ちょうど20年前、創世記のインターネットは起業家たちに、世界がどれほど大きくなるかを示しました。
そして今日、そのインターネットは世界の距離を縮め、私たちが知っているよりも多くの共通点を持つ、相互接続されたコミュニティへと変貌を遂げました。
CultureWizardの調査によると、回答者の24%が少なくとも76%の時間をグローバルな仕事に費やしていることがわかりました。
また、異文化感受性や異文化コンピテンスに関する指標では、業績の高いグローバル企業が常に上位にランクされており、グローバルな考え方を持つ企業は、地理的に狭い同業他社よりも優れた業績を上げていることが示唆されています。
しかし、自国で成功したからといって他の国でも成功するとは限りませんし、ウェブサイトを翻訳しただけではグローバルビジネスにはなりません。
海外で成功するためには、企業は現地の文化の違いを考慮しなければならないのです。
自国に閉じこもっていないで、もっと大きく羽ばたいてみませんか?あなたのビジネスが上手に世界を旅する方法をご紹介します。
※本コラムはIncのコラムを元にお届けしています。
国境を越えて進化する
楽天マーケティングUKのデータによると、89%のマーケティングマネージャーが自国内から海外キャンペーンを監視しており、海外現地マーケティングチームを利用しているのはわずか11%に過ぎないようです。
楽天マーケティングのEU・APAC担当マネージングディレクターのAnthony Capano(アンソニー・カパノ)氏は、
「限られたリソースの中で、マーケティングチームはまずひとつの国にフォーカスし、キャンペーンに反映させるための徹底したリサーチを行う必要がある」
と述べています。
文化の理解に投資しなければ国際展開を成功させるのは難しい、ということです。
国際的なビジネスは「異なる土地でのローカルなビジネス」であり、ローカルなビジネスは信頼に左右されます。
その土地の祝日や歴史といった基本的なことは理解できても、より深い文化的価値観はそれを学ぶための時間を費やさなければ理解できません。
日本では両手で名刺を受け取れるかどうかということと、日本のオーディエンスがオンライン体験やカスタマーサポート、ブランドの個性に何を期待しているかを理解すること、は別物です。
新しい土地で店を構える前に、いくつか次のようなの準備をしましょう。
文化的に適合できるかを測る
優れたビジネス上の意思決定の背後にはかならずデータがあります。
国際的な事業展開には大きな投資が必要なため、海外でのマーケティングを始める前に時間をかけて、自社ブランドがその市場に適合する可能性を調査してください。
「世界市場での成功は準備に大きく左右される」と、商業信用情報を提供するCreditsafe USA(クレディセーフ)USA社CEOのMatthew Debbage(マシュー・デベッジ)氏は以下のように言います。
「進出先を理解することは、いつ、どこで、どのような資源を投入するかについて、賢明な決断を下すために不可欠です。そうすれば新しい場所で大胆にビジネスを展開する際にも、正しいスタートを切ることができます。」
新しいパートナーについて知る
「法律や言語の違いがあることを想定して、あなたはきっと海外進出先の国の弁護士や翻訳者を雇うでしょう。」
Pearle Vision社(米アイケアストアチェーン)のフランチャイズ開発担当副社長Josh Robinson(ジョシュ・ロビンソン)氏は言います。続けて以下のようにも言っています。
「しかし自国外の消費財やサービスの市場に文化や味覚までもがどのような影響を与えるか、を理解するためには(それら以外の)現地の人の視点も必要かもしれません。」
いきなり飛び込んで現地を掌握できるなどとは思わないことです。
それよりも競合他社を見極め、そのビジネスのやり方を学び、地元の人たちに自分をアピールするのに役立つ組織を探してください。
現地の人々がすでに知っている、気に入っている会社と協力することで、あなたの存在がより歓迎されるようになるのです。

顧客サービスへの期待に応える
あなたのブランドを新しい市場が受け入れるかどうかは、あなたが提供するユーザーエクスペリエンスによって決まります。
これは現地の営業時間に合わせて担当者を配置すること以上に重要です。
現地の文化的な嗜好を調べ、そこで得た新しい知識をサービスに反映させ、ユーザーの期待を上回るサービスを提供しましょう。
海外の人々は、自国の人々とは異なる製品群やプロモーションを好むかもしれません。
また、マーケティングによるコミュニケーションを実施する頻度の違いにより、海外の人々は異なる反応を示すかもしれません。
ノウハウを学ぶと同時に、現地の規制のことも念頭に置いてください。
自国と似たようなビジネスに関する法律を持つ政府にもそれぞれの特殊性があり、規則に従わないと大変なことになる可能性があります。
異なる集団に対応するためのピボット
自社が持つブランドを完全に維持しながらも、現地の期待に合うように適応させる。たとえばスターバックスは、異なる文化圏の味覚に適応することでその勢力を拡大しています。
世界最大のコーヒーブランドであるスターバックスはウェブサイトからメニューに至るまで、あらゆるものをローカライズ(現地適応)し、同社が世界を意識しつつも現地に配慮していることをそこに居る人々に示しています。
ときには文化的な背景から、商品やサービスを変える必要があるかもしれませんがそれでも構いません。
アジアの店舗にTEAVANA(茶飲料)を商品として追加したことは、スターバックスが現地の歴史的なティーハウス(茶屋)文化に参入したことを意味します。
それぞれの地域にはそれぞれの課題があり、それぞれの機会があります。重要なのは新規参入する市場の消費者ニーズを徹底的に調査することです。
国境を越えてビジネスを展開する場合は、以上の4つのステップをもとに十分な下調べを事前に行いましょう。
最初にちょっと注意を払うだけで、現地に素晴らしい第一印象を与えることができ、その後何年にも渡って海外活動を成功させ続けることができます。
まとめ
以上、「【グローバル展開するための】4つのステップ」でしたがいかがでしたでしょうか。
当社は翻訳の目的や、翻訳する文書の特徴、性質などを正しく理解、見極め、相手国の文化的背景を念頭に、ホームぺージや契約書、取扱説明書、プレゼン資料、リリース、ゲーム、アプリその他あらゆるビジネスで必要なドキュメント、テキストの「プロ翻訳者による翻訳」を、英語を中心に世界120か国語で行います。
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