効果的な多言語コンテンツのプラン作成は大変な作業です。しかし、成功すれば世界的な成長につながる可能性があります。

あなたの多言語コンテンツプランはなにか課題に直面していませんか?

以下の6つのステップを参考に多言語へのアプローチを見直し、大きな成果を上げるためにお役立てください。世界規模で成長するためには多言語コンテンツプランの最適化が鍵となります。

※本コラムはAccelingo社のコラムを元にお届けしています。

言語や市場の決め方について考える

インターネット上で英語の次に使われるメジャーな言語だからといって、安易に中国語に飛びつくのはやめましょう。

自社にとって何がベストなのかを考えてみてください。それは決してひとつだけではないはずです。

市場とのギャップやあなたのメッセージが活きる潜在顧客をリサーチし、競合や法的手続きなど、成功を阻む潜在的な障害も考慮に入れておく必要があります。

また、成長の可能性も考慮すべき要素です。

たとえば、Internet World Statsの報告によると、2000年から2017年の間にアラビア語のオンラインユーザー数は約7,000%増加しましたが、これは他の言語と比べても、同期間のユーザーの伸びとしては圧倒的に大きいものあり、この成長をいち早く利用した企業は賢明だったと言えます。

まずは翻訳が容易なコンテンツから、その後本格的なローカライズを

しっかりとした内容で、翻訳が容易なコンテンツを作成することが重要です。

これはあなたが作るすべての多言語コンテンツのバックボーンとなりますが、多言語展開を想定している場合は特にこれは重要なことです。

まずはすべての翻訳者が理解できるようなトーンと、期待する成果が明確なコンテンツから翻訳を始めましょう

そのためには熟練した翻訳会社の協力が不可欠ですが、この強固な土台を元に、その後本格的なローカライズを行うのです。

また、常にそうあるべきですが、ローカライズは御社のブランドを棄損しないように行う必要があります。

しかしこの難しい作業も、翻訳の元となるコンテンツがローカライズを意識して作られたものであれば容易に行うことができます。

テクノロジーとツールを活用する

グローバルなデジタルマーケティングを容易にするために、開発者や戦略家は日々ツールの開発に取り組んでいますが、これらのツールを適切に活用できているかを確認してください。

  • 多言語コンテンツをより管理し易くするウェブサイトプラットフォームを使用していますか?
  • SEO対策は万全ですか?
  • 翻訳メモリや翻訳スタイルガイドなどの言語ツールを活用していますか?

現在の方法とまだ着手していない選択肢をよく見比べ、テクノロジーを有利に活用できているかどうかを確認してください。

【多言語コンテンツ】プラン再構築 6つのステップ

SEO対策がグローバル対応か確認する

SEOはウェブサイト上で強力なプレゼンスを発揮するための優れたツールですが、ターゲット地域のユーザーが想定とはまったく異なる用語で検索している場合、その存在感は十分に発揮されません。

Moz社がそのコラムで指摘するように、たとえ同じ言語を使用する国であっても、異なるスペリングが問題を引き起こす可能性があるのです。

たとえばaluminum siding(アルミナムサイディング、米国式英語)というキーワード検索をターゲットとしているのに、aluminium siding(アルミニウムサイディング、英国式英語)を購入したくて検索しているイギリスの潜在顧客がそれに引っ掛かることは避けたいものです。

※いずれもアルミサイディング、アルミニウムを使用したサイディングボード(外壁用素材)のこと

グローバルなSEOのローカライズに時間と労力を割くというのは、キーワードやスペルだけを指すものではありません。サイトの構成や、異なる地域のユーザーがどのようにサイトを利用する可能性があるのかも考慮しましょう。

また、どの検索エンジンをターゲットにするかも検討しましょう。自動的にGoogleをデフォルトにして、そのままにしないようにしましょう。

たとえばロシアではYandexという検索エンジンが主流ですが、Yandexの2016年の財務報告書によると2016年最終四半期にそれはロシアの検索市場シェアの55%を獲得しています。

ローカル展開する上での選択肢の検討

Facebookキャンペーンで中国の顧客を獲得しようとしていませんか?(中国ではFacebookは使えません)。

この例でも「ひとつのサイズですべてをカバーすることはできない」ことがわかると思います。せっかくのコンテンツも、誰にも見てもらえなければ意味がないのです。

中国ではSNSサイトがブロックされているため、現地の人々にリーチするためには別の方法を見つける必要があります。

ソーシャルメディアの専門家であるVincenzo Cosenza氏によると、QZoneWeChatは、2016年に中国で最も人気のあるソーシャルメディアとインスタントメッセージプラットフォームのひとつでした。

これらのプラットフォームを理解し、ターゲット層がどのように利用しているかを理解している人がローカル展開の活動を主導するようにしたいものです。

やみくもに飛び込んで、マーケットを疎外したり、完全に見逃してしまわないようにしましょう。

データに注力する

市場拡大に伴い、各市場のデータを収集、分析しましょう。

ある地域ではうまくいっていることが別の地域ではそうでないことがよくありますが、それはきっとフラストレーションの元となるのではなく、むしろ貴重な気付きとなるはずです。

このようなデータはすでにあなたの手元にあるのですから、売上、ウェブサイトのトラフィック、ソーシャルメディアのエンゲージメント、苦情などの要因を分析することができるはずです。

これらデータを多言語コンテンツの計画と戦略の指針とすることで、新しい取り組みを行うたびに、新たな成功のレベルに到達できるはずです。

最後に

スマートな多言語コンテンツプランは大きな成果をもたらすため、それを見直すことで国際的な事業展開に備えることができます。

また、海外進出の際に国内外を問わず、より多くの潜在顧客にリーチすることができます。

Common Sense Advisoryによると、インターネットユーザーの80%にリーチするには、現在12か国語が必要です。そしてひとつの言語だけで済ませていると、ユーザーの25%にさえリーチできなくなるのです。

国際市場を視野に入れる企業は、多言語化を進めなければ遅れをとることになります。そのためには専門知識を元にグローバルコンテンツを管理する必要があります。

刻々と変化するグローバル市場で優位に立つために、コンテンツへのアプローチを徹底的に、そして頻繁に行うようにしてください。

まとめ

以上、「【多言語コンテンツプラン再構築】6つのステップ」でしたがいかがでしたでしょうか。

当社は翻訳の目的や、翻訳する文書の特徴、性質などを正しく理解、見極め、相手国の文化的背景を念頭に、ホームぺージや契約書、取扱説明書、プレゼン資料、リリース、ゲーム、アプリその他あらゆるビジネスで必要なドキュメント、テキストの「プロ翻訳者による翻訳」を、英語を中心に世界120か国語で行います。

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