Google翻訳は旅行者が道路標識やメニューを翻訳する程度であれば使用に耐えますが、企業、特に国際的な成長を目指している企業の場合は、最適な翻訳の選択肢とは言えません。

ビジネス翻訳にGoogle翻訳を使用すべきでない理由はいくつかありますが、その主なものは企業の誠実さ、ブランド価値、顧客データの保護、に関するものです。

リソースやコストを節約するために無料という点に誘惑されそうになったときは、Google 翻訳がビジネス向けに開発されたものではなく、その使用には大きな代償を払う可能性があることに注意するようにしてください。

以下は、あなたが気づいていないかもしれない「Google翻訳の罠(わな)」の一部です。

  • Google翻訳は個人情報など重要な情報を含む機密性の高いコンテンツの翻訳には決して使用しないでください。ツールにテキストを入力した時点でそのテキストはGoogleの所有物となり、Googleはそのデータを自由に使用することができます。その結果、使用者が顧客、協力先、仕入先と締結した規制や契約関係に違反する可能性があります。
  • Google翻訳が提供する機械翻訳の品質レベルは、特定のビジネスニーズに合わせてカスタマイズされたものではありません。ソフトウェアが一語一語翻訳するため、ほとんどの場合不正確で、しばしばおかしな翻訳になります。ずさんな翻訳のウェブサイトでマーケティングを行なうことにより、あなたの会社が努力を怠っている、ユーザーの言語を使うつもりはない、といった誤ったメッセージを送ることにならないようにしてください。
  • 翻訳間違いによる誤解は、安全性のレベルを低下させ、金銭的な問題を引き起こし、結果として法的な論争に発展することも少なくありません。このことは「Investigating the Use of Google Translate in “Terms and Conditions” in an Airline’s Official Website: Errors and Implications(航空会社の公式ウェブサイトにおける『利用規約』のGoogle翻訳利用の調査)」という論文で、航空業界における翻訳ツール、特にGoogle翻訳の使用について注意を喚起する研究結果を発表しています。この結論は他の業界や業務範囲にも適用できるものです。
  • Google翻訳は基本的に自動で管理されますが、ユーザーがその翻訳結果を手直しする可能性もあります。つまり、ある単語やフレーズの翻訳に対して誰かが面白半分にわざと間違った修正を加えるかもしれないということです。気づかないうちにこのような行為がビジネスに大きな影響を与える可能性があるのです。
  • 自動翻訳システムはバグが発生し易いため、翻訳に掛かる時間と労力がかえって増える可能性があります。
  • Google翻訳の翻訳結果の精度を確認するためにバックトランスレーション(逆翻訳、翻訳された文書を、元の言語に翻訳し直す作業)したとしても、その結果から翻訳が正しい、正確、流暢、または適切と判断することはできません。

結論として、無料の自動翻訳はプロの翻訳サービスには敵わないということです。

Google翻訳のような無料のオンライン翻訳ツールは、国際市場で自社の名前や製品を広めようと努力している企業の、イメージや価値にマイナスの影響を与える可能性があるということです。

【Google翻訳】をビジネスに利用すべきではない理由

Google翻訳に代わる翻訳方法とは?

機械翻訳は人間による翻訳を超えることはできませんが、プロの翻訳者が利用する場合は効率的なツールにもなります。

たとえば翻訳会社のなかには、信頼性の高い翻訳を出力するために、お客様から受託した翻訳業務のデータを元に精度を高めた、高度にカスタマイズされた機械翻訳ソフトウェアを提供することができるところもあります。

機械による翻訳結果を専門の翻訳者がポストエディット(修正)し、正確かつ、最終的な読み手(ユーザー)のニーズに合わせた、高品質な翻訳の提供も可能な場合があるのです。

機械翻訳は、適切に利用すれば時間とコストを節約することができます。

重要度の低い翻訳プロジェクトや、社内での使用(カスタマーレビューの翻訳や最新研究の要点の把握など)に使用できる、信頼性の高い機械翻訳をお求めの場合は翻訳会社に相談してみてください。

翻訳に関して言えば、「無料のオンライン翻訳ツール」のような、ビジネスの発展につながる万能のソリューションはありません。

European Association for Machine Translation(ヨーロッパ機械翻訳協会)がアドバイスするように、機械翻訳は慎重に使用する場合に限り、有効で費用対効果の高いソリューションとなりえます。

コンピュータ支援翻訳ツール(翻訳を行う者がより高品質な翻訳を効率的に行うために使用するソフトウェアで機械翻訳とは異なる)は翻訳者の生産性を向上させることはできますが、プロの翻訳サービスを代替するものではなく、その使用に当たってはあくまでも支援ツールとして検討する必要があります。

最後に、企業の国際的な成長を促進するための推奨サービス一覧は、”The Global Marketer’s Checklist for Buying Translation Services(グローバルマーケターが翻訳サービスを購入するためのチェックリスト(英語))” というタイトルの無料ホワイトペーパーをダウンロードして確認いただくことも可能です。

まとめ

以上、「【Google翻訳】をビジネスに利用すべきではない理由」でしたがいかがでしたでしょうか。

当社は翻訳の目的や、翻訳する文書の特徴、性質などを正しく理解、見極め、相手国の文化的背景を念頭に、ホームぺージや契約書、取扱説明書、プレゼン資料、リリース、ゲーム、アプリその他あらゆるビジネスで必要なドキュメント、テキストの「プロ翻訳者による翻訳」を、英語を中心に世界120か国語で行ないます。

高い品質が求められる外国語対応や翻訳についてもしお困りでしたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせボタン