【マーケティング文書の翻訳】は人間がしないとダメな理由

翻訳外注ノウハウ

技術進歩により自動翻訳(機械翻訳)の精度が向上しつつあるなか、プロ翻訳者による人間翻訳の市場では「マーケティング翻訳」の需要が高まってきました。なぜでしょうか?

マーケティング翻訳とは、その名のとおりマーケティングに関する文書の翻訳であることは明白ですが、一般的なビジネス文書の翻訳とマーケティング文書の翻訳では何が違うのでしょうか?

本コラムでは、マーケティング翻訳の概要を説明するとともに、自動翻訳(機械翻訳)や翻訳支援ツールとの相性についても解説します。

マーケティング翻訳とは?

「マーケティング翻訳」とは、その名のとおりマーケティングに関する文書の翻訳を指します。ウェブサイトやSNSの記事、パンフレット、カタログ、プレゼン資料などがマーケティングに関する文書の代表的なものです。

いずれの文書も読み手に強いメッセージを届けることが目的であり、その訴求力を高めるために柔軟なライティング力が翻訳者に求められます。

一例として、ウェブサイトはより多くの人に見てもらうために検索サイトの上位に表示される必要性がありますが、Googleで上位表示されるにはクローラー(検索ロボット)に「コンテンツの品質が高い」と認めてもらう必要があるため、原稿の一文一文をただそのまま翻訳するだけでは不十分なのです。

一般的な翻訳とマーケティング翻訳の違い

一般的な翻訳は、ある程度の読みやすさを確保しつつも「原稿との整合性」を重視する傾向にあります。翻訳をチェックする際にも一文一文を照らし合わせ、翻訳の抜けや漏れ、誤訳がないかをチェックします。

一方、マーケティング翻訳は一般的な翻訳よりも柔軟性が求めれ、原文の一言一句にとらわれ過ぎずにより魅力的な翻訳文を創り出すことを目的としています。つまりマーケティング翻訳は、「翻訳以上 ライティング未満」と位置付けられるのです。

「クリエイティブ翻訳」や「トランスクリエーション」と呼ばれる翻訳手法も、マーケティング翻訳とほぼ同義であると言えます。

マーケティング翻訳を外注する際のポイント

マーケティング翻訳の品質を高めるために、翻訳を外注する際に行なっておくべきことは次のとおりです。

文章の用途を明確にする

マーケティング翻訳でもっとも大切なのは、「伝えたいことをきちんと相手に伝える」ことです。そのためには、「この文章は何のための文章なのか」「翻訳する目的は何なのか」を翻訳者がしっかりと把握する必要があります。

依頼主と依頼先の認識に齟齬が生じないよう、翻訳を依頼する際には文章の用途や目的について、翻訳者または翻訳会社に説明しておくとよいでしょう。

対象読者を明確にする

「文書の読み手(ペルソナ=サービス・商品の典型的なユーザー像)」を明確に設定して翻訳者または翻訳会社に共有することも、マーケティング翻訳においては有効です。なぜなら、ターゲットとする読み手の性別や年代などによって、翻訳における効果的な表現方法も変わるからです。

文書の読み手が明確な場合はその情報を翻訳者や翻訳会社に共有して、より効果的な翻訳を行うようにしましょう。

コンテキスト(文脈)が把握できる参考資料を提供する

たとえば製品紹介パンフレットなどを翻訳する際には、商品について深い知識を持っているほうが効果的な翻訳が可能です。

ウェブサイトを翻訳する際に会社や製品の背景、ストーリーをきちんと把握している場合とそうでない場合とでは、翻訳結果に大きな差が出ることは間違いありません。

マーケティング翻訳では、このような背景情報が一般的な翻訳以上に大切になります。なぜならマーケティング翻訳は単なる言語の置き換えではなく、必要に応じて原文には無い情報を加えるなどして「より相手に伝わる」文章の作成を目指しているからです。

マーケティング翻訳を依頼する際には、原稿に含まれる情報に関連するものを参考資料として提供することで、より満足度の高い翻訳を得られるでしょう。

マーケティング翻訳と自動翻訳(機械翻訳)の相性

自動翻訳(機械翻訳)の技術進歩が近年目覚ましく、さまざまな分野に於ける翻訳にも自動翻訳(機械翻訳)が使われるようになってきました。

翻訳の精度(品質)も高くなってきているため、マーケティング翻訳にも使用できるのではとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

しかし自動翻訳(機械翻訳)は一文一文をかなり高い精度で翻訳することはできても、参考資料を確認しながら原稿には無い情報を加えたり、わかりやすくするために原稿とは異なる表現を用いたりすることはできません。

マーケティング翻訳の真髄とも言えるこのような作業が行なえないため、マーケティング翻訳と自動翻訳(機械翻訳)の相性は基本的に良くはないと言えます。

マーケティング翻訳と翻訳支援ツールの相性

翻訳支援ツールは、翻訳作業をより効率的に行うためのソフトウェアです。一文ずつの対訳表形式で作業を行なうものであり、抜けなく正確に翻訳することに適しています。

しかしマーケティング翻訳では、より読者に伝わりやすくするために原文には無い情報を加えたり、文の順番を入れ替えたりすることがあります。

よって、マーケティング翻訳に翻訳支援ツールを使用することは、柔軟な翻訳表現の足かせとなる可能性があるためあまりおすすめはできません。

翻訳支援ツールについて詳しくは、【翻訳支援ツールのメリット】と使用上の注意を参照ください。

最後に

自動翻訳(機械翻訳)が台頭するなか、「プロ翻訳者という人間が行なってこそ意味がある」と言えるマーケティング翻訳は注目を浴びており、その需要も堅調です。

前述のとおりマーケティング翻訳では、原稿に含まれる商品やサービス、企業などに対する深い理解が必要ですので、満足のいく翻訳結果を得るためにも翻訳者や翻訳会社としっかりすり合わせながら翻訳を進めましょう。

まとめ

以上、「【マーケティング文書の翻訳】は人間がしないとダメな理由」でしたがいかがでしたでしょうか。

当社は翻訳の目的や、翻訳する文書の特徴、性質などを正しく理解、見極め、相手国の文化的背景を念頭に、ホームぺージや契約書、取扱説明書、プレゼン資料、リリース、ゲーム、アプリその他あらゆるビジネスで必要なドキュメント、テキストの「プロ翻訳者による翻訳」を、英語を中心に世界120か国語で行ないます。

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