最も長いアルファベットは何でしょうか? 最も一般的な英語の文字はどれでしょうか? そしてdordとは何でしょうか?
言語は、魅力的で、楽しく、遊び心がありながら非常に複雑なものです。
ソーシャルメディアでも、仕事でも、旅行中でも、今日の世界で言語を使用せずにやっていくのは困難です。
本コラムではあなたが聞いたこともないかもしれない、言語に関する楽しいトリビアを厳選してご紹介します。
※本コラムはKIWI.COM社のコラムを元にお届けします
目次
最も多くの言語が使用されているのはパプアニューギニア
パプアニューギニアでは現在約7,000の言語が話されていますが、そのうち約840の言語がパプア ニューギニアという ひとつの国だけで話されています。
※尚、パプアニューギニアの人口の大部分は、国の山岳地帯の内陸部に住んでいます
二番目はインドネシアで700以上の言語があり、三番目はナイジェリアで530以上の言語が使用されています。
「dord」という単語は誤って英語の辞書に追加されたもの
「dord」という単語は、現在Merriam-Webster dictionary(メリアム・ウェブスター辞書)として知られている辞書に誤って掲載されたものでした。
このゴーストワードは1934年に偶然(スタッフの手違いにより)辞書に追加され、物理学と化学で使用される「密度」の意味で用いる言葉として定義されました。
dord (dôrd), n. Physics & Chem. Density.(ドード (dôrd)、n. 物理学と化学。 密度。)
それは「D_or_d(続き/濃度)」という編集長の伝票の最初の部分を、単一の単語と取り違えたことから誕生しました。
辞書の編集者はその後、1939年にこのゴーストワードに気付きましたが、完全に削除されたのは1947年になってからだったのです。
世界には約300種類の「手話」がある
現在、世界中で使用されている「手話」は約 300種類あります。その発展は複雑で、中には家族のような系統を持つものもあります。
地域毎に独自の手話が多数つくられていることに加え、たとえばスリランカでは各学校が独自の手話を教えています。
今日広く使用されている主な手話は、次の主要な四つの系統に分類できます。
- BANZSL(British, Australian and New Zealand Sign Language、イギリス手話語族)
- デンマーク手話
- フランス手話
- スウェーデン手話
アメリカ手話が古フランス手話の子孫であることをご存知ですか?もうおわかりですね。
ではデフリンピック(聴覚障害者のための総合スポーツ競技大会)など、国際的な場で出会った聴覚障害者はコミュニケーションを取りたいときにどんな手話を使うのでしょうか?
もちろん「国際手話」です。
「Gesunto(ゲスウント)」もしくは「International Sign Pidgin(国際手話ピジン)」とも呼ばれる、約1,500のジェスチャーを含むこの手話は、1970 年代から開発され、使用されてきました。
クメール語のアルファベットは最も長い
カンボジアの公用語であり国語であるクメール語は74文字もある、世界最長のアルファベット(母音、子音の合計)です(英語は26文字)。
一方、ロトカス語のアルファベットは「A、E、G、I、K、O、P、R、S、T、U、V」の12 文字だけという最も短いものですが、この言語はパプア ニューギニアのブーゲンビル島に住む、約4,000人によって使われています。
「同義語」という言葉には「同義語」がない
「ある言語に於いて、別の語句と全く(または、ほとんど)同じ意味を持つ語句、同じ概念を表すもの」である「synonym(シノニム、同義語、類義語、同意語)」自体には同義がありません。
なぜか無いのです。
最もネイティブスピーカーが多い言語は中国語
ネイティブスピーカーと非ネイティブスピーカーの両方を数えると、英語が最も広く話されている言語かもしれませんが、ネイティブスピーカーだけに限れば中国語がトップです。
Ethnologueによると、中国語とそのバリエーションを話す人は現在13億人以上います。尚、スペイン語は中国語に次いで約5億人のスピーカーがいます。
英語を話すネイティブスピーカーの数は世界で3番目であり、世界中で4億人弱のスピーカーがいます (さらに10億人が第二言語として英語を話しています)。

英語で最もよく使われる文字は「E」
さまざまな文章を分析した結果、英語で最も使用されている文字は「E」で全体の13%を占めます。
実際、多くのヨーロッパ言語で最もよく使われている文字のひとつですが、第2位は「T」で9.1%、第3位は「A」で8.2%です。
- 「E」13%
- 「T」9.1%
- 「A」8.2%
また、辞書の文字を見ても「E」 が最も一般的な最初の文字であり頻度は11%です。 次いで「S」「I」「A」がそれぞれ8.7%、8.6%、7.8%となっています。
- 「E」11%
- 「S」8.7%
- 「I」8.6%
- 「A」7.8%
一方、文字 J、Q、X、Z は使用頻度では最下位にあり、Z は0.074%しか使われていません。
尚、文章中の最初の文字はそのほとんどが「T」で始まり、次に「O」と「I」 が続きます。
また、辞書に掲載されている単語の文字頻度を分析すると、最も一般的な開始文字は「S」で、次に「P」「C」「A」が続きます。
日本語は世界最速の言語
言語のスピードは1秒または、1分あたりに話される音節の数で測定されますが、 ある調査で「最も速い言語」とされたのは「1秒間に7.84音節」という驚異的な速さで音節を口にする日本語でした。
試しに「メチルジヒドロモルヒノン(methyldihydromorphine)」と10秒間に10回言ってみて、それがどれほど速いかを想像してみてください。
その対極にある最も遅い話し言葉は中国語とドイツ語の二つで、それぞれ「1秒あたり5.18音節と5.97音節」というゆっくりしたスピードです。
最も単語数の多い言語は…
これについては何とも言えません。
オランダ語、ラテン語、フランス語など他の言語からの歴史的な影響と、広く使用されている国際言語である英語は、単語数の多さではトップクラスでしょう。
しかし辞書に掲載されている単語数を数えてみると、韓国語が突出した、最も多くの単語を含む言語になりました。正確には110万語以上あるのです。
次いでポルトガル語が約82万語、フィンランド語が約80万語となっていますが、英語は約52万語で7位に位置しています。
- 「韓国語」110万語以上
- 「ポルトガル語」約82万語
- 「フィンランド語」約80万語
シェイクスピアは1700の新語を生み出した
シェイクスピアの天才的な文学性はよく知られていますが、この吟遊詩人が1700以上の単語を英語に導入したことをご存知でしょうか?
単語の組み合わせたり、名詞から動詞を作ったり、接尾辞や接頭辞を使ったり、その他の言語学的テクニックを駆使しておそらく、多くの新語を彼自身が考え出したのでしょう。
そのすべてをここに挙げることはできませんが、彼が考案したとされる単語には、
- gossip(ゴシップ)
- kissing(口づけ)
- manager(マネジャー)
- skim milk(スキムミルク、無脂肪乳)
- undress(アンドレス、脱衣)
などがあります。
ローマ法王は9か国語でツイートしている
カトリック教会の現指導者であるフランシスコ法王は多くの言語が使えます。
彼はまた、
- スペイン語
- 英語
- イタリア語
- ポルトガル語
- ポーランド語
- ラテン語
- フランス語
- ドイツ語
- アラビア語
など、多くの言語でツイートしています。
過去もっとも多くの言語を話すとされた人は?
世界記録保持者はリベリア生まれのレバノン人Ziad Youssef Fazah(ポリグロット、ジアド・ユセフ・ファザー)氏で、彼は59か国語を話すといいます。
彼はギネスブックにも載りましたが、実際にどれだけの言語を話すことができるのかは不明です。
彼が使える言語は、アルバニア語、アムハラ語、アラビア語、アルメニア語、アゼルバイジャン語、ベンガル語、ブルガリア語、ビルマ語、広東語、キプロス語、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、ゾンカ語/ブータン語、英語、フィジー語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、ヘブライ語、ヒンディー語、ハンガリー語、アイスランド語、インドネシア語、イタリア語、日本語、 韓国語、キルギス語、ラオス語、マダガスカル語、マレー語、マルタ語、標準中国語、モンゴル語、ネパール語、ノルウェー語、パシュトー語、パピアメント語、ペルシア語、ポーランド語、ポルトガル語、ルーマニア語、ロシア語、サモア語、セルボ・クロアチア語、シャンハイ語、シングリッシュ語、シンハラ語、スペイン語、標準チベット語、スワヒリ語、スウェーデン語、タジク語、タイ語、トルコ語、ウルドゥー語、ウズベク語、ベトナム語、とのことです。
まとめ
以上、「【世界の言語】トリビア」でしたがいかがでしたでしょうか。
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