海外貿易について考えたことはありますか?
国際的なビジネスは、投資、成長、多様化のための大きなチャンスであり、非常に魅力的なものです。
しかし海外での販売にはリスクや課題がつきものです。
そのためさまざまな国の組織と取引する際には、それら潜在的な問題を最小限に抑え、ビジネスを守ることが不可欠です。
海外に進出する理由が何であれ、決断する前にそのプロセス、用語、概念に精通していることが重要です。
ここでは国際貿易の最も重要な要素について説明し、企業が国際的な活動を展開する際に知っておくべき検討事項についてご説明します。
※本コラムはSEFE Energy社のコラムを元にお届けします。
目次
国際的な取引にはどのようなものがあるのか?
輸入貿易
自国では十分な量または、競争力あるコストで生産できないため、外国から商品・サービスを購入する取引のこと。
輸出貿易
自国内で生産された商品やサービスを海外に販売すること。基本的には輸入貿易の反対の取引。
中継貿易
中継貿易には輸入、輸出の両方が含まれるが、ある国から商品やサービスを輸入し、それを別の国へ輸出すること。
輸入された商品は輸入国での消費や販売には使われず、輸入国が商品に付加価値をつけて輸出する。
多くの国がこのような取引を行っているのは、次のような理由からです。
- 二国間のアクセスまたは、直接的に接続する機会欠如
- 第三国との間でより良い加工または、物流施設が利用できること
- 二国間の貿易協定がないこと
- 輸入国で利用可能な、銀行施設における貿易金融がないこと
国際貿易のメリットとは?
国際的な取引には、その国の市場だけで行うよりも多くのメリットがあります。具体的には次のようなものです。
- 自国の地理、専門性、能力に特化した商品やサービスの生産に注力することで、各国は差別化と専門化の文化を醸成することができる
- 高品質な商品とサービスをより手頃な価格で提供し、国民のニーズと要求を満たすことができる
- 国内市場の競争が激化し、生産者や供給者が海外との競争に打ち勝つために生産能力を向上させることができる
- 先進国から新興国への技術移転を重視し、新興国の生産能力を向上させる、独自の貿易協定が増加する
- 国際貿易と金融の結果、より多くの仕事と雇用機会が生まれる(国同士が貿易を行うことで、ローカルな貿易に固執する国々と比べて、より多くの職業機会を創出する傾向がある)

海外取引をする前に考えておくべきことは?
製品が安い場合、低品質である可能性がある
高品質の製品を販売しているのであれば問題ありませんが、安価なサプライヤーを使っている場合は製品にその価格が反映される可能性があります。
つまり低品質である危険性があるということです。
低品質の商品は返品されるリスクがあるため、通貨換算を考慮すると企業にとって大きな負担となることがあります。
よってサプライヤーの価格と顧客の満足度のバランスを取ることが大切です。
貿易相手国の文化について十分に知っているかどうか
自国で慣れた特定のアプローチや手法が必ずしも海外市場で通用するとは限りません。
取引を予定している国の文化や信条を必ず調査すること、そしてマーケティングを積極的に行う場合は、行った割合に反比例してターゲットとする人々を不快にさせる可能性があることを念頭に置くようにしてください。
競合他社がすでに進出しているかどうか
もし競合他社がすでに参入しているのであれば、その存在を利用するのも一手です。
なぜなら、まずその市場にあなたのサービスや製品に対する需要があることを示すことができるからです。
さらに競合他社にとって何が有効で、何が有効でないかを知ることができ、そこから他社との差別化を図ることができるからです。
海外に出る準備が整っているか
国際的なビジネスを展開すれば、世界中を旅することになります。
市場調査やパートナーとのミーティング、ビジネスの状況を確認するために立ち寄るなど、正しく物事を進めようと思えば、海外に行くことはたくさんあります。
バーチャルで行うこともできますが、できるだけ直接会って行うことをお勧めします。ただし、時間と旅費は考慮に入れてください。
言葉の壁があるかどうか
相手の国の言葉で会話ができる場合は別として、自国以外の市場とビジネスをする場合は翻訳者を雇う必要がある可能性があります。
その場合、バイリンガルのスタッフを雇うこともコストとして考えなければならないでしょう。
国際法を遵守する覚悟があるか
商法と従業員の権利は異なる国の間でもつれ合う可能性があるため、合法性の観点からも対処が必要になる可能性があるものについてはスピードアップするようにしてください。
そうしないと、より多くの法的支援が必要となる可能性があります。
ビジネスを守るにはどうしたらいいのか?
国際的な組織と取引する際には、自社のビジネスを可能な限り保護することが不可欠です。そのために情報はとても重要です。
まず取引相手について必要な調査を行い、リスクを最小限に抑えるためにできる限り十分な情報を得るようにしましょう。
国内および海外の信用調査報告書を使って、取引先が支払能力を備えているかどうかを照合しましょう。
信用情報によっては企業の信用スコアの変化をリアルタイムで知らせてくれるものもあり、取引を開始しても大丈夫かどうか、常に参考にすることができます。
海外から債権を回収しなければならなくなった場合、その解決に困難が伴う可能性があります。
国内で債権を回収するのも大変なので、契約書に条項を盛り込み、紛争が発生した場合は、両者が自国の法律を適用することに同意することが重要です。
尚、電子的な証拠が認められない場合も紙の証跡があれば、請求の立証が非常に容易になります。
欧州支払命令(EOPP、European Order for Payment Procedure)、欧州小額訴訟(ESCP、European Small Claims Procedure)、欧州強制執行命令(EEO、European Enforcement Order)など、金銭を取り戻すのに役立つ特定の手続きについても知っておいてください。
ただし、これらが万能というわけではないので、上記のように海外でビジネスをする前に適切な信用調査を行うことが重要であることは言うまでもありません。
まとめ
以上、「【海外で売るとは?】国際取引で知っておくべきこと」でしたがいかがでしたでしょうか。
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