翻訳会社の未来は【アジャイル】にあり?

翻訳外注ノウハウ

「アジャイル」それは17年以上にわたり成功裏に使用されてきたソフトウェアの開発手法ですが、これを翻訳改善のために使うことはできるのでしょうか?

自動化が進み、翻訳会社の仕事のやり方が変化する中、アジャイル手法により翻訳コンテンツの正確性とスピードの向上が期待されています。

翻訳会社ならではの柔軟な対応で、大きな成果を生むアジャイル手法について説明します。

※本コラムはAccelingo社のコラムを元にお届けしています。

アジャイル手法とは?

Forbesがアジャイルの歴史について詳しく解説していますが、それは2001年、ソフトウェアの制作方法を改善したいと考えたソフトウェア開発者のグループによって生み出されました。

その中心は比較的単純な、4つの部分からなる哲学です。

  • プロセスやツールよりも個人や意思疎通
  • 包括的な文書よりも実用的なソフトウェア
  • 契約交渉よりも顧客との協働
  • 計画より変化への対応

アジャイルはウォーターフォール・モデルのワークフローへの対応のために構築されましたが、ウォーターフォール・モデルでは、開発プロセス全体が一連のステップに基づいています。

ウォーターフォール・モデルのプロセスは通常、、ソフトウェアが持つべきすべての機能を詳細に記述した巨大な文書の作成から始まりますが、それには技術仕様、データ構造、ユーザーインターフェイス設計など、多くの内容が含まれます

また、ウォーターフォール・モデルの構造は特定の順序に従わなければならず、決まった順序で作業を進める必要があり、一度終了したステップは元に戻せません。

さらに、ウォーターフォール・モデルでは予期せぬ問題が発生した場合に対応することが難しいため、プロジェクトを開始する前にニーズと潜在的な問題を考慮しなければなりません。

アジャイルとウォーターフォール、翻訳会社にはどちらが適しているか?

アジャイル構造はもはやソフトウェアだけに用いられているわけではなく、多くの企業がさまざまな製品開発に利用していますが、翻訳サービスにもメリットがあるのでしょうか?

翻訳会社では従来、プロジェクトを小さなチームに分割し、互いに独立して作業していましたが、アジャイル構造なら翻訳者にとってははるかに柔軟性があります。

典型的なシナリオを紹介しましょう。

たとえば大規模なコンテンツのデータベースを翻訳する必要があり、そのデータベースには価値の高いコンテンツと低いコンテンツが含まれているとします。

価値の低いコンテンツは主に情報的なものであり、ほとんどの場合機械翻訳でうまく翻訳することができます。

しかし価値の高いコンテンツは人間による監視が必要です。よりクリエイティブでニュアンスに富んだコンテンツは通常、機械翻訳ではうまくいかないからです。

このような場合にも、翻訳者が価値の高いコンテンツと低いコンテンツの両方を簡単に扱える柔軟性をアジャイルは備えています。

人間だけで翻訳する場合と、人間と機械翻訳のハイブリッド・アプローチを実施することができるのです。

翻訳会社の未来は【アジャイル】にあり?

拡張翻訳の重要性

拡張翻訳とは、機械翻訳したものを人間が改良することです。

自動翻訳ソフトは学習、改善することができますが、それには正しい入力が必要であり、翻訳会社やローカリゼーションのニーズを理解しているプロの翻訳者によるサポートが求められます。

Slator の記事では「自動車産業における初期の自動化」と「現在の翻訳トレンド」を比較しています。

自動車組み立て工場に初めて機械が導入されたとき、多くの労働者は自分たちの仕事が危ないと感じましたが、結局は逆のことが起こりました。

つまり人間の専門性が非常に重要視されるようになったのです。人が技術を使うことにより、自動車革命を起こすことができたのです。

翻訳業界でも同じような状況が展開されています。人が機械に取って代わられるのではなく、機械を使って大量の文章を素早く正確に翻訳することができるようになったのです。

拡張翻訳にとって、アジャイルワークフローは理想的であることが多いものです。すべての人類が機械翻訳の改善に貢献することができれば、自動翻訳の精度と流暢性はあっという間にに向上します。

機械翻訳が有能な人間に完全に取って代わると思うなら、それは大きな間違いです。それよりも、機械翻訳のメリットだけでなくその限界も理解している翻訳サービスを利用することに努めてください。

ひとつの翻訳会社を使い続けることのメリット

翻訳とは継続的な作業であるものです。たとえ初めの翻訳依頼が期待通りでなくてもがっかりしないでください。

どんなに優れた翻訳会社でも、その文書に最適な翻訳を提供できるようになるまで時間がかかることがあるのです。

質の高い翻訳とは、単に言葉を置き換えたものではありません。翻訳会社はお客様と密接に連携し、あなたの発信内容の目標を明確にし、Cultural Competence(文化的能力、前向きな行動や姿勢、方針を通じて、異なる文化圏の人々と適切にコミュニケーションを取り、交流できる能力のこと)と呼ばれる概念を用いて、メッセージを効果的に伝えることができるようになるのです。

Global Partnersのブログ記事で、Cultural Competence(文化的能力)について詳しく説明していますが、つまりそれは文化や言語のニュアンスが現地の人々に対するメッセージにどのような影響を与えるか、を理解することなのです

ほとんどの場合、アジャイルワークフローならウォーターフォール構造よりもはるかに速く、このCultural Competence(文化的能力)を獲得することができます。

結局のところ、アジャイル構造とは変化に対応することなのです。それによって機械翻訳の問題が発生すると必然的に人間の翻訳者が介入し、自動翻訳を正しい軌道に乗せることができるのです。

拡張翻訳は時間の経過とともにポジティブなフィードバックループ(改善プロセス)を生み出します。そして人間と機械の両方が、お客様のニーズに具体的に関連した文書への理解を深めていくのです。

「ただ優れた翻訳さえあれば良い」ではなく、それよりも長期的に優れた結果をもたらしてくれるプロの翻訳会社と提携したいとお考えだと思いますが、アジャイル構造を用いて拡張翻訳を行なう翻訳会社ならきっと、お客様の会社とともに成長することができるでしょう。

まとめ

以上、「翻訳会社の未来は【アジャイル】にあり?」でしたがいかがでしたでしょうか。

当社は翻訳の目的や、翻訳する文書の特徴、性質などを正しく理解、見極め、相手国の文化的背景を念頭に、ホームぺージや契約書、取扱説明書、プレゼン資料、リリース、ゲーム、アプリその他あらゆるビジネスで必要なドキュメント、テキストの「プロ翻訳者による翻訳」を、英語を中心に世界120か国語で行ないます。

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