「翻訳しなければならない」ときが突然訪れた方に伝えたい5つの方法

「翻訳しなければならない」ときが突然訪れた方に伝えたい5つの方法

 

  • 英語の契約書の内容を確認しないといけない
  • 中国語のホームページを作らないといけない
  • 就業規則をインドネシア語にしなければならない
  • ニュースリリースを5種類のアジア言語で展開しなければならない

「翻訳しなければならない」ときはある日突然訪れるものです。普段その必要性どころか存在さえも意識することはほとんどないと思いますが、「翻訳」という作業、実は世の中のあらゆるところで活躍しています。

  • 米国製スマートウォッチに付いていた取扱説明書、それは英語から日本語に翻訳されたものです
  • 中国製スマートフォンに付いていたマニュアルやダウンロードしたスマホアプリのゲーム、それも中国語から日本語に翻訳されたものです
  • 駅構内や車内で見かける英語、中国語、韓国語などの案内表示、それらもすべて日本語から翻訳されたものです

例えると、翻訳は「乾電池」のようなものです。充電式の電気機器が大半を占め、今やその存在を忘れがちな乾電池もやはりこの世のあらゆるところで使用されていますそしてある日突然電池切れで新しいものが必要になるのです。

乾電池が翻訳と唯一異なるのは、どこで、どのメーカーのものを購入しても同じ性能が保証され、どれも電力供給という目的を果たしてくれることです。

最寄りのコンビニエンスストアで買ったものでも帰り道のキオスクで買ったものでも、どこのスーパーや家電量販店で買った乾電池でも、電子機器を稼働するという期待通りの結果に導いてくれます。

しかし翻訳は違います。どこに頼んでも、誰がやっても同じ翻訳が納品されるわけではありません。期待通りの結果に導いてくれるわけでもありません

なぜならそこには、一定の基準もしくは、スペックというものがないからです。基準やスペックがないからどうしても、品質保証の定義(基準)が曖昧になりがちなのです。

そのような「翻訳」を「ある日を突然その必要性が生じた際に」「その場しのぎで対応してしまう」と、あとで大きな問題に発展する可能性があります。

先の乾電池で例えると、「爆発する可能性の高いものを買ってしまう」ことにもつながりかねないということです。

前置きが長くなりましたが、本記事では「翻訳しなければならない」ときが突然訪れた方のために、その対応方法の選択肢とそれぞれのメリット、デメリットについてご説明します。

自分で対応する

民間企業を筆頭に、日本の組織でもっとも多い(と思われる)のがこの、「自分で翻訳してしまう」という対応です。

組織内に外国語が担当な方もしくは、日本語が達者な外国籍の方または、海外営業部や貿易部といった部署があるようなところではこの傾向が顕著です。

しかしこの「自分で対応する」ことには、次のようなメリットとデメリットがあることを認識した上で行なっていただきたいと思います。

メリット
  • 翻訳コストが掛からない(ランニングコストを除き)
  • 外注する手間が掛からない
  • 社内用語や業界特有の言い回しの反映が容易である
  • 翻訳の背景や目的を自分以外と共有する必要がない
  • 翻訳に必要な情報収集が簡単にできる
デメリット
  • 翻訳に時間が掛かる
  • 主業務に支障をきたす
  • 対応できる量に限界がある
  • 翻訳の最新技術やノウハウを活用できない
  • 翻訳品質の担保責任が伴なう

知人に頼む

「自分で対応してしまいたいができない」という方が最初の考えるのが、この「知人に頼む」という対応です。

まずは組織内で外国語が堪能そうな知人または、海外と頻繁にやりとりをしている部署の知人などを探してみる、といった行動をとる方は多いでしょう。

しかしこの「知人に頼む」ことには、次のようなメリットとデメリットがあることを認識した上で行なっていただきたいと思います。

メリット
  • 翻訳コストが掛からない(もしくは謝礼程度で済む)
  • 外注する手間が掛からない
  • 同じ組織内の人であれば次のことが容易に済む
    • 社内用語や業界特有の言い回しの反映
    • 翻訳の背景や目的の共有
  • 翻訳に関するやりとり(進行、修正など)を気軽に行なえる
  • 自分の主業務に集中できる
デメリット
  • 依頼できる相手を探す手間が掛かる
  • 翻訳に必要な情報共有が必要になる
  • 相手の都合により予定通り進まない可能性がある
  • 対応できる量に限界がある
  • 情報漏洩のリスクがある

翻訳者を雇う

「翻訳者を雇う」というと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、外資系のソフトウェア開発会社や薬品会社など恒常的に翻訳ニーズが生じる組織には、翻訳専門のスタッフを置いているところが少なくありません。

直接雇用の場合もあれば人材派遣の場合もありますが、都度翻訳を外注するよりはトータルで低コスト、もしくはその他の経営判断に基づくものでしょう。

しかしこの「翻訳者を雇う」ことには、次のようなメリットとデメリットがあることを認識した上で行なっていただきたいと思います。

メリット
  • 人件費(固定費)として翻訳コストを定額化できる
  • 依頼する手間が掛からない
  • 定着化と育成により次のことが容易に済む
    • 社内用語や業界特有の言い回しの反映
    • 翻訳の背景や目的の共有
  • 翻訳に関するやりとり(進行、修正など)を気軽に行なえる
  • 自分の主業務に集中できる
デメリット
  • 育成に一定期間が必要となり、管理業務が新たに発生する
  • 人件費(固定費)が翻訳外注コストを上回る月が発生する可能性がある
  • 人数によっては対応できる量に限界がある
  • 翻訳の最新技術やノウハウを活用できない(直接雇用の場合)
  • 雇用リスクが伴なう(パワハラ、セクハラ、モラハラなど)

翻訳者に外注する

従来は業界団体に問い合わせたり伝手をたどる必要のあった翻訳者探しも、クラウドソーシングサービスが充実している現代に於いてはさほど難しいことではなくなりました。また、それにインターネットの普及が一役買っていることは言うまでもありません。

しかしこの「翻訳者に外注する」ことには、次のようなメリットとデメリットがあることを認識した上で行なっていただきたいと思います。

メリット
  • 翻訳コストを抑えることができる
  • 継続依頼によって翻訳品質の向上や安定化が見込める
  • 翻訳の最新技術やノウハウを活用できる(依頼相手による)
  • 雇用リスクがない
  • 自分の主業務に集中できる
デメリット
  • 信頼できる依頼相手を探す手間が掛かる
  • 対応できる量に限界がある
  • 翻訳品質に満足できない可能性がある(依頼相手によっては)
  • 失敗した場合はまた初めから依頼相手を探す必要がある
  • 情報漏洩のリスクがある

翻訳会社に外注する

「翻訳会社」という組織(または事業体)が存在することさえもご存知なかった方にも時々お会いしますが、ご存知の方であれば手間暇を考えると「翻訳者を雇う」や「翻訳者に外注する」よりも想起し易いのは「翻訳会社に外注する」ことかもしれません。

しかしこの「翻訳会社に外注する」ことには、次のようなメリットとデメリットがあることを認識した上で行なっていただきたいと思います。

メリット
  • 翻訳に付随する作業にもワンストップで対応してもらえる
  • 品質、コスト、納期といった要望に柔軟に対応してもらえる
  • 大量、短納期対応をしてもらえる
  • 継続依頼によって翻訳品質の向上や安定化が見込める
  • 翻訳の最新技術やノウハウを活用できる
  • 翻訳品質が担保される(大半の場合)
  • 情報漏洩のリスクが低い
  • 自分の主業務に集中できる
デメリット
  • 翻訳コストが掛かる(他の依頼先よりも高くつくことが多い)
  • 信頼できる依頼相手を探す手間が掛かる
  • 翻訳に必要な情報共有が必要になる
  • 問い合わせ、見積もり、発注など形式的なやりとりが必要になる
  • 翻訳品質に満足できない可能性がある(依頼先によっては)

まとめ

以上、「「翻訳しなければならない」ときが突然訪れた方に伝えたい5つの方法」でしたがいかがでしたでしょうか。

今回は「代表的な五択」をご紹介しましたが、「一部を自分で翻訳して、難易度の高いところだけ自分以外に依頼する」といった合わせ技も有効でしょう。

また、「翻訳会社に外注する」といっても現代では翻訳方法も多種多様なので、「一部を機械翻訳して残りを翻訳者が翻訳する」といった、こちらも合わせ技を検討することもできるのです。

いずれにせよ大別すると「自分で翻訳するか」「自分以外に翻訳を頼むか」がまず最初の分かれ道で、「自分以外」を選択した際はさらにその先多くの選択肢があるわけです。

これらのなかから最適なものを選ぶことは簡単ではないと思いますが、本記事に記したそれぞれメリット、デメリットをご参照の上、最良と思えるものをお選びいただければと思います。

もし翻訳依頼でお悩みでしたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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