低コストで最大の効果を生むウェブサイトの翻訳方法

低コストで最大の効果を生むウェブサイトの翻訳方法

 

企業のグローバル化に於いて、ウェブサイトの多言語化は大きなウェイトを占めます。ウェブサイトは企業や組織の「顔」であるからこそ、翻訳には細心の注意を払わなければなりません。

いい加減に進めてしまうと、せっかくのウェブサイトが持つ効果が薄れてしまうだけでなく、作業の進め方によっては余計なコストや時間がかかってしまう可能性があります。

本記事ではウェブサイトを多言語化(外国語に翻訳)する際の注意点についてまとめています。

翻訳する箇所を吟味する

翻訳を依頼する前に、「どのページの、どの部分を翻訳するのか」をあらかじめスクリーニング(取捨選択)しておくと、翻訳料金・納期の節約につながります。

ウェブサイトの翻訳では、本来翻訳する必要がない箇所が含まれることがときどきあります。例えば、日本国内向けの情報は、ほとんどの場合海外に発信(翻訳)する必要はありません。

しかし、翻訳する必要がない箇所の指示がない場合、翻訳会社や翻訳者は指示されたページにあるすべてのテキストを自動的に翻訳対象(翻訳しなければならない)と判断してしまいます。

そして翻訳完了後に「やはり翻訳する必要はなかった」と気付いても、すでに翻訳してしまった分については翻訳料金が発生してしまいます。

翻訳料金の節約と納期の短縮にもつながるため、翻訳を依頼する前に翻訳対象をスクリーニング(取捨選択)しておきましょう

原稿内容が確定してから依頼する

例えば原文(原稿)である日本語ページを作成しながら同時に翻訳を進めている場合、日本語ページの内容がなかなか確定できないケースもあるでしょう。このような場合でも、できるかぎり日本語ページの内容が確定してから翻訳作業を進めるようにしましょう。

日本語ページ内容が未確定なまま翻訳を進め、途中で(日本語ページ内容に)大幅な修正、変更が加えられた場合、一度翻訳したものをふたたび翻訳する必要があり、その分の翻訳料金が新たに発生し、納期が延びることになってしまいます

しかし原稿内容を確定してから翻訳を依頼するようにすれば、最小限のコストと納期で翻訳を行なうことができます。

テキストファイルで翻訳依頼する

ウェブサイトの翻訳を依頼する際に、翻訳する必要のあるページのURLを列挙したリストを送られるケースがありますが、これは望ましいかたちではありません。なぜなら、URLリストでは翻訳する必要ある箇所の認識に齟齬が生じる可能性があるからです。

リンクやバナーなど、ウェブサイトには通常多数の不確定要素が含まれています。よって「どこを、どこまで」翻訳するのかといった理解が曖昧になることは、のちのトラブルの原因となるため避けるべきです。

よってウェブサイトの翻訳を依頼する際は、翻訳が必要なページの、翻訳が必要な箇所(テキスト)をMS WordやMS Excelといったテキストファイルにコピー&ペーストし、まとめたものを原稿として翻訳会社や翻訳者に提供することをお勧めします。

特にサービス紹介ページや製品紹介ページなど膨大なページ数になる場合や、画像化された文字が大量に含まれる場合は、ページから翻訳が必要なテキストを抽出する負荷が大きく、見積もりにもかなりの時間を要します。

また、翻訳会社と翻訳者間で取引される「翻訳用原稿」を翻訳会社が作成する手間がかかるため、翻訳料金とは別に「原稿作成料」など余計なコストが発生する可能性もあります。

URLのリストを提供する

テキストファイルにまとめられた原文(原稿)の字面だけを見て翻訳する場合、コンテキスト(文脈)の把握が難しいことがあります。

しかし、原文(原稿)の内容がどのページに該当するのか、あらかじめURLを連絡しておけば、翻訳会社や翻訳者はページを参照しながらコンテキスト(文脈)を把握したうえで翻訳することができるようになります

例えば「どの文言が見出しで」「どの文言が本文なのか」などは、テキストファイルにまとめられた原文(原稿)だけでは判断しづらい場合がありますが、該当するページを参照することでその内容や文言に相応しい翻訳を行なうことができます。

指定用語はあらかじめ伝えておく

「この文言はこう翻訳してほしい」という要望がある場合は、原文(原稿)の提供と同時に伝えておきましょう。できれば「対訳(たいやく)表」を作成し、翻訳会社や翻訳者に提供することをお勧めします。

対訳(たいやく)とは原文と翻訳文を対照できるように並べて記すことですが、対訳表とはそれを表形式に一覧化したものです。

対訳表を提供すれば、翻訳会社や翻訳者は翻訳支援ツールのデータベースにそれを登録し、「指定された用語の使用に漏れがないか」を自動的に確認しながら翻訳作業を行なえるので、翻訳品質の向上につながります。

用語に関する指定が無く、「なるべく既存のウェブサイトの内容に合わせて欲しい」といった曖昧な指示をした場合、「翻訳品質は翻訳依頼先のリサーチ頼み」になってしまうため、期待した翻訳結果にならない可能性があります。

また、ボリューム(分量、文字量)が大きく納期が限られている場合は、複数の翻訳者で翻訳作業を同時に行なうことが一般的ですが、このような場合にも翻訳後の内容(用語)にばらつきが出る(翻訳者によって翻訳の仕方や用語が異なる)ことにつながります。

しかしながら指定用語をあらかじめ伝えておくか対訳表を提供しておけば、このようなばらつきを防ぐことができます。

スケジュールに余裕を持たせる

企業や組織の「顔」となるウェブサイトの翻訳では、組織内の人間にしかわからないニュアンス等も含まれるため、期待したどおりの翻訳結果かどうかを入念に確認するための「レビュー期間(翻訳内容の確認に要する期間)」を設けることをお勧めします。

ウェブサイトの公開ギリギリのタイミングで翻訳を行なうと、このレビュー期間を満足に取ることができません。結果的に十分に吟味できないままウェブサイトを公開することとなり、効果が低減してしまいます。

そのような事態を防ぐためにも、翻訳期間とそのレビュー期間を十分に取れるだけの、余裕のあるスケジュールを設定するようにしましょう。

尚、翻訳にかかる日数の目安については、「翻訳納期」ページをご参照ください。

まとめ

企業や組織のブランディングに大きな役割を果たすウェブサイト。本記事に記載した事前準備を行なうのと行なわないのでは、翻訳品質とその効果が大きく変わってきます。

見切り発車で翻訳を行なうことは、コストと時間を失うことにつながり、せっかくのウェブサイトの効果を大きく損なうことになりかねません。さらに、翻訳品質の低いウェブサイトは企業・組織のブランドを傷付けてしまいます。

そのような事態に陥らないよう、ウェブサイトを翻訳する際は十分な余裕を持ち、必要な情報は惜しみなく翻訳会社や翻訳者提供するよう心掛けましょう。

以上が「低コストで最大の効果を生むウェブサイトの翻訳方法」ですが、詳細確認がご必要な場合はお気軽にお問い合わせください!

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