【ビジネスのグローバル化】で考慮すべき6つの長所と短所

翻訳外注ノウハウ

歴史上、商業やビジネスは地理的な条件によって制限されてきました。

はるか昔、貿易は近隣の部族や都市・国家間で行われていましたが、人類が馬やその他動物を家畜化するとともに交易のための移動距離が長くなり、航海術が発達するとその距離はさらに伸びました。

人類は何世紀にもわたり、船を使って世界中に物資、貨物、人、アイデアを輸送してきましたが、本当に意味で「グローバル化した経済」の青写真が描かれたのは、飛行機が開発されてからのことです。

それは言うまでもなく、「より多くの距離を、より速く移動できるようになったから」という単純な理由からです。

インターネットの発達はコミュニケーションやコラボレーションが容易にし、グローバル化の初期から今日に至るまで私たちを後押ししてくれました。同僚、ビジネスパートナー、顧客、友人と数回のタップやクリックで連絡が取れるようになったのがまさにそうです。

グローバル化はビジネスや社会全体にプラス・マイナス両面から多くの影響を及ぼしています。ここではビジネスに於けるグローバル化のメリットとデメリットをご紹介します。

※本コラムはHarvard Business School Onlineのコラムを元にお届けしています。

グローバル化とは?

ハーバード・ビジネス・スクールのForest Reinhardt(フォレスト・ラインハルト)教授が教えるオンライン講座「Global Business(グローバル・ビジネス)」によると、グローバル化とは「国際的な境界を越えて、モノ、サービス、資本、人、アイデアの流れが増大すること」と定義されています。

「私たちはグローバリゼーションの時代に生きている」ラインハルト教授は続けて言います。「つまり、各国経済はかつてないほど互いに緊密に結びついている。」と。

グローバル化の長所

経済成長

グローバル化の進展はすべての関係者にとってより大きな経済成長をもたらす、と広く信じられています。その理由としては、以下のようなことが考えられます。

  • 労働力へのアクセス
    • グローバリゼーションはすべての国に幅広い労働力のたまり場を提供します。たとえば、知識労働者が不足している新興国は産業を興すために労働力を「輸入」することができる一方、裕福な国は生活コストの低い新興国に低技能の仕事をアウトソーシングし、販売する商品のコストを下げ、その節約分を顧客に還元することができるかもしれません。
  • 仕事へのアクセス
    • この点は労働と直接的に関連しています。グローバル化の進展により、途上国は富裕国から委託された仕事を得ることができるようになりました。これには潜在的な落とし穴もありますが(後述「不均衡な成長」を参照)、こうした仕事は地域経済に大きく貢献する可能性があります。
  • 資源へのアクセス
    • 国家が貿易を行う主な理由のひとつは、他の方法では手に入らない資源を入手するためです。国境を越えた資源の流れがなければ、現代の贅沢品の多くは製造や生産が不可能になります。たとえばスマートフォンは、世界の限られた地域にしか存在しないレアアースに依存しています。
  • 国家が「特化」する能力
    • グローバルな協力関係や地域的な協力関係は、各国が自国の経済力に大きく依存し、製品を他の資源と交換できることを可能にします。たとえば「ある果物を専門に輸出する熱帯の国」がそうですが、国家が自国の得意とする商品やサービスの生産に特化することで、貿易は双方に利益をもたらすことが分かっています。

グローバルな協力体制の強化

グローバル経済が成立するためには、各国が互いの違いを乗り越えて協力し合うことが必要です。そのため、グローバル化が進むと紛争が減る(ただしなくなるわけではない)とも言われています。

「もちろん国家が存在するかぎり、戦争や征服といった殺傷力の交換を通じて国家は互いにつながっており、この脅威がなくなることはない」とラインハルト教授は「Global Business(グローバル・ビジネス)」で述べ、そして続けます。

「しかしモノ、サービス、資本、人など、他の流れが強まることで、世界の国々が再び戦争という破局に陥る可能性は低くなると考えられてきたのだ。」と。

クロスボーダー投資の増加

Global Business(グローバル・ビジネス)」の講義によると、グローバル化は国境を越えた投資の増加をもたらします。また、マクロ経済レベルでは、このような国際的な投資により双方が反映することが示されています。

国内より海外の方が高いリターンを得られることが多いので、資本の出し手である国は得をする一方、資本の流入を受けた国は、その資本が投資、ひいては生産性に寄与するため、利益を得ることができます。

また、海外からの投資は技術やノウハウ、流通経路の確保など、投資先の国の発展に寄与するものを伴なうことが多いのです。

【ビジネスのグローバル化】で考慮すべき6つの長所と短所

グローバル化の短所

競争の激化

全体として見た場合、グローバルな自由貿易はシステム全体にとって有益です。しかし個々の企業、組織、労働者は、グローバルな競争によって不利益を被る可能性があります。

これは国内での競争によってこれらの当事者が不利益を被る可能性があるのと同様であり、つまりは競争相手が増えただけなのです。

このことを念頭に、一部の企業、産業、市民は、国内企業や労働者を海外との競争から守るために、保護主義的な政策を追求する政府を選ぶかもしれません。

保護主義はしばしば関税、割当あるいは、品質や衛生要件といった非関税障壁のかたちをとり、競合する国や企業がその国でビジネスを行なうことの正当化を難しくしますが、このような行ないはしばしば、両当事者の全体的な経済パフォーマンスに悪影響を及ぼすことがあります。

「私たちはグローバル化の時代に生きていますが、反グローバル化の時代にも生きているようです」とラインハルト教授は「Global Business(グローバル・ビジネス)」の中で述べ、続けます。

「自由貿易の成果に対する不満、外国投資に対する懸念、移民に対する偏った考え方はすべて、米国とヨーロッパの富裕層の政治に於いて重要な役割を果たしているようだ。戦後のグローバリズムのコンセンサスに対する、西側民主主義の脅威はかつてないほど強くなっている。」と。

不均衡な成長

グローバル化は国家間および、国家内の不均衡な成長をもたらす可能性がありますが、このような影響は経済的にも道徳的にも慎重に管理されなければなりません。

国内では、グローバル化はしばしば移民を増加させる効果があります。

マクロ経済的には移民は国内総生産(GDP)を増加させ、受け入れ国にとって経済的な恩恵となり得ますが、移民の所得がすでにその国に住んでいる人の平均所得より低ければ、短期的には一人当たりのGDPを減少させるかもしれません。

さらに、競争と同様に、移民は国全体に利益をもたらす一方で、国民にコストを課すこともあります。

国民は、政府がそのコストから自分たちを守るために移民を制限することを望むかもしれませんし、このような感情は、少なくとも部分的には人種差別や外国人排斥と結び付いており、その動機となっています。

「一方、豊かな世界の外では何億もの人々が貧困にあえいでいる」とラインハルト教授は「Global Business(グローバル・ビジネス)」の中で述べ、続けます。

「その原因がグローバル化の行き過ぎなのか、逆にグローバル化が不十分なのか、私たちの意見は一致していないようです。」と。

環境への配慮

グローバル化の進展はさまざまな環境問題と結び付いており、その多くは以下のように深刻なものです。

  • 経済特化やインフラ整備に伴なう、森林破壊や生物多様性の喪失
  • 物資の輸送量の増加による、温室効果ガス排出やその他の汚染
  • 新しい環境に外来種が侵入する可能性

このような問題は、既存の、あるいは提案されている法律や規制によって管理されていますが、企業はたとえばtriple bottom lineトリプルボトムライン)の教義やCSR(corporate social responsibility、企業の社会的責任)の考え方を取り入れることによって、環境への配慮と持続可能性を優先しています。

グローバル化のリスク管理

世界はグローバル化を放棄するつもりは決してありません。個々の国や地域が、関税など制限する政策や慣行を導入していることは事実ですが、グローバル化は今後も続くでしょう。

しかし、グローバル化がもたらす課題やリスクに対して企業や専門家が積極的に対応することで、大きな利益を得られる可能性があることは確かです。

経営者、経営幹部、従業員のいずれであっても、グローバル化に関連する機会とリスクを見極める方法を学ぶことで、自分の役割をより効果的に果たし、組織にさらなる価値を提供することができるようになるのです。

まとめ

以上、「【ビジネスのグローバル化】で考慮すべき6つの長所と短所」でしたがいかがでしたでしょうか。

当社は翻訳の目的や、翻訳する文書の特徴、性質などを正しく理解、見極め、相手国の文化的背景を念頭に、ホームぺージや契約書、取扱説明書、プレゼン資料、リリース、ゲーム、アプリその他あらゆるビジネスで必要なドキュメント、テキストの「プロ翻訳者による翻訳」を、英語を中心に世界120か国語で行ないます。

高い品質が求められる外国語対応や翻訳についてもしお困りでしたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせボタン