日常生活における翻訳の意義は、私たちが思っている以上に多面的です。
英語は世界中どこにでもある言語で、ネイティブスピーカーの数で言えば三番目に多く話されている、約3億3千万人が使う言語です。
第二言語として英語を話せる人を含めると、おそらく世界で最もポピュラーな言語と言えるでしょう。
では、翻訳は何のためにするのでしょうか。英語だけで十分、ではないのでしょうか?
※本コラムはLIGHTHOUSE TRANSLATIONS社のコラムを元にお届けしています。
翻訳が必要なのは?
誰にとっても大切だから
誰にとっても、翻訳には大きな重要性と意義があります。自国語だけでは企業やビジネスの足かせになりかねません。
翻訳の重要性を理解すれば、翻訳を必要かつ、価値ある投資として捉えることができます。
そのためにはプロの翻訳者、または翻訳サービスを提供する会社が必要です。
人は母国語を好むから
英語が広く話されている言語であることは間違いありませんが、それは英語を第二言語として話す人々の数も含めたものです。
つまり、ほとんどの人は母国語で話しかけられたほうが実は良い反応を示すということです。
彼らは英語を理解することができます。あなたが質問したことに対して、英単語をつなぎ合わせて文章を作ることに何の問題もありません。
しかし彼らの心が話す言葉(母国語)を話さない限り、彼らと最適な方法でコミュニケーションをとることはできないのです。
ほとんどの人は単純に母国語を好みます。それが最も快適で、話しているときの自信につながるからです。だからこそ翻訳が必要なのです。
翻訳によって、人々はより効果的にコミュニケーションをとることができるようになるのです。
みんなが同じ言語を話すわけではないから
英語はとてもよく使われる言語ですが、世の中にはまだ英語を話せない人がいます。
また、英語が話せるからといって、あらゆる場面で効果的に会話ができるわけではありません。
言語とは、単に言葉をやりとりするだけではありません。文化、社会、信念を表現するものです。
もし英語を流暢に、そして完全に理解していない場合、適切な会話をする際に誤解が生じる可能性があります。
翻訳がグローバル経済を可能にするから
通信も旅行も進化しています。海外でビジネスをする場合、もはや地理的条件は問題ではなくなりましたが、まだ言葉の壁があります。
グローバル規模のメガビジネスでは、ビジネスの成長につながる効果的なコミュニケーションを実現するために高品質の翻訳が必要とされています。
このような需要がある以上、翻訳がなくなることはないでしょう。
さまざまな言語があるから
英語は必ずしも世界で最も人気のある言語ではないかもしれません。世界の発展とともに、他の言語もその重要性を増しつつあります。
発展途上国が世界経済の中で地位を占め始め、その国民がインターネットや周囲の世界にアクセスできるようになってきています。
つまり未来永劫、英語が世界経済で重視され続ける言語ではないかもしれないということです。
だからこそ私たちが生き続けるためにも、翻訳が必要なのです。
そうすれば世界経済に必要なものとして、すべての言語を受け入れることができるようになるのです。
アイデアや情報の拡散が可能になるから
翻訳は、新しい情報、知識、アイデアを世界に広めるために必要なものです。異なる文化の間で効果的なコミュニケーションを実現するために絶対に必要なものです。
また、新しい情報を広める過程で翻訳は歴史をも変えることができるものです。
翻訳とは、ある特定の人々が世界についての知識を広げるために、異なる作品を知ることができる唯一の媒体なのです。
- アラビア語の翻訳者たちは、中世のギリシャの思想や哲学を生かし続けました
- 聖書はおよそ531の言語に翻訳されています
- 翻訳は、スポーツチームや組織が言葉の壁を乗り越え、そのスポーツを国際的に展開するのに役立っています
- TEDは翻訳の重要性に着目し、世界中の人々がTEDの講演を聴き、世界最高の教育者から話を聞くことができるよう、特別なプロジェクトを立ち上げているほどです
これらの例からも翻訳というのは、注目されたり、信用されたりする以上に重要なものだということがよくわかります。
すでに世界中の多くの人々が良質で明瞭な翻訳の効果の恩恵を受けており、その重要性は日を追うごとに知られるようになってきています。
翻訳することで得られるメリット
ここまでのご説明で翻訳の重要性をご理解いただけたかと思います。次に、翻訳をビジネスに取り入れることでどのようなメリットがあるのかをご説明します。
より多くの人にリーチできる
翻訳から得られる主なメリットのひとつは、より多くの消費者にリーチできることです。
翻訳によって企業ブランド、目的、目標を世界中の人々に広げることで、世界中の組織にアピールすることができます。
それまでに知らなかった市場にまで到達することができるようになるのです。翻訳が新しい可能性を切り拓き、これからの人生に役立つのです。
共通認識を形成できる
情報技術が日進月歩の現代。
法的な文書や情報的な文書を翻訳するのは大変なことですが、技術翻訳サービスを利用すれば、多くの異なる言語間でも共通の理解を形成でき、ビジネスに大きな利益をもたらします。
プロフェッショナルな翻訳の恩恵を受けることができる
言語によっては自分でなんとかできるものもあるかもしれませんが、プロの翻訳とはその上を行くものですので常にプロの翻訳を使うことに投資するようにしてください。
重大な翻訳ミスは、あなたのビジネスに於ける大きな問題に直結します。
しかしプロの翻訳を使えば、重要な文書を深く、豊かな文脈で、正確に翻訳し、取引先と共有することができるのです。
法律・法務に対応できる
翻訳は、単なるビジネス展開に留まるものではありません。
英語が話せない相手と仕事をするときに法律関係の翻訳が必要でも、提案に誤解が生じることはありません。
翻訳することにより法律に関するあらゆる事柄が明確になり、国際市場にアピールし、パートナーシップを構築することができるのです。
旅行業界向けにも対応している
翻訳は、旅行や観光の分野にも最も大きな影響を及ぼしています。
文書やパンフレットから利用規約の契約まで、翻訳は企業が多くの異なる言語で、優れたサービスを提供することに役立っています。
さまざまな地域のお客様が旅行に行きたいと考えており、これを可能な限り容易にするのは旅行会社次第です。
旅行や観光に於いては翻訳に加え、通訳も同時に、適切に行われることで、誰もが利益を得ることができるのです。
案件に最適な翻訳方法の選び方
翻訳方法には基本的に大きな二つの選択肢があります。人間翻訳と機械翻訳(自動翻訳)の二つです。
人間翻訳
人間による翻訳は、最も正確な翻訳です。
翻訳者はあなたの文書を他の言語に翻訳し、間違いがないことを確認するためにさらに校正作業を行います。
翻訳が必要な文書の数や翻訳者の数にもよりますが、この工程には数日から数週間掛かることもあります。
また、人間翻訳のコストは、ドキュメントの長さ、単語数、翻訳を希望する言語ペアによって異なります。
人間による翻訳は最も正確で信頼できるものですが、同時に最も高価なものでもあります。
人間の翻訳者による作業なので長い時間が掛かることもあり、急いで翻訳が必要な場合には理想的ではありません。
また、人間の翻訳者でもミスを犯すことがあります。だからこそ、翻訳後の原稿を別の翻訳者である校正者にチェックしてもらうことが重要なのです。
機械翻訳(自動翻訳)
機械翻訳(自動翻訳)とは、コンピュータプログラムを使ってある言語から別の言語へテキストを変換するプロセスです。
人間による翻訳ほど正確でも高速でもありませんが、安価で大量のテキストを効率的に処理することができます。
機械翻訳(自動翻訳)は、翻訳プロセスの前処理に使用されることがよくあります。
文書に書かれていることの全体像を把握する必要がある場合に有効ですが、それだけで公開するには不十分です。
また機械翻訳(自動翻訳)は、人間の翻訳者があとで編集、改良するための、基本的な翻訳生成にも使われています。
機械翻訳(自動翻訳)は、製品マニュアルや簡単なユーザーガイドのような短い文書の翻訳に使用すると効果的です。
小説のような長編の翻訳では、機械翻訳(自動翻訳)では人間の翻訳者のようなニュアンスが伝わらないことが多いためあまり有効ではありません。
機械翻訳(自動翻訳)の良い例としてGoogle翻訳があります。
このツールは基本的な翻訳には便利ですが、ウェブサイトやソーシャルメディアに公開する前に必ず、人間の翻訳者による作業結果を照らし合わせる必要があります。
翻訳会社を選ぶときの注意点
翻訳業界は競争が激しく、ニーズに合ったサービスを見つけるのが難しい場合があります。
ここでは、翻訳会社を探し始める前に考慮すべき点をいくつか紹介します。
言語対応力
翻訳会社には、翻訳したあとの言語のネイティブスピーカーが在籍していることがよくありますが、これはマーケティング資料や法的文書、その他の重要な文書を正確に翻訳する必要がある企業にとって大きなメリットとなり得ます。
また、翻訳したあとの言語の非ネイティブではあるけれども、十分な訓練を受けた翻訳者による翻訳を行っている翻訳会社もあります。
最終的には、必要な言語に精通し、ターゲットである消費者にメッセージを正確に伝えられる翻訳者がいる会社を見つけたいものです。
経験豊富で訓練を受けた翻訳者であればあるほど、正確で優れた文章を提供できる可能性が高くなります。
分野対応力
できれば自社と同じ業界で働いた経験のある翻訳者の居る翻訳会社を見つけたいものです。
たとえば医療機器メーカーの場合、マーケティング資料や財務文書を専門とする翻訳会社に翻訳を依頼しては意味がありません。
正確な翻訳に必要な知識や専門性を持ち合わせていない可能性があるからです。
翻訳会社があなたの業界に精通しているかどうかを調べるには、いくつかの方法があります。
まず翻訳会社のウェブサイトを見て、あなたの業界の顧客からの声があるかどうかを確認することです。
そしてその翻訳会社があなたの業界で使われる独特の用語を理解し、正確に翻訳できるかどうかを確認するためにもその内容に注意深く目を通すことです。
次に、翻訳会社が過去に仕事をした顧客リストに目を通します。
あなたの会社と同じような会社と仕事をした経験があれば、あなたの文書にも正確な翻訳を提供することができるという指標になります。
三つ目は、翻訳工程の最初から最後までについてたずねてみることです。
これはその翻訳会社の仕事がどれくらい徹底しているか、そしてその仕事の結果を信頼できるかどうかを知ることに役立ちます。
最後に、その翻訳会社の顧客に直接連絡を取ってみて、翻訳サービスについての感想を聞いてみるのも良いでしょう。
品質保証力
品質保証は、翻訳サービスを選択する際の重要な要素です。翻訳は、ターゲットである読者が読み易く、理解し易いものでありたいものです。
品質を保証するための最良の方法は、人間の翻訳者を使うことです。
機械翻訳(自動翻訳)は人間と違い、文脈や意味を理解できないため翻訳に問題が生じることがよくあります。
機械翻訳(自動翻訳)に頼っている翻訳会社を利用すると、時間や支払った金額に見合わない、質の悪い翻訳を受け取る可能性が高くなります。
また、仕事を完了するまでの時間や工程、ワークフローをどのように管理しているかについてもたずねる必要があります。
納期を守り、高品質の翻訳を、時間通りに納品してくれることを確認したいものです。
納期対応力
高品質の翻訳をタイムリーに提供できる、プロの翻訳者がいる翻訳会社と仕事をしたいと思われると思います。
翻訳会社が納期を守り、期限内に翻訳を納品してくれることを確認しましょう。
翻訳を待っている間や受け取った後に、期待したほどではなかったとがっかりすることのないようにしたいものです。
コスト対応力
翻訳会社から見積もりを取ることは重要です。
正確な見積もりを出してくれる翻訳会社であれば、翻訳に掛かる費用を把握することができ、その上で予算内に収まるかどうかを判断することもできます。
また、支払いプランや、一度に複数の翻訳を依頼した場合に割引があるかどうかも聞いておくとよいでしょう。
結論
翻訳は私たちの世界で常に必要とされているものです。
多文化、多言語の世界では、言語と文化の間で明確かつ、効率的なコミュニケーションが求められています。
企業、学校、医療機関などは、翻訳を取り入れることで利益を得ることができるのです。
これまで思っていたよりも多くの人にメッセージを届けることができるだけでなく、翻訳の力によってより効果的に人々とつながることができるようになるのです。
まとめ
以上、「【なぜ翻訳が必要なのか?】翻訳のメリットや方法の選び方」でしたがいかがでしたでしょうか。
当社は翻訳の目的や、翻訳する文書の特徴、性質などを正しく理解、見極め、相手国の文化的背景を念頭に、ホームぺージや契約書、取扱説明書、プレゼン資料、リリース、ゲーム、アプリその他あらゆるビジネスで必要なドキュメント、テキストの「プロ翻訳者による翻訳」を、英語を中心に世界120か国語で行います。
高い品質が求められる外国語対応や翻訳についてもしお困りでしたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。