取引すると危ない翻訳会社5つの特徴

取引すると危ない翻訳会社5つの特徴

定期的に翻訳を外注する機会があり、長いお付き合いのある、信頼できる翻訳外注先がある場合は良いですが、そうでない場合や初めて翻訳を外注する際は、その取引先の選定に悩むものです。

翻訳は、普段意識することもなく馴染みのないものである(ことが多い)ため、いざその時が訪れると、急いでいることも相まってよくわからないまま流れに身を任せてしまうこともあるのではないでしょうか。

本記事では「翻訳しなければならない」ときが突然訪れた方が翻訳外注で失敗しないために、取引してはならない翻訳会社(または担当者)の特徴についてご説明します。

対応に問題がある

翻訳会社にかぎりませんが、「対応に問題がある」場合はあとでさまざまなトラブルが生じる可能性があるので、早いうちに取引を止めることをお勧めします。対応とは「お客様に対する姿勢」であり、それによってお客様に対する、外注先(候補)のスタンスや考え方が露呈するものです。

  • 電話をとるのが遅い、掛け直してこない
  • メールへの返信が遅い、返信が来ない
  • 仕事の進め方が雑である、いい加減である
  • 聞いたことに答えない、回答内容のポイントがずれている
  • 指摘しても悪びれず、言い訳を繰り返す
  • 自分勝手な解釈を元に仕事を進める

問題のある対応にはこのようなものがありますが、いずれも「顧客サービス意識の欠如」に起因するものです。対応した担当者個人の問題であることもあるかもしれませんが、お客様窓口として会社を代表する立場である担当者に問題があるということは、その個人を雇用している組織や経営者にも問題があるということです。

まともな会社であれば従業員にはきちんと教育を施し育成するでしょうし、そもそもそのように問題のある人を雇用しないかまたは、雇用後に問題が発覚した場合も担当から外すもしくは、再教育を施すといった対策を講じるはずです。なぜならそのような担当者を放置しておくことは組織全体にとっての大きな不利益につながるからです。

つまり、問題であると感じる対応に接した時点で、担当者を含むその組織にはなんらかの問題があることが判明したということですので、そこから先は対応改善に時間を費やすよりも直ちに取引を止めるかもしくは、それができない場合は穏やかに、できれば相手先がそれに気付かぬように取引を細め、やがて中止する方向で動いていったほうが得策でしょう。

上から目線である

一昔前まで、と言っても20年以上前ですが、翻訳業界は「殿様商売」と揶揄されることがありました。「値下げしない」「高飛車(傲慢)」「CS(顧客満足)がなっていない」といったお叱りを受けることもありましたが、それらはおそらく翻訳の需要と供給の関係に基づいた結果であったと思われます。

つまり、高度経済成長やその後も続いた日本企業の積極的な海外進出や海外取引によって増え続ける翻訳需要に対し、供給側の翻訳会社の数やキャパがまだ十分でなかったことによる悪影響であったのではないか、ということです。そしてそのような需要の急増に対して、職人気質の強い翻訳者を出自とする翻訳会社が多かったことから、供給側としては最善を尽くしているにもかかわらず不本意ながらそのような評価になってしまった嫌いはあります。

しかしながら今では翻訳技術力に加えサービス力の強化を図る翻訳会社が増えたこと、また、従来のプロ翻訳者による翻訳に加え機械翻訳MTPE(=ポストエディット)といったさまざまな翻訳方法が生まれたり、IT業界を筆頭に異業種からの参入が相次いだことで、翻訳を生業とする組織間の競争が激しくなった結果、顧客対応力は全体的に向上しているように思います。

ただし、翻訳が一般の人にとってはよくわからないもの、よくわからない世界であることは今でもあまり変わりないのはやはり、「今、目の前にある文書が翻訳されたものである」といったような、翻訳について考える機会や習慣がないからでしょう。そしてそのような翻訳に対して十分な理解がない人に、(相手がお客様であるにもかかわらず)残念な対応をする担当者や組織が今でも一定数居るようです。

なかには相手が理解できるかどうかも考えず業界用語や専門用語を使って話をしたり、質疑に対しても相手の無知や理解不足に矛先を向けた挙句、「あなたは翻訳というもの、翻訳業界というものへの理解が足りない」だの、「プロであるこちらの言うことに黙って従っておけばよい」という、翻訳会社の従業員以前に、お客様から対価をいただいて成り立っている営利目的の民間企業で働く者、さらに社会人としてもいかがなものか、と思わざるを得ないような残念な対応をする者も居るようですが、同じ業界の人間として嘆かわしいこと甚だしくまた、このような対応する人間が翻訳業界全体を貶めていることが残念でなりません。

そのような対応をされて「困っている」お客様が当社にも時折かけ込まれますが、己を「翻訳の専門家」云々と豪語し、相手がお客様であるという認識やCS(顧客満足)といった意識が欠如している「上から目線」の担当者や組織に接した時点で、取引を中止することを考えたほうが得策でしょう。

批判する・否定する

  • A社は翻訳料金が安いだけで翻訳品質は悪い
  • B社の顧客対応はなっていない
  • C社は操業年数が浅く実績と経験が十分でない

といった同業他社批判や否定による相対論で、自社への発注を促す担当者や組織との取引も危険です。

本当に優秀な人や組織というものは、外ではなく内を常に見ているものです。同業他社に目を向けるのではなく、自社、自組織に不具合はないか、改善の余地はないか、といった自己研鑽を常に行なっているものです。昨日よりも今日、今日よりも明日、もっと良いサービスをお客様に提供するために、といつも考え、鏡に映った自分(自社、自組織)と対話しているものです。

しかし、そうではない残念な担当者や組織は、自分(自社、自組織)以外を引き合いに出して話を進めがちです。最近では「プロ翻訳者による翻訳(人手翻訳または、人力翻訳)」VS「機械翻訳やMTPE(=ポストエディティング)」といった構図での舌戦を見かけることが多いですが、実のある話であることはほとんどありません。

たしかに、相対論はお客様にとって理解し易いものですので話す必要がまったくないとは思いませんが、話す場合でも努めて客観的な立場で、あくまでも自分(自社、自組織)の見解であると前置きした上で、お客様にとっての利益と不利益それぞれをきちんと説明し、公正な判断を促すのがあるべき姿です。

他者(他社)の足を引っ張っても自分(自社、自組織)の実力が上がるわけではありません。その場かぎりの飾りつけによる化けの皮もすぐに剥がれます。なによりもそこには、「お客様にとって最良の選択肢は何なのか」というCS(顧客満足)の意識が決定的に欠如しています。

取引に於いて問題が生じた際の最大の被害者はお客様ですので、同業他社や他の翻訳方法を「批判する・否定する」担当者や組織に接した時点で、取引を中止することを考えたほうが得策でしょう。

デメリットやウィークポイントを隠す

翻訳にはさまざまメリットとデメリットがあります。たとえば、

  • 翻訳品質を重視すれば、翻訳料金はどうしても高くなる
  • 翻訳納期を短くすると、翻訳品質は劣化する
  • 機械翻訳は大量短納期、低コストを実現できるが、翻訳品質の低下をある程度許容する必要がある
  • 翻訳会社に外注するとワンストップサービスを享受できるが、翻訳料金は高くなる

といった具合です。

正確な基準を用いて他社と比較した上で自社の優位性を説明することに異論はありませんが、お客様の公正な判断つまり、お客様にとって最良の選択を促すのであれば、そこに必ず存在する自社サービスの劣位性についても隠すことなくお伝えする必要があることは言うまでもありません。

しかしながら翻訳に対するお客様の理解不足に付け込み、必要な情報をきちんと提供せず自社に利益誘導する担当者や組織も残念ながら存在するようですので注意が必要です。リスティング広告などでは「業界最安値、最高品質」といった二律背反する要素が並んだものを目にすることがありますが、どのようにすればそれが実現できるのか同じ業界に居る者として聞いてみたいほどです。

  • 美味いが高い
  • そこそこの味だが安い
  • 美味いとは言えないがとにかく早い

のが世の常です。産業の分野を問わず、皆それぞれのどこかの部分を注力し、それによって同業他社と差別化を試みています。翻訳サービスや翻訳会社も単純な優劣ではなく、翻訳する目的に応じた「使い分け」が必要なのです。そして正しく使い分けるには、「一定の基準で比較した際の優劣」についてはすべて正々堂々と開示した上で、お客様に検討いただくべきなのです。

ゆえに自社が提供する翻訳サービスの「デメリットやウィークポイントを隠す」担当者や組織に接したら、取引を行なわないほうが得策でしょう。

逃げる・音信不通になる

翻訳は、納品後もその品質に関してお客様とのやりとりが必要となるものです。翻訳は文章であり、それを評価する人の嗜好にも大きく左右されるため、優位性や劣位性、メリットやデメリットを十分に説明した上で受託したものでも、納品後に何らかのご意見や(修正対応といった)ご要望をいただくことが多いのです。

しかしそれは「一定以上の(品質)水準にあるものを、さらにブラッシュアップする」という建設的なやりとりであり、翻訳会社もお客様も納品後に必要なこの「フィードバック対応」や「検収のための修正対応」と呼ばれる作業は、初めから織り込んで取引をしています。

一方、自社にとって不利益な内容をきちんと説明せずに受託すると、納品される翻訳の品質に対する理解がお客様とのあいだで乖離するため、大きな問題に発展してしまいます。お客様の利益のためにはそうすることが当たり前なのですが、要は誠実な対応をしているかどうかなのです。

ここまで紹介してきたような不誠実な担当者や組織は残念ながら、そのような意識が薄いものです。納品された翻訳内容を確認して「話が違う」と申し入れても、「参考資料など事前情報の提供が不十分だったから」「あとから言われても」などといった責任転嫁をしたり、それがメールのやりとりなどエビデンスに基づくお客様からの正当な主張であっても、自社にとって都合の悪いことは無視し続けるケースもあるようです。

  • 何度電話しても、その都度担当者不在と言われる
  • 伝言を残しても折り返しの連絡が来ない
  • メールへの返信も来ない
  • 居留守を使う
  • 電話に出ない

といった信じられない対応をするケースもあると聞きますが、初めからできないことをできると言って自社へ利益誘導つまり、受託しているわけですからそうなるのも致し方ないと思います。もちろん、お客様にとってはそれで済む話ではありませんので、最悪の場合法的措置を講じる必要が生じることもあると思いますが、これほど非生産的な作業はありません。

とにかく、その対応に不信感を抱くような担当者や組織と取引をするとこのように「逃げる・音信不通になる」といった想定外の事態に遭遇する可能性もあるため、初めから取引を行なわないほうが得策でしょう。

まとめ

以上、「取引すると危ない翻訳会社5つの特徴」でしたがいかがでしたでしょうか。

かなり極端な内容ですが、いずれも当社のお客様からお聞きした実例です。ただし、当社が知る翻訳会社のほとんどは自己研鑽を怠らない、誠実な対応をする組織です。大きな組織であればもちろん一部にはCS(顧客満足)が不十分な担当者が居ることもあると思いますが、上述のような不誠実な対応をする翻訳会社に遭遇することは滅多にないと思いますので安心いて翻訳依頼していただければと思います。

ただし、このような担当者や組織が存在することは事実ですので、その対応に何かしらの違和感をおぼえた際は本記事を思い出し、取引を見直してみることをお勧めします。また、この内容は翻訳会社にかぎらず、あらゆる外注先にも当てはめて考えることができると思います。

もし翻訳依頼でお悩みでしたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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