スタートアップの国際展開が盛んですが、いざというときのために二足のわらじを履いている企業はそのうちどのくらいあるでしょうか?
血と汗と涙で築き上げた自分の会社に手を出す前に、まずは自分自身の覚悟のほどを確認してみてはいかがでしょうか。
スタートアップの海外進出だからと言って、必ずしも暗中模索する必要はないのです。
※本コラムはAccelingo社のコラムを元にお届けしています。
他国に進出するなら初めからそのつもりで準備する
多くの企業経営者は、自社のビジネスが地元で一定の力を得たあとの、壮大な計画を描いているものです。なぜなら、長期的なビジョンは成功を手に入れるための一部だからです。
もし国際的な展開を将来的に考えているのであれば、今日からそれを計画に組み込んでおくべきでしょう。自分の製品やサービス、そしてそれが最も需要のある場所を知り、一歩先へ進むのです。
国際展開するマーケットを見つけ、そこからスタートするのですが、参入するのは一度につきひとつのマーケットだけにしてください。
あなたの会社への第一印象をマーケットが決めるチャンスは一度しかなく、たとえあなたの会社が業界トップ3に入る規模であっても、その一度きりのチャンスが計画全体を左右する可能性があるのです。
新しい市場を選ぶもうひとつの戦略的な方法は、Roomi社のCEOであるAjay Yadav氏がForbesの記事で述べているように、「あなたの会社のコアバリューに最適な地域を見つけること」でしょう。
もしある都市で働く人たちが優れた顧客サービスや高品質の製造業で知られているなら、その都市があなたの出発点となるかもしれません。
また、新しいマーケットを選択する際には戦略が重要ですので、グローバル展開を決定する際にはデューデリジェンスを必ず行うようにしてください。
- 現地にコンタクト先はありますか?
- 現地に十分な人材がいますか?
- 市場は飽和状態かもしくは、新たな企業に対して開かれている状態ですか?
をよく調べておくのです。
ゆっくりスタートしてゆっくり育てる
新しいマーケットに一番乗りするのは理想的ですが、準備不足のまま急いで参入するよりは、しっかりとした計画を立ててからとしたほうがよいでしょう。
お勧めするのは段階的な成長です。ターゲットする国はある日突然、そこに出現したわけではありません。新しいマーケットで活躍するための準備と覚悟があなたにできたときにも彼らはそこにいるのです。
初日から完全なチームで稼働する必要もありません。あなたが今の事業を始めたときも、きっと今現在のように十分なスタッフが居たわけではなかったと思います。
しかしそれでもあなたは上手くやり遂げ、会社の成長に伴い必要に応じて従業員を増やしてきたのです。
まずは派遣社員や契約社員でスタートしてみて、それから適切な社員を見つけて教育したり運営をさせたりしてもよいでしょう。
ソーシャルメディアキャンペーン、SEO、PRなども駆使して新しいマーケットを開拓してください。
新しいマーケットに対してどのようなスキルが求められるのかを時間をかけて確認し、それに適切なチームを作って運営していきましょう。

デューデリジェンスとROIを忘れずに
国際的なマーケットで成功するためには、巧みなソーシャルメディアキャンペーンを行ったり現地の言葉が話せるだけでは不十分です。成功するためには、下調べをし、状況を理解する必要があるのです。
どのソーシャルメディアプラットフォームが制しているのか?あとで驚かないためにも、特定の分野を支配する不文律を確認するのです。そしてそのマーケットで成功している企業を見て、そこから学ぶのです。
何が上手くいって何が上手くいかなかったのか、何らかのパターンがあるのか、過去の失敗を繰り返さないためにも先人から学びましょう。
また、海外進出が初めてのベンチャー企業であれば、リスクが最も低いマーケットを探すことも大切です。グローバル展開を計画する上で、ROI(Return On Investment、投資利益率)は重要です。
同じ言語でも方言が違うマーケットでの事業立ち上げに成功したら、次はより高い潜在的リターンが期待できるマーケットに焦点を当てましょう。
未開拓のマーケットに最初に参入すれば、価格も事業への期待値もビジネスモデルの設定もすべてあなたの自由です。
存在感を示し、関わること
自国と海外、両方のマーケットに於けるビジネスのすべてに毎日関わることは難しいと思いますが、ビジネスの成功のためにはあなたが関わり続けることが不可欠です。
これはすべての決定をただ見守るということではありません。あなたのチームはあなたが、彼らにはビジネスを任せることができると信頼しているからこそその場にいるのです。
あなたがやるべきことは、ビジネス全体に影響を与える可能性のある事柄を、常に把握することです。
可能な限り海外拠点に足を運び、現地のマーケットに関わり、意識していることをアピールするようにしてください。そして現地のチームと向き合い、失敗から学び、勝利を祝うことができるようにするのです。
そして、関わることと同じくらい大切なのは、手放すタイミングを見極めることです。日々の業務の手綱を渡すのに十分なほど信頼していることをチームに伝えてください。
さらに、彼らが指導を必要とする場合はいつでも対応できるようにしておくことです。
そうすれば新しいマーケットの有力者は、あなたのチームが有能であることを知り、あなたのビジネスに対する信頼を高めてくれるでしょう。
まとめ
以上、「【海外進出を目論むスタートアップが知っておくべき】4つの秘密」でしたがいかがでしたでしょうか。
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