【翻訳したのに成果が現れない】5つの理由

翻訳外注ノウハウ

英語のホームページを作ったのに問い合わせが来ない。東南アジア市場で広告を配信したのにまったく反応がない。外資系企業に配布したプレゼン資料に食いついてもらえなかった。そんな経験はありませんか?コストや時間をかけてせっかく翻訳したのに思うような成果で出ないのはもしかしたら、翻訳に問題があるのかもしれません。本コラムでは、成果の出ない翻訳に見られがちな5つの理由についてご説明します。

手近で済ませた

翻訳したのに思うような成果が出ない理由のひとつは、翻訳を手近で済ませたことかもしれません。コストを気にして自分で翻訳したり、外国語のできる身近な人に頼んで翻訳したものと、言語、分野などその道に精通したプロ翻訳者が行なった翻訳では、翻訳の品質が大きく異なります。

翻訳する前の原稿も翻訳した後の原稿も「文章」です。文章とは自分以外の誰かに何かを伝えるために記されるものですが、同じ内容でも書く人によってメッセージの伝わる力が変わります。キャッチコピー、キャッチフレーズ、詩、歌詞などを想像してください。ヒットするものとそうでないものの違いは何でしょうか?

販促目的ではなく、親近感を持ってもらうためにSNSに投稿している記事や頻繁にやりとりをしているビジネスメールなど、目的や期待する成果によっては自分や外国語のできる身近な人の翻訳で十分な場合ももちろんあります。しかしホームページ、広告、プレゼン資料など、マーケティングに関するものは違います。それらの翻訳には売上や事業の拡大といった明確な目的があり、目的に応じてコミットすべきこともたくさんあるので、手近で済ませて済むはずがないのです。

普段ほとんど関わることがないのに突発的に生じるがゆえに、どうしても手近で済ませてしまいがちな翻訳ですが、思うような成果が出ないのであればその対応方法を考え直してみましょう。

安く仕上げた

翻訳したのに思うような成果が出ない理由のひとつは、翻訳を安く仕上げたことかもしれません。

  • いくつかの翻訳会社から相見積もりをとり、もっとも安い業者に発注しませんでしたか?
  • 手間を惜しんで、一括見積サイトを利用して発注しませんでしたか?
  • クラウドサービスでただ良さそうと思えた人に発注しませんでしたか?

そこに共通するのはいかに安く仕上げるか?ということだと思いますが、翻訳品質と翻訳コストは完全に比例するものです。安いと悪い、高いから良いではなく、安いものは総じて品質が低く、高いものは総じて品質が高いのが翻訳ですので、賢く使い分けることが大切なのです。

食器や座布団、スリッパなど日用品でも、普段使いのものとお客様にお出しするものは使い分けているはずです。社内と社外では言葉遣いや態度を変えるのも当たり前です。翻訳もそれと同じですので、売上や事業の拡大を目的とした、大切なお客様にお出しするものには相応のコストを掛ける必要があるということなのです。

翻訳は今の時代も完全な労働集約型の産業です。つまり、そのコストは人件費がほぼ100%なのです。プロ翻訳者という人間が行なう作業である以上、飛躍的に作業量が増えたり、毎年コンスタントに作業コストが下がることはありません。また、プロ翻訳者の使命は作業量や作業コストよりも、いかに高品質な翻訳をするかにあります。

思うような成果が出ないのであれば、翻訳作業に対して適切な投資を行なうことを考えてみてください。

品質を確認しなかった

翻訳したのに思うような成果が出ない理由のひとつは、翻訳の品質を確認しなかったことかもしれません。外国語に翻訳されたものの内容の良し悪しがわかるはずがない。わからないから、できないから翻訳を外注しているのではないか。そうお考えではないですか?

まさしくその通りです。そのために当社のような会社が存在し、作業を代行することによってありがたくその対価をいただいているのです。しかし、だからと言って納品された翻訳の品質を確認する必要がないということにはなりません。なぜなら、翻訳で思うような成果が出ない場合、その責任は翻訳の発注者にあるからです。だからこそ、何らかの手段を講じて翻訳の品質を確認する必要があるのです。

もっとも確実な方法は、別の翻訳者または、翻訳会社に翻訳品質の確認(ネイティブチェック、プルーフリーディングなど)を依頼することですが、最初に掛かった翻訳費用の50%-75%が新たに必要となってしまいます。

ゆえに、社内に海外営業部や貿易担当者など外国語に堪能な部門や人がいる場合はその方にお願いする、海外に現地法人があればそこの社員にお願いしてみる、代理店など親しい現地のお客様にお願いしてみる、といったことも考えてみてください。

尚、いちいち翻訳の品質を確認せずに済む、100%信頼のおける翻訳者や翻訳会社と良い関係を築いておくことも一手です。コスト面で考えるとこちらのほうがよほど現実的で、期待する成果への近道かもしれません。いずれにせよ翻訳したのに思うような成果が出ないのであれば、その品質をしっかり確認するようにしてみてください。

思いを込めなかった

翻訳したのに思うような成果が出ない理由のひとつは、翻訳する前の文章を作成する際や、翻訳を依頼するときに十分な思いを込めなかったからかもしれません。

翻訳する前の文章は次の条件をクリアしていましたか?

  • 誰が読んでも誤解することのない、スッと腹に落ちるような、明確な文章である
  • 読み手を魅了するような、メッセージ性のある文章である
  • 期待する成果を思い浮かべながら書かれた、練りに練った文章である

翻訳を外注する過程も同じです。次の条件をクリアしていましたか?

  • 料金だけを基準にして、安易に翻訳外注先を選定していない
  • 翻訳依頼の背景や目的といった、翻訳に対する思いを翻訳外注先にしっかりと伝えた
  • 参考情報や資料を翻訳外注先に提供した
  • 翻訳外注先に丸投げするようなことはしていない

言霊(ことだま)という言葉が示すとおり、発する言葉や書く文章には自然と思いが込められるものです。翻訳を依頼する過程の姿勢は、外注先にかならず伝わります。思いが込められていない文章から、思いの込もった翻訳を生み出すことは容易ではありません。真剣で厳しく、そして熱い思いを持ったお客様には、翻訳者や翻訳会社も身を引き締めて対応するはずです。

翻訳したのに思うような成果が出ないときは、その過程にどれだけの思いを込めることができたかを一度考え直してみてください。

軽く扱った

翻訳したのに思うような成果が出ない理由のひとつは、翻訳を軽く扱ったことかもしれません。

  • 翻訳なのに(どうしてこんなに料金が高いのか)
  • 翻訳くらい(誰でも簡単にできるだろう)
  • 翻訳なんて(すぐに済ませることができるだろう)

当社も残念ながらこのようなお言葉を頂戴することが稀にありますが、翻訳はそれほど簡単に誰でもできることではありません。もちろんお客様のご期待に沿えるよう翻訳者、翻訳会社は努力を重ねていますが、それでも簡単、すぐ、といった言葉の対極にあるのが翻訳という作業です。

近年ではGoogle翻訳などAIを活用した自動翻訳(機械翻訳)の精度向上が著しく、かなり使えるようになってきたという声もよく聞きますが、残念ながらその結果はまだ、大事な取引にそのまま利用できるレベルには至っていません。

翻訳は単純な言語の置き換えではありません。言語を置き換えた上で、元の文章のメッセージ性を損なうことなく、それ以上の効果を発揮することを念頭に行なう、極めて職人的な作業が翻訳です。たとえば寿司職人、包丁職人など、その道のプロである職人を前にして、…なのに、…くらい、…なんて、といった言葉を口にすることはないはずです。

翻訳にかぎりませんが、軽く扱えるものの品質が高いことはほとんどありません。軽く扱うことが誤りではなく、翻訳は軽く扱う対象ではないということです。翻訳したのに思うような成果が出ないときは、その元の文章を作成するとき、依頼の過程など、翻訳に関わるすべてを相応に扱ったかどうか考えてみてください。

最後に

日本語でも英語でも、その語源が示すとおり翻訳は単なる言語の置き換えととらえられがちですが、そのような言わば軽い認識に対して、求められるものや影響する範囲があまりにも大きな、ある意味気の毒な作業が翻訳なのです。

通訳も同様ですが、異なる言語で同じ内容を伝えることの難しさは、一般人の想像をはるかに超えています。よってはまずは、そのようなことを行なう翻訳者や通訳者の仕事に、一定のリスペクトを持つようにすることが成果につながる翻訳を得るはじめの一歩とも言えます。

まとめ

以上、「【翻訳したのに成果が現れない】5つの理由」でしたがいかがでしたでしょうか。

当社は翻訳の目的や、翻訳する文書の特徴、性質などを正しく理解、見極め、相手国の文化的背景を念頭に、ホームぺージや契約書、取扱説明書、プレゼン資料、リリース、ゲーム、アプリその他あらゆるビジネスで必要なドキュメント、テキストの「プロ翻訳者による翻訳」を、英語を中心に世界120か国語で行ないます。

高い品質が求められる外国語対応や翻訳についてもしお困りでしたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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