【翻訳戦略】がなぜ必要なのか?

翻訳外注ノウハウ

eコマース事業者にとって、海外進出は商品やサービスの需要の高まりに対するための優れた方法です。デジタル購買者の数は増え続けており、2021年には全世界で21億4000万人に達すると推定されています。

7年間で10億人近く増えたという事実を考えれば、オンライン販売のターゲットが潤沢であることは間違いないでしょう。

しかし自国内で、母国語だけですでにビジネスがうまくいっている場合、なぜコンテンツや製品情報の翻訳まで検討する必要があるのか疑問に思うかもしれません。

その答えは簡単です。単に世界中に居るであろう潜在顧客を逃すことになるからです。ご参考までに、英語はこれほど普及しているにもかかわらず、世界80億人のうち、たった約3億6千万人しか母国語として話していないのです。

海外市場に参入する際、翻訳戦略はあなたのビジネスが最大限の効果を発揮するための基本となるものです。どのように戦略を立てればよいのか、また、どのようなメリットがあるのかをご紹介します。

※本コラムはYuqo社のコラムを元にお届けしています。

翻訳戦略の定義

海外進出を成功させるには、顧客のニーズを満たすにも翻訳戦略に投資することが重要です。新しい顧客がどのようにコミュニケーションをとり、買い物をするかを理解するために時間をかけることで、オンライン販売という重要な場面で素早く利益を得ることができます。

しかしその前に、翻訳に真剣に取り組むことのメリットについてもう少し詳しく見てみましょう。

翻訳戦略のメリットとは?

翻訳戦略が成功した場合の一番のメリットはもちろん売上ですが、それ以上にビジネスに与える影響は大きいのです。以下は、翻訳戦略を必要とする三つの理由です。

信用と信頼を得る

人は信頼できるウェブサイトで製品やサービスを閲覧し、コミュニケーションを図り、最終的に購入したいと考えます。もし海外市場に集う人々があなたのビジネスの特徴や製品の仕組みを理解できなければ、信頼を築くことは不可能です。

正確な翻訳は、海外顧客が決定を下す上で必要な情報を提示するための、あなたが採用すべき方法です。21億4,000万人と言われるインターネット上のオンライン購買者をターゲットとしているのは貴社だけではないのです。

信頼と信用は、目立つため、ブランドの評判を高めるため、そして新しい顧客を確保するために不可欠です。しかしそれ以上に、製品やサービスに対する信頼が人々を何度も呼び戻すのです。

時間とお金の節約

限られた既存顧客向けに何か新しいものを開発するのと、複数の海外市場に翻訳して展開するのとでは、どちらが簡単で費用対効果が高いでしょうか?

既存のデジタルコンテンツを新しい言語で展開する方が、経済的にははるかに理にかなっています。翻訳チームの立ち上げにはたしかにコストが掛かりますが、潜在的なROI(Return On Investment、投資利益率)は非常に大きいのです。実際にGoogle Analyticsなど、ツールで成果を追跡すれば翻訳がどれほど有益なものかを知ることができます。トラフィック情報を国別に簡単に分けることもできるので、そこから貴重な洞察を得ることができます。

SEOのパフォーマンス向上

検索エンジンのランキングには数多くの要因がありますが、Googleなどのサイトの原則はシンプルで、人のクエリ(検索キーワード)に答えるために最も関連性の高い検索結果を提供することを目的としています。そしてその要因のひとつが、サイトにどれだけの人が訪れているかなので、単一の言語に固執するとそれが困難になります。

幸い検索エンジンは翻訳されたコンテンツを、元の文章の重複はなく唯一なものとして扱います。正確に翻訳されたテキストであれば、ウェブサイトに新しい言語を追加する度に多くの人々があなたのサイトに流れ込むようになるので、SEOのパフォーマンスを向上させる可能性がある翻訳は、オンラインビジネスにとって優れた選択肢と言えるのです。

多くの自動翻訳(機械翻訳)ツールは、コンテンツが唯一のものであるとみなされないための調整を行わないので、便利だからといって安易に使わないようにしてください。自動翻訳(機械翻訳)ツールは文法をあまり考えずにテキストをそのままコピーすることが多く、ローカライズ(現地最適化)も考慮されていません。このようなツールを使うことでお金を節約しても、ウェブサイトの順位が下がっては元も子もなくなります。すべての検索エンジンが嫌いなものがひとつあるとすれば、それは重複した、質の悪いコンテンツなのです。

【翻訳戦略】がなぜ必要なのか?

翻訳戦略を実行するための4つの方法

翻訳のメリットは明らかになった思いますが、それでは具体的にどのように戦略を立てればよいのでしょうか。ほぼすべての翻訳戦略は、以下の四つの原則に基づいています。これらの要素を正しく理解することで、海外展開が飛躍的に前進することでしょう。

ネイティブの翻訳者に依頼する

海外市場を席巻するための第一歩は、新たなターゲット層を本当に理解することです。そのためには対象となる人々の言語と語調を理解した、ネイティブの翻訳者が必要です。国や製品、サービスによっては、地域毎に翻訳者を変えることも必要です。

たとえばイングランド中部のロンドン市民を対象としたコンテンツでは、Devon(デボン)やCornwall(コーンウォール)と異なる用語、フレーズ、口語表現が使われます。同じような例は世界中にありますので、ターゲット市場が特にニッチな場合は、その特殊性に対応できるネイティブの翻訳者が必要になります。

また、翻訳の体制を構築したらあなたのビジネスに関連するキーワードやフレーズを調査してみてください。なぜなら、言葉は言語や国によって検索意図が異なるからです。

たとえばあなたが大英帝国を拠点とするcrisp(クリスプ=ポテトチップ)の販売業者であり、米国に進出したいと考えているとします。残念ながら米国では正しいキーワードはchips(チップス)でありcrisp(クリスプ)ではないため、そのままではインターネットの自然検索で良い結果を得ることができません。これは単純な例ですが、あなたがどこに進出しようとこの原則は変わりません。最も効果的な用語をネイティブの翻訳者と一緒に検討することで、価値あるキーワードに集中することができるのです。

先に製品情報を翻訳する

マーケティング、ソーシャル、ブログのコンテンツすべてを翻訳することは魅力的ですが、海外展開する企業にとってはあまり効果的とはいえないかもしれません。それよりも、先に述べたような信用と信頼を築くことに重点を置くべきでしょう。そのための最良の方法は、製品ページや製品情報を翻訳することです。

顧客は製品やサービスの仕組みを理解し、信頼することでオンラインで購入する可能性が高くなります。ネイティブ翻訳者の翻訳チームは、ウェブサイトのコアページ(ホームページ、会社概要、経営理念、利用規約など)、製品・サービス情報にフォーカスする必要があります。

もうひとつの注意点は、ウェブサイトのメニュー、自動配信メール、決済ページについてです。自分たちはよく見ているものなのでそれが当たり前に思えるかもしれませんが、あなたのサイトを初めて利用するお客様は厳しい目でそれらを見ますので、もし決済ページが不適切であったり、誤った用語が含まれていたりすると、せっかくの苦労がクリックひとつで消えてしまうことになりかねません。

十分なリソースを割り当てる

翻訳でROI(Return On Investment、投資利益率)を得るためには、必要なリソースに投資する必要があります。新しい製品シリーズを発売しても、翻訳に対応する人間が一人しかいない場合、海外の顧客はその仕事を待たなければなりません。翻訳が出来たころには競合他社に先を越されている可能性もあります。

そのような事態を避けるためにも、海外進出の前にコンテンツの大部分を翻訳しておくようにしましょう。そうすればビジネスが拡大しても、翻訳チームと追いかけっこをする必要はありません。

また、コンテンツを正しく翻訳するために必要な時間を過小評価しないことも重要です。確かに翻訳ツールを使えば数時間で翻訳できますが、それが得策でないことはすでに述べたとおりです。その代わりに複数の翻訳者とネイティブスピーカーの編集者を雇い、作業量を管理し、作業時間を明確に管理できるようにしておくのです。

トランスクリエーションをマーケティング・コンテンツに活用する

技術的には翻訳ではありませんが、トランスクリエーションは海外市場向けにコンテンツを展開するルート上にごく自然に存在するものです。また、それはマーケティングやソーシャル・メディアのコンテンツにも適しています。海外の顧客を惹き付けるには単に言葉を変えるだけでは不十分で、コンテンツのテーマが顧客層にマッチしている必要があります。

トランスクリエーションの優れた例として、コカ・コーラとその「Share a Coke(シェア・ア・コーク)」キャンペーンが挙げられます。それは上位150人の名前が印刷された缶、というシンプルなものでした。しかし、世界中に製品を販売している立場からみた上位150人の名前とは何でしょうか?この問題を解決するために、コカ・コーラはそれぞれの国に合わせたマーケティングキャンペーンを行ない、関連する歴史的、文化的なイベントも利用しました。

簡単なことのように聞こえますが、翻訳を扱い始めると、海外での継続的な成功は製品やサービスを適切な方法でマーケティングできるかどうかに掛かってくることがわかります。せっかく効果的な翻訳戦略を立てても、マーケティングやソーシャルメディアキャンペーンがうまくいかずに顧客を失うのはとても残念なことです。

長期的な成功のために、翻訳戦略を継続的に評価する

新しい市場を調査し、信頼できる翻訳チームを立ち上げ、マーケティングコンテンツを翻訳しても、仕事は終わりません。言語は常に進化しているため、翻訳戦略も同様に進化させる必要があります。これは最新の俗語や口語体を確立するために毎週会議を開くということではありませんが、トレンドに目を向けることは重要です。

ここまでに述べてきたことにはすべて、世界規模でのブランドの評判を高めるという基本的なメリットがあります。翻訳を成功させればオンラインショッピングの利用者を確保できるだけでなく、競合他社に差をつけ、自然検索によるサイト流入者を増やすことができます。効果的な翻訳戦略を策定することで、あなたのビジネスを世界中の市場に送り出すことができるのです。

まとめ

以上、「【翻訳戦略】がなぜ必要なのか?」でしたがいかがでしたでしょうか。

当社は翻訳の目的や、翻訳する文書の特徴、性質などを正しく理解、見極め、相手国の文化的背景を念頭に、ホームぺージや契約書、取扱説明書、プレゼン資料、リリース、ゲーム、アプリその他あらゆるビジネスで必要なドキュメント、テキストの「プロ翻訳者による翻訳」を、英語を中心に世界120か国語で行ないます。

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