【完全保存版】もっとも効果的な翻訳外注方法

【完全保存版】もっとも効果的な翻訳外注方法

翻訳しなければならない瞬間というのは、ほとんどの場合ある日突然訪れるものです。日常的に翻訳を行なっている企業では、社内に担当者がいたり専門部署があったり、また翻訳の方法や外注先についても従来からのやり方や取引先が決まっているので、業務のひとつとして悩むことなく機械的に処理することが可能でしょう。しかし、多くの日本企業の場合、翻訳が必要になる事態に遭遇するのはある日突然であったり、数か月または、年に一度といった不定期であるものです。

「そのような、いざというときのためにこそ常日頃から備え…」と口で言うのは簡単ですが、普段目にすることも意識することもほとんどなくまた、いつ起こるかわからない「翻訳」というよくわからないことのために準備しておくのは簡単なことではありません。「いつか訪れるその日に備えて、このメールをフォルダに保存しておいていただけたら…」と祈るような気持ちで当社はメルマガをお送りしていますが、残念ながらおそらくそのほとんどは「自分(自社)には関係ないこと」と削除されてしまっていることと思います。

本記事は、「翻訳を外注する必要が生じた」「翻訳外注方法について慌てて調べ始めた」方の目に留まることを祈りつつお届けします。

外注する準備をする

最初に行なうべきは、翻訳外注の準備をするということです。準備すべきこととは、次のような内容を指します。

翻訳する目的と期待する成果について考える

  • 目の前には翻訳が必要なドキュメント(文書)がある
  • わかっていることはこれを○○語に翻訳しなければならない、ということだけ
  • さてどうしようか
  • 社内に誰か、外国語ができる人居なかったかな…
  • 知り合いにそんな人が誰かいたっけ…
  • とりあえずネットで調べてみるか…
  • 「翻訳_外注_英語_契約書…」というキーワードで…

 

こんな思考、経緯でこのページにたどり着いていただいたのではないでしょうか。そして上位表示された会社やサイトの問い合わせフォームに進んで見積もりを依頼して…というのが、このあとあなたがおそらくとるであろう行動だと思いますが、ちょっと待ってください。なぜ翻訳するのか?翻訳することによってどんな結果を導きたいのか?を先によく考えてみてください

あなたが主体的に関わっているお仕事で必要になったことであれば、わざわざ考えるまでもないかもしれません。しかし上司や同僚など、ほかの人に頼まれた場合はどうでしょうか。自身が主体的に関わっていることであっても、翻訳する目的や翻訳に期待する成果についてよく考えることは決して無駄ではありません。なぜなら、翻訳を外注する際に外注先に共有すべきことがクリアになるからです。

翻訳の元となる文章(原稿)自体の品質(文章としての出来具合)を見直す

翻訳する目的や期待する成果について明確になったら、次は翻訳の元となる文章(原稿)がその目的や期待する成果を導くに相応しい品質かどうかを確認してください。相応しいかどうか、とは「理想とする完成品(翻訳後の文章)、その元となる素材に十分かどうか」ということです。

素晴らしい料理は厳選された素材から生み出されます。調理方法や調理する人によってももちろん変わりますが、それらは外注先の仕事ですので、あなたに必要で、あなたにしかできないのは、素材を厳選することなのです。

翻訳を外注する際に素材となるのは翻訳の元となる文章(原稿)です。原稿の品質(出来具合)が翻訳後の品質を決める、といっても過言ではないのです。

  • 主語がない
  • “てにをは”がおかしい
  • 誤字、脱字がある
  • 文法が破綻している
  • 結局何が言いたいのかわからない
  • どのようにでも解釈できる(誤解を与える)

 

原稿の品質(出来具合)は実にさまざまです。すぐにわかる誤りから一読しただけではその良し悪しを判別しづらいものまでいろいろですが、間違いないのは「良質ではない素材から良質なものを生み出すのは難しい」ということです。翻訳は、その元となる文章(原稿)をほかの言語で表現することです。そこに求められるのは、「正確性」と「文章としての美しさ」であり、「推理」や「(ごく一部をのぞき)創造性」ではないのです。

「何を言いたいのかわからないが、おそらくこういうことだろう」という勝手な推測のもとに翻訳を行なうことは、依頼主のためにも原稿(原文)作成者のためにもできないし、やってはならないことなのです。目的に沿った、期待する成果を導く翻訳を得たいのであれば、翻訳の元となる文章(原稿)の出来具合について、まずはよく確認するようにしてください。

翻訳方法を考える

翻訳する目的と期待する成果についてよく考え、翻訳が必要な原稿(原文)の出来具合の確認を終えた次に行なうのは、それらを「どの方法で翻訳するか」考えるということです。

さまざまな翻訳方法について知る

普段目にすることも意識することもほとんどなくまた、いつ起こるかわからない「翻訳」というものなので仕方ありませんが、翻訳の方法には次のように多くの選択肢があり、その特長もさまざまであることを知る必要があります。

無料の翻訳方法 コスト 品質その他
自分で翻訳する 無料(ただし自身の時間コストを除く) 自身の外国語力次第
インターネットの機械翻訳を利用する(Google翻訳、DeepLなど) 無料 機械翻訳の精度に依存(多くの場合そのままでは使えない)
外国語が堪能な知人に翻訳を頼む 無料(または謝礼程度) 知人の外国語力次第
有料の翻訳方法 コスト 品質その他
一般的なクラウドソーシングサービスを利用する(クラウドワークス、ランサーズ、ココナラなど) 低コスト 未知数。外注先の力量次第(依頼主にとっては一発勝負的要素が強い)
翻訳会社のクラウドサービスを利用(”クラウド翻訳”で検索すると見つかる) 低コスト 未知数。外注先の力量次第(ただし、翻訳会社がリソースをソートしているため一般的なクラウドソーシングサービスより失敗する確率は低い)
翻訳会社が提供する機械翻訳サービスを利用 中コスト 使用されている機械翻訳エンジンの精度次第。機械翻訳したものを人が手直しするMTPE(ポストエディティング)というサービスもある。
翻訳会社の人手(人力)翻訳サービスを利用 高コスト 品質が担保されるので不安要素は少ないが、その分料金が高い(ただし、低料金をうたう翻訳会社は低品質であることが多い)

 

それぞれの翻訳方法の詳細についてはインターネットに情報があふれているので、調べてみることをお勧めします。

どの翻訳方法が適切か決める

「翻訳の方法には多くの選択肢があり、その特長もさまざまである」ことがわかったら、次に行なうのは「翻訳する目的と期待する成果にはどの方法が最適なのかを考える」ことです。しかし前述のとおり翻訳方法、コスト、品質はさまざまなので、どの方法が最適か判断するのは容易ではありません。そこでひとつの参考になるのは「翻訳にどれほどの品質を求めるか」という基準です。

誤解されがちですが、翻訳は工業製品のように「どの方法で行なっても、誰がやっても同じ(一定の)品質」ではありません翻訳の品質は、翻訳する方法や、翻訳をする人によって想像以上に大きく変わるのです。なぜなら、翻訳物は「文章」だからです。同じ内容について書かれたものであっても、文章はそれを書いた人によって表現も、読む人の印象も変わります。

一般的に翻訳は、正確性に加え文章としての美しさを求めれば求めるほどコストは上がります。逆に、(ECサイトの製品スペックなど単純な数値や単語の羅列など)機械的な言語転換で十分という場合は、品質を求める必要がない分コストは下がります。グラデーションのように変わる翻訳の品質にどれほどのレベルを求めるかをひとつの基準とし、掛けられる時間やコストと相談しながら翻訳する方法を選ぶようにしましょう。

見積依頼する

翻訳する方法を検討した結果有料の翻訳を行なう(翻訳を外注する)ことを決めたら、翻訳発注先候補に見積もりを依頼することになるでしょう。と言ってもクラウドソーシングサービスや機械翻訳サービスの場合は次のように、ウェブサイトに参考料金が表示されていますので、実際に翻訳の見積もりを依頼するのは「翻訳会社の人手(人力)翻訳サービスを利用」する場合がほとんどだと思います。

  • 一般的なクラウドソーシングサービスの場合は、登録者があらかじめ参考費用を掲載している
  • 翻訳会社が運営するクラウドソーシングサービスの場合は、単位当たり翻訳料金(原稿1文字あたり、1単語あたり料金など)が決まっていてサイト上で翻訳料金が確認できる
  • 翻訳会社が提供する機械翻訳サービスの場合は、導入費用を一括・その後は月額運営費といったかたちであらかじめ決まっていることが多い

 

このときに気を付けるべきは、見積依頼先の検討候補から「見積比較サイト」「一括見積サイト」を外すことです。

ここまでご説明したきたとおり、翻訳は「どの方法で行なっても、誰がやっても同じ(一定の)品質」ではありません。繰り返しますが翻訳は「正確性に加え、文章としての美しさ(品質)を求めれば求めるほどコストは上がる」ものなので、単純に見積額だけで発注先を決めるべきではないからです。

「見積比較サイト」「一括見積サイト」は、一定の品質(スペック)が必ず保証される製品やサービスには有効ですが、サイト運営会社の仲介費用が登録業者(翻訳会社)の利益を圧迫すること、そして登録業者(翻訳会社)間で価格競争に陥る可能性が高いため、その帳尻を品質調整(劣化)によって補うことになります

よって翻訳の見積もりを依頼する際は、(翻訳品質は度外視という場合を除き)まずはこれらの選択肢を外すことが肝要です。そして残った候補(検索の結果サイトに表示されている翻訳会社)の何社かに見積もりを依頼するわけですが、このときに「どこに依頼すべきか」については正直に言って明確な判断基準はありません。よって検索の結果ブラウザーに表示されたタイトルやディスクリプションそして、クリックした先にサイト(HPやLPなど)コンテンツから、これはと思う翻訳会社をいくつか選んで問い合わせてみるほかありません。

ただし翻訳会社に問い合わせた際に参考となるのは、問い合わせたり見積もりを依頼した際の「対応スピード」や「対応内容」です。

  • どれほど良いレスポンスであったか
  • 声色からうかがえる顧客サービスに対する担当者の姿勢
  • ヒアリング能力

 

などは、その後に提示される見積書の精度や発注後の対応、納品される翻訳の品質にかなりの確度で影響しますので、翻訳の見積もりを依頼する際はよく確認、記憶しておくようにするとよいでしょう。

見積書の内容を確認する

複数の翻訳発注先候補から提示された見積書の内容はよく確認した上で吟味、比較する必要があります。見積書の内容で注意すべき点は次のようなものです。

  • 明細が細かく記載されているか(”一式”というような粗い見積もり内容になっていないか)
  • 相見積もりをとった他の会社と極端に料金が違わないか(極端に安くないか、など)
  • 明細、金額、納期以外に提案(選択肢の提示など)があったか

 

言うまでもなくこれらすべてをクリアしたなかから最適と思える翻訳会社に翻訳を外注することが、翻訳する目的に合った、翻訳に期待する成果を導くための翻訳を得ることへのもっとも近道です。

絶対に避けていただきたいのは、提示された見積書から最安値を選んで発注することですが、残念なことにほとんど場合翻訳の外注先はこのようなプロセスを経て決まっています。その結果、期待した品質の翻訳が納品されずに目的を果たすこともできず、という例は枚挙に暇がありません。

翻訳外注に失敗し、(目的と期待する成果に導いてくれる)別の新たな翻訳会社を転々とする、といった「翻訳会社渡り鳥」にならないためにも、見積書の内容はよく確認し、料金だけを基準にすることのないようにしましょう

トライアル翻訳(試訳)の利用も検討する

「発注前に翻訳品質を確認するために行なう少量の翻訳」のことをトライアル翻訳(試訳)と言いますが、翻訳会社によっては無償、有償で対応してくれます。求める品質レベルが高く、翻訳の品質で絶対に失敗できない場合はトライアル翻訳を利用してみることをお勧めします。「日本語の場合は400文字まで」「英語の場合は200単語まで」といった制限がある場合が多いですが、その対応姿勢や納品された翻訳内容は、翻訳の外注先を決める上でひとつの参考になることは間違いありません。

ただし、トライアル翻訳(試訳)のときと本番で翻訳者が変わってしまっては元も子もありません(翻訳品質の再現性がなくなるため)。依頼主の高い品質要求レベルに到達する(合格する)ためにトライアル翻訳(試訳)だけ手の切れるような素晴らしい翻訳を納品してくる、といったケースも皆無ではないため注意が必要です。そこで、トライアル翻訳(試訳)を依頼する際は、「本番と同じ翻訳者に対応してもらえるのか確認する」「トライアル翻訳(試訳)と同じ翻訳者をかならず本番で使用することを約束しておく」こともひとつの手段です。

最後に、お客様に対しては無償で提供しているトライアル翻訳(試訳)も、翻訳会社から翻訳者へは翻訳料を支払っています。よってトライアル翻訳を依頼する際は事前に見積書の内容を確認の上、「あとは翻訳品質にさえ問題がなければかならず発注する」といった翻訳会社に対する紳士的な対応を忘れないようにしていただきたいと思います。

翻訳外注先を選ぶ

ここまでのプロセスを経て選んだ翻訳の外注先であれば、翻訳する目的と翻訳に期待する成果を導くに値する翻訳をきっと届けてくれることと思います。しかし、普段目にすることも意識することもほとんどなくまた、いつ起こるかわからない「翻訳」というよくわからないもののためにここまでのプロセスを辿ることはきっと大変だと思います。

そのような場合はとにかく「検索結果から選んだ複数の翻訳会社」に問い合わせてしまいましょう。そして、連絡してきた担当者にわからないことをすべて聞いてみましょう。「一度問い合わせると、その後しつこく営業されるのではないか」といった心配もおありかもしれませんが、問い合わせた際やその後の対応こそが信頼できる翻訳外注先を選ぶ上での判断基準としてもっとも有効、と言っても過言ではありません。

  • 強引な営業
  • 口先だけの営業
  • レスポンスが遅い
  • 聞いたことに答えてくれない
  • とにかく料金の安さをアピールしてくる

 

このような会社が提供するサービスがどのようなものであるかは想像に難くないと思います。「翻訳専業で、翻訳品質にこだわりつつも、依頼主の目的や期待する成果に最適な翻訳を届けようとする」。問い合わせた際にそんな姿勢が感じられた相手こそが、本当に翻訳を依頼すべき翻訳会社なのです。

まとめ

以上、「【完全保存版】もっとも効果的な翻訳外注方法」ですがいかがでしたでしょうか?翻訳しなければならないときが訪れた、翻訳外注の仕方について慌てて調べ始めた方のお役に少しでも立てればと思い長々とお話ししてきましたが、最後に今一度お伝えしたいのは次のとおりです。

  • 翻訳の方法にはいろいろあるので最適なものを選ぶこと
  • 翻訳を依頼する前に行なうべき大切なことがあること
  • 料金だけで翻訳の依頼先を決めないこと

 

とはいえ翻訳を外注するときというのは、翻訳の品質以外にも予算や納期など、検討すべき事項が山積みなものです。それらを翻訳に不慣れなあなたがひとりで抱え、ひとりで悩むことは決して得策ではないので、翻訳会社にぜひ相談してください。繰り返しますが、そのときの「翻訳会社の担当者の対応内容」こそが翻訳外注先を選ぶ上でもっとも有効な判断基準になるのです。ご相談、お問い合わせを心からお待ちしています。