【機械翻訳】の最適な使用例とは?

翻訳外注ノウハウ

企業にはさまざまなコンテンツに於ける翻訳のニーズがあります。顧客向けコンテンツのように翻訳品質が最優先されるものもあれば、社内コミュニケーションやチャットボットのように短納期が最重要視されるものもあるのです。

翻訳するコンテンツが大量の場合でも、多言語コミュニケーションや情報共有を容易にするソリューションがあるとしたらどうでしょう?本コラムでは機械翻訳(自動翻訳)サービスとはどのようなものかをご紹介します。

※本コラムはAcolad社のコラムを元にお届けしています。

機械翻訳とはどういうものか?

機械翻訳(自動翻訳)とは、人間が直接翻訳に関わらずにコンピュータのソフトウエアで自動的に文章を翻訳するものです。

人間の翻訳者と機械翻訳システムは、人間の翻訳者が作成した翻訳文を使って機械翻訳システムのエンジンがその練度を高めてきた、という関係です。

機械翻訳(自動翻訳)の強みは何と言っても翻訳プロセスのスピードです。お客様は必要な翻訳を数分で手に入れることができることです。

一方、人間の翻訳者の強みはやはり翻訳の品質です。機械翻訳エンジンは一部の種類の文書についてのみ、人間の翻訳者と同じ品質で翻訳することができます。

機械翻訳は何に使えるのか?

今日、機械翻訳(自動翻訳)が最も効果を発揮するのは、ある文章を別の言語で理解しやすい形で伝える必要がある場面です。

翻訳された言語は必ずしも間違いがなく、完全に論理的であるとは限りませんが、理解することは可能です。しかし語順がおかしかったり、ある単語が奇妙な同義語に置き換えられていたりすることもあります。

たとえば「volume」という単語の翻訳は、実際の文脈とは関係なく音の大きさ、空間その他の量を指している場合があります。しかし、基本的な言語能力を持つ読者であれば、その文章が意図する意味を理解することができるので、どちらが適切かわかるはずです。

現段階で機械翻訳(自動翻訳)はたとえば、非公開の企業内コミュニケーションや情報共有、特に内容を迅速に伝える必要があるが多くの人に配布するわけではない文章などに十分に活用することができます。ただし、すべての関係者がそれが機械翻訳(自動翻訳)されたものであるという認識を持つことが重要です。

機械翻訳されたコンテンツの安全性は?

機械翻訳(自動翻訳)について語るとデータのセキュリティに関する話がよく出てきますが、企業専用の機械翻訳エンジンはデータセキュリティの面では安全な選択肢と言えます。お客様が機械翻訳システムで翻訳する文書は、暗号化された形で転送されるからです。

また、翻訳されたものは機械翻訳エンジンのメモリに短時間残るだけで、他の目的に使われることはありません。このため企業秘密が含まれる文章でも機械翻訳(自動翻訳)を使うことができるのです。

ただし、無料で公開されている機械翻訳(自動翻訳)サービスでは、翻訳された文書が翻訳エンジンのメモリに残ってしまうというリスクがあります。そして多くの場合、無料翻訳サービス提供者は、翻訳された文書を使用する権利を持っています。

【機械翻訳】の最適な使用例とは?

機械翻訳の最適な使い方とは?

機械翻訳(自動翻訳)は様々な場面で活用することができます。機械翻訳(自動翻訳)を利用することで、多くの言語を迅速かつ、手頃な価格で、翻訳されたコンテンツを手に入れるシナリオを以下いくつか紹介します。

1)社内メールなど書面による社内連絡

機械翻訳(自動翻訳)は、スピードが最も重要な要素である場面で役に立ちます。機械翻訳(自動翻訳)ならすぐにその場で利用することができるからです。また、機械翻訳(自動翻訳)を利用することで、電子メールのメッセージなど、他の方法ではまったく翻訳されないテキストも簡単に翻訳できることは大きなメリットです。

企業が複数の国あるいは、複数の大陸で事業を展開している場合、コミュニケーションの管理はより困難になります。従業員の言語能力は千差万別です。たとえ英語が社内公用語であったとしても、全員が英語を使いこなすとは限りません。曖昧さを減らすために、母国語でコミュニケーションを取りたいと思う人は多いはずです。しかし世界中に拠点がある企業では、それは不可能に近いものです。

しかしこのような場合でも、機械翻訳(自動翻訳)は多言語コミュニケーションに於ける言語の壁を減らす、あるいはなくすのに役立ちます。それを読む人がメッセージの概要を理解できるような形で、テキストは迅速に翻訳されます。

機械翻訳(自動翻訳)が特に重要なのは、急を要する問題を多くの人に伝える必要がある場合です。たとえば生産に支障が出たことを大勢の人に素早く知らせることができれば、その問題にも迅速かつ、効果的に対応することができます。このような場合、メッセージを受け取った人はそれを素早く、簡単に母国語に翻訳することができ、メッセージを送る人自身がそうすることも可能です。

2)技術文書および製品説明書

さまざまな業界で事業を展開する企業は、製品、サービス、オペレーティング・モデルに関する膨大な量の文書を蓄積しています。このような技術的コンテンツは、多くの場合、複数のフォーマットやチャネルで構造化され、再利用されます。

技術翻訳は機械翻訳(自動翻訳)に最適です。なぜなら、技術マニュアルやその他の製品マニュアルは通常、翻訳するテキストの量が多くなりますが、コンテンツが短いセグメントに分割されているため、更新があるたびに更新箇所のみを個別に翻訳することができるからです。また、同じセグメントを複数の資料で使用する場合、機械翻訳(自動翻訳)と翻訳メモリ技術を組み合わせることで、(翻訳メモリで変更・修正されない限り)毎回同じ翻訳が適用されます。

3)使用期間の短い文書

使用期間の短い文書の好例は、オンラインショップの商品レビューです。オンラインストアが複数の国で運営されている場合、レビューの翻訳に機械翻訳(自動翻訳)を使用することは、顧客に対する優れたサービス提供方法となりえます。機械翻訳(自動翻訳)した結果が顧客の購入意思の決定をサポートするからです。

オンラインストアに組み込まれた機械翻訳(自動翻訳)システムは、旅行業界や消費者向け製品のECショップでよく利用されています。そしてレビューは通常、ユーザーのウェブブラウザの言語で翻訳されます。

オンラインショップの商品数が多い場合も、商品情報の翻訳に機械翻訳(自動翻訳)を使用することがよくあります。このような場合、商品を重要度別に分類し、最も戦略的な商品ページの翻訳には必要に応じて人間翻訳を加えて品質を高めるのがよい方法です。

機械翻訳(自動翻訳)ソリューションは、API利用やソーシャルメディアプラットフォームとも一般的に統合されており、ユーザーの投稿をワンクリックで他の言語に翻訳することができるのです。

より高い品質が求められるときはポストエディット

機械翻訳(自動翻訳)の翻訳品質は、多くの場合十分とは言えません。たとえばユーモアや感動を伴うコンテンツ(マーケティングコンテンツなど)や、人の安全や安心に関わる正確な翻訳であれば、ポストエディットやプロの翻訳者による従来の人間翻訳をお勧めします。

ポストエディットによる翻訳プロセスでは、まず原稿を機械翻訳(自動翻訳)で翻訳し、その後人間の翻訳者がレビューと修正を行ない、翻訳が完全に正確かどうか、原稿の情感が翻訳に反映されているかどうかなどを確認します。また、ポストエディットの結果は機械翻訳エンジンの学習に利用され、以降の翻訳品質をさらに向上させることができます。

この方法のメリットのひとつは納期ですが、最初から最後まで人間の翻訳者のみが行なう翻訳よりも短い納期で済むことが多いのです。しかし納期を短縮するためには、機械翻訳(自動翻訳)する原稿が十分な品質であることが必要です。

機械翻訳エンジンを学習させる良い例としてじゃ、曜日の英語表記がすべて小文字になるなど、翻訳エンジンが生成する翻訳文に繰り返しエラーが発生することがありますが、このような系統的なエラーは翻訳エンジンをさらに学習させることで容易に修正することができます。

しかし顧客向けの資料、マーケティングコンテンツ、その他の公的文書の翻訳にはやはり、人間の翻訳者を使うことをお勧めします。人間の翻訳者なら、翻訳文に深い意味や、望ましい文化的ニュアンスを取り入れることができます。たとえばジャーナリスティックな文章や文学的な文章の多層的な意味を解釈できるのは人間だけです。機械翻訳(自動翻訳)は人間の翻訳者に完全に取って代わるものではありませんが、その存在がなければおそらく翻訳されることはなかったであろう文書に利用されることで人の役に立つものです。

最後に

機械翻訳(自動翻訳)はすべてのコンテンツに適した翻訳の方法ではありません。理解し易く、有用で、見直しのきく翻訳文が迅速に必要な場合は、機械翻訳とポストエディットの組み合わせが適切な選択となります。また、最高の翻訳品質が求められる場合や、文書の種類が複雑で機械翻訳エンジンでは対応できない場合は、人間の翻訳者の言語スキルを用いた人間翻訳が唯一の解決策となります。

まとめ

以上、「【機械翻訳】の最適な使用例とは?」でしたがいかがでしたでしょうか。

当社は翻訳の目的や、翻訳する文書の特徴、性質などを正しく理解、見極め、相手国の文化的背景を念頭に、ホームぺージや契約書、取扱説明書、プレゼン資料、リリース、ゲーム、アプリその他あらゆるビジネスで必要なドキュメント、テキストの「プロ翻訳者による翻訳」を、英語を中心に世界120か国語で行ないます。

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