今日の国際的なトップ企業がかつてそうであったように、あなたの会社も成功し始め、これまでの苦労が報われつつあるように感じているところかもしれません。

そしてオフィスの周りをぐるっと一周、ビクトリー・ランしてもよいのではないかと思うと同時に、「まだまだこれから」という気持ちもあり、次に何をすべきかと考えているところかもしれません。

しかし無駄にしている時間はありません。次のステップはグローバル化です。国際的なスタートアップとなり、ローカライゼーションによって世界中の市場で存在感を高めなければならないのです。

スタートアップの成功にはグローバル展開が不可欠なのです。

※本コラムはAccelingo社のコラムを元にお届けしています。

ローカライゼーションはビジネスの成功にどう役立つのか?

グローバル展開にはローカライゼーションが必要だ、とあなたが認識していてもあなたのチームにはそんなことを考えている暇はきっとないでしょう。

スタートアップ企業はリソースが限られているため、スタッフは複数の業務を兼任し、複数の分野の戦略を考えなければならないことが多く、これ以上負担を増やしたくないというのが本音だと思います。

ローカライゼーションの必要性を社内に浸透させるためにまず必要なことは、あなたのチームが持っている目標のいくつかを達成するためにローカライゼーションがどのように役立つか、について考えることです。

ユーザーは「製品に関連するコンテンツを母国語で見たい」と考えています。

Common Sense Advisoryによると、海外の顧客の72%は「母国語で情報提供されている製品を購入したい」と考えているそうですので、あなたの会社でこの状況をいかに活用すべきかを考えるのです。

たとえば自社製品のユーザーエンゲージメントを向上させようとしている製品開発チームに、ローカライゼーションがその数字を伸ばすのに役立つツールであることを伝えるのです。

国際市場にいるユーザーは、製品が自国語で提供されていればより頻繁に使用することができ、製品開発チームの目標達成に貢献することができるのです。

ローカライゼーション戦略の策定

「国際的なスタートアップになるために、ローカライゼーションを取り入れる」という計画にあなたのチームが賛同したら、次のステップはローカライゼーション戦略を立てることです。

世界では7,000以上の言語が話されていますが、そのうちたった14言語だけで、ネット人口の90%にリーチできます。

必要なのは、自分の目標を達成するためにどの言語が最も適しているかを判断することです。

一度に世界中を相手にすることはできないので、国外のユーザーがどこから自社サイトに来ているかを調べ、その中から最適と判断した国や地域に対して、ローカライズ戦略を立て始めるのです。

ローカライゼーションは単に言語の翻訳に留まりません。国際的なスタートアップとして成功するためには「対象となるユーザーが解決すべき問題」を理解する必要があることを忘れないでください。

たとえばAirbnbはシリコンバレーで最も成功した国際的なスタートアップのひとつですが、それは彼らが単にグローバルに考えるだけでなくローカルに考えているからです。

彼らは、米国のユーザーにはFacebookやGoogleからのサインアップを許可していますが、これが国際的に常識であるとはかぎりません。

ゆえにAirbnbは、中国市場向けにプラットフォームをローカライズするため、GoogleやFacebookよりも中国でよく使われているWeiboやWeChatのログイン情報を使ってユーザーがサインアップできるようにしました。

これによりユーザーエクスペリエンスが向上したことで、彼らのローカライズ戦略は中国市場に於ける700%の成長をわずか一年で遂げることに貢献したのです。

【ローカライゼーション】への取り組み方

ローカライゼーションを定着させるためには?

ローカライゼーションは国際市場での目標達成に役立つだけでなく、企業文化に取り入れることで、他の方法ではうまくいかないようなチームワークを実現することもできます。

ローカライゼーション戦略を設定したら、それを会社全体の慣習に組み込んでしまうのです。

たとえばアプリベースのスタートアップであれば、開発者がコードを書いている間にバックグラウンドで自動処理を走らせることで、アジャイル(迅速)なローカライゼーションを可能にするプロセスをワークフローに追加することができます。

このような自動化されたソリューションがあれば、誰もが開発プロセスの中にローカライゼーションを組み込む意欲を持つようになります。

ローカライゼーションの成果を測定する

ローカライゼーションを国際的なスタートアップ企業に組み込むための最後のステップは、関係するさまざまなチームにあなたの努力の価値を示すために、結果を測定することです。

たとえばデザイナーはローカライズをワークフローに組み込んで、翻訳されたときにデザインがどのように見えるかを確認しているかもしれません。

言語によって文字数に大きな差があるため、翻訳によってはページの文字量が大幅に増え、デザインに影響を与えることがあるのです。

ローカライゼーションをどのようにプロセスに組み込むかをあなたはデモンストレーションして見せてみて、海外国際市場ごとにデザインを作成することがどれほどユーザー体験の向上につながるかを示し、それによってユーザーエンゲージメントの指標が向上することを示すことで、チームの士気を向上させることができるのです。

さらに、さまざまなチームにローカリゼーション・コンペに参加してもらい、誰が最も指標を向上させることができたかを競ってもらえば新しいプロセスに対する興奮が生まれ、イノベーションを促進させることもできるのです。

まとめ

以上、「【ローカライゼーション】への取り組み方」でしたがいかがでしたでしょうか。

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