【グローバル化】のメリットと課題

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グローバル化はすでに現代社会に定着しているため、さまざまな料理が簡単に食べられることや地球の裏側で開発された新しい技術など、私たちの日常生活にグローバル化がもたらす恩恵について、気付かない人が多いのではないでしょうか。

しかしグローバル化は私たちの生活を豊かにする一方、企業が国境を越えて成長・拡大していく上でいくつかの課題ももたらします。

世界各地に存在する文化の違いは否定できず、この違いは海外市場に参入する企業にとってハードルとなり、新しい地域で労働者を雇用したり、新しい消費者に製品の価値を伝えたりするなど、日々のビジネス運営に変更を余儀なくされるのです。

グローバル化のメリットと課題、そしてグローバル展開の目標を達成するために企業がどのようにこれらの困難を乗り越えていくかについて、このまま読み進めてください。

本コラムではグローバル化の利点と課題、そしてグローバル展開の目標を達成するために企業がどのようにこれらの困難を乗り越えていくかについてご説明します。

※本コラムはVelocity Global, LLC社のコラムを元にお届けしています。

グローバル化とは何か?

グローバル化のメリットと課題を論じる前に、グローバル化とは何かをしっかりと理解しておくことが必要です。

「グローバル化とは企業や組織が国際的な影響力を持ち、国際的な規模で事業を展開することである」と公式には定義されています。

より簡単に言えば、国や消費者の間で情報、技術、商品の流れがオープンになることであり、これはビジネス、地政学、テクノロジー、旅行、文化、メディアなどさまざまな関係を通じて発生します。

世界のほとんどはすでにつながっているため、多くの人はグローバル化が日々進行していることに気付いていません。しかし世界はますます小さくなっているのです。

企業はこのことが将来のビジネスにとって何を意味するのか、理解する必要があります。グローバル化を受け入れない企業は、競争上の優位性を失い、グローバル市場における新たなビジネスチャンスを他の企業に奪われてしまう危険性があるのです。

グローバル化がもたらすメリットとは?

グローバル化はさまざまなかたちでビジネスに影響を与えます。しかしそれと同時に、海外展開に踏み切った企業は以下のようないくつかのメリットを見出すことができます。

新しい文化へのアクセス

グローバル化は食、映画、音楽、アートなど、海外文化へのアクセスをかつてないほど容易にしています。

このヒト、モノ、芸術、情報の自由な流れがあるからこそ、お気に入りの英国人アーティストの楽曲を聴いたり、Bollywood movies(ボリウッド映画、インド映画)をストリーミング再生しながら、タイ料理をアパートまでデリバリーしてもらうことができるのです。

テクノロジーとイノベーションの広がり

世界の多くの国々が常につながっているため、知識や技術の進歩も早く伝わります。

知識の伝達が速いため、アジアで生まれた科学の進歩が数日のうちに米国で実用化されることもあるのです。

製品のコストダウン

グローバル化により、企業はより低いコストで製品を生産することができるようになりました。また、グローバルな競争が激化することで価格が下がり、消費者の選択の幅が広がります。

コストの低減は発展途上国、先進国を問わず、より少ないお金でより良い生活を送ることにつながります。

グローバルに広がる生活水準の向上

新興国の生活水準は、グローバリゼーションのおかげで向上しています。世界銀行によると、1990年以降、極度の貧困は35%減少しています。

さらに、最初のミレニアム開発目標では、1990年の貧困率を2015年までに半減させることが目標に掲げられましたが、これは予定より5年早く、2010年に達成され、それ以降全世界で11億人近くが極度の貧困から脱却しています。

新たな市場へのアクセス

グローバル化は新しい顧客や多様な収益源など企業に大きなメリットをもたらしますが、これらのメリットに関心を持つ企業は海外でビジネスを成長させるための柔軟で革新的な方法を探しています。

国際的なInternational Professional Employer Organizations (PEOs、専門家雇用組織)を利用することで、他国での労働者の雇用がこれまで以上に迅速かつ、コンプライアンスに則って容易に行えるようになります。

つまり、多くの企業にとって海外進出のために海外法人を設立する必要はもはや無いのです。

新しい人材へのアクセス

グローバル化により企業は新しい市場だけでなく、現在の市場には居ない、新しい専門的な人材を見つけることができます。

たとえばグローバル化により、企業はシリコンバレーではなくベルリンやストックホルムといった活気のあるマーケットで、技術系人材を発掘する機会を得ることができます。

この場合もInternational PEOを利用すれば、企業は法人を設立することなく、コンプライアンスに則って海外で労働者を雇用することができ、これまで以上にグローバルな雇用を容易にすることができます。

【グローバル化】のメリットと課題

グローバル化の課題とは?

グローバル化には多くのメリットがありますが、課題がないわけではありません。

Velocity Globalの「2020 State of Global Expansion」レポートでは、米国と英国のハイテク企業のリーダーが自社のグローバル化に際して直面する最大の課題をいくつか明らかにしています。

企業がグローバル展開する際に直面するハードルには、以下のようなものがあります。

国際雇用

米国と英国のハイテク企業のリーダーの30%が最も一般的な課題として、国際的な採用を挙げていることは驚くことではありません。

国境を越えた採用活動は人事チームにとって未知の世界です。

まず企業は候補者を面接し、本社から何千マイルも離れた場所に居るにもかかわらず、候補者が適任であることを徹底的に審査する方法を計画しなければなりません。

次に、給与や福利厚生に対するマーケットの要求を把握し、競争力のあるオファーを出す必要があります。

また、採用が成功するように人事チームは時差、文化の違い、言語の壁などの問題を考慮し、会社に適した人材を見つける必要があります。

従業員の入国管理

米国と英国のハイテク企業のリーダーの28%が、移民に関する問題を最も重要な課題のひとるであると回答しているのはこのためです。

移民法は頻繁に変更され、国によっては外国籍の従業員のビザを確保するのが非常に困難な場合があります。

たとえば米国はH-1Bビザ(専門技術者として米国に一時的に就労を基に滞在する場合を対象としたビザ)の付与が厳しくなっており、Brexit(ブレグジット、イギリスの欧州連合離脱)によって英国への移民も難しくなっています。

関税と輸出手数料の発生

米国と英国のハイテク企業のトップが報告書で指摘したもうひとつの課題は、関税や輸出手数料の発生です。

海外に製品を販売しようとする企業にとって、製品を海外に持ち出すにはマーケットによっては費用がかかる場合があります。

給与計算とコンプライアンスの課題

グローバル展開のもうひとつの課題は、海外での給与計算と、変化する雇用法・税法へのコンプライアンスの維持です。

この管理作業は、複数の市場でオペレーションを管理しようとする場合、さらに難しくなります。

文化的アイデンティティの喪失

グローバル化は外国へのアクセスを容易にする一方、社会の個性を融合させ始めました。

ある文化が世界で成功すると他の国もそれを模倣するようになりますが、文化がその特徴を失い始めると私たちはグローバルな多様性を失うことになります。

外国人労働者の搾取

コストの低下は多くの消費者に利益をもたらしますが、同時に厳しい競争を生み出し、一部の企業は安価な労働力の供給源を求めるようになります。

欧米企業の中には、規制が緩く、労働者の搾取が容易な中国やマレーシアなどの国へ生産拠点を移しているところもあります。

グローバル展開の難しさ

グローバルに展開し、グローバル化のメリットを見出したいと考えている企業にとって、海外に正規の事業所を設立することは困難なことです。

従来の方法で法人を設立する場合、多額の先行投資、時には2万ドル(約300万円)、そして事業を維持するために毎年20万ドル(約3000万円)のコストが必要となります。

さらにグローバルビジネスでは、新しい国の異なる、そして常に変化する労働法に対応する必要もあるため、新しい国に進出する場合、企業は新しい法制度をどのように利用するかを意識しておかなければなりません。

そうでなければ誤った行動が障害となり、深刻な財務的・法的結果を招くことになります。

移民問題と現地の雇用の喪失

欧米の政治情勢を見ると、グローバル化の成果に対してさまざまな見解があることがわかります。

世界の多くの国で移民に関する規制が強化され、移民が新しい国で仕事を見つけることが難しくなっていますが、このようなナショナリズムの高まりは、主に外国人が国内の仕事をとっているという認識からくる怒りや、人件費を節約するために海外に事業を移す企業に対するものです。

たとえば経済政策研究所の報告によると、米国の対中貿易赤字(輸入が輸出を上回る額)は2001年以降、米国人の雇用を340万人分も奪っているとのことです。

グローバル化で変わるビジネスオペレーション

グローバル化はそのメリットと課題の両面からビジネスのあり方をさまざまに変化させますが、企業がグローバル化を進める際には社内プロセスを変更する覚悟と意思が必要です。

このことは新しい市場に対応し、グローバルに活躍する従業員が職場で快適さを感じ、受け入れられるようにするために役立ちます。

企業はグローバル市場に参入すると、ビジネスのさまざまな側面に変化が生じます。たとえばグローバル化によって労働力の多様性が高まりますが、この多様性は全体としてポジティブな変化ですが、言葉の壁や文化的な期待の違いなどいくつかの課題も生じます。

企業がグローバル化によって期待すべき業務上の変化には次のようなものがあります。

グローバルコミュニケーションの課題

グローバルに活躍する社員は、異なるタイムゾーンで働き、異なる言語を母国語とする可能性が高いため、本社を離れる前に「社内コミュニケーションプラン」を確立しておく必要があります。

ソフトウェアやその他のデジタルツールは、グローバルなコミュニケーションのハードルを下げ、チームが簡単につながることを可能にします。

Zoom、Slack、Googleはいずれも、複数のオフィス、国、タイムゾーンにいる社員を管理しようとする企業にとって貴重なツールを提供しています。

外国人社員の期待への対応

外国人社員は給与や福利厚生、日々の仕事のスケジュール管理など、さまざまなことに関して期待をしていますが、グローバル化を推進し、外国人労働者を採用しようとする企業は、可能な限り外国人労働者に対応する必要があります。

また、人事担当者は採用プロセスに於いて、現地の期待に見合った、競争力のあるオファーを提供する必要があります。

海外顧客のサポート

従業員とのコミュニケーションの変化と同様に、企業は新しい国での顧客サービスやサポートの運営方法についても計画する必要があります。

製品やサービスを提供する新しいマーケットの顧客は、あなたの母国語を話さないかもしれませんし、あなたのタイムゾーンに近いかもしれません。

競争の激化

国際的な企業は、社内の業務以上に調整の必要性に迫られます。

グローバル化することで新たな収益源が生まれ、人材の確保も容易になりますが、このような魅力的なメリットと、インターナショナルPEOのようなサービスによるグローバル化の容易さから、グローバル市場では競争が激しくなるからです。

グローバル化が当たり前になると、多くの企業が同じ海外市場を求めることが多くなり、企業間の競争が激しくなります。

マーケティングとコミュニケーションの変化

異なる国で従業員を雇用すると社内コミュニケーションの問題が発生するように、全く新しい顧客層に製品やサービスを販売することは企業にとって障害ともなります。

企業は自社製品のメリットを海外の消費者に響くように伝えるために、マーケティング戦略を調整する必要があります。

アメリカの消費者(またはそこに本社を置く企業)をターゲットにしたマーケティングキャンペーンが、ヨーロッパやアジアなどの人気のあるマーケットの消費者を惹きつけることは考えられません。なぜならそこにいる消費者の欲求やニーズはまったく異なるからです。

最適なパートナーとともにグローバル展開しましょう

企業がグローバル化のメリットを求めて海外に進出する際、かつてはコストや規制の問題が大きな障壁となっていました。

しかし現在ではグローバル化の専門家とパートナーシップを組むことで、企業はどんな困難にも対処し、海外進出を成功に導くことができるようになりました。

最適なグローバル化の専門家とのパートナーシップは、あなたの会社がグローバル化の恩恵を受け、グローバル市場で成功するプレーヤーとなるために役立ちます。

グローバル化の準備が整ったら、最適なパートナーにアクセスしましょう。

まとめ

以上、「【グローバル化】のメリットと課題」でしたがいかがでしたでしょうか。

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