Microsoft Wordに「文字カウント」機能があることをご存知でしょうか。

翻訳料金は文字数や単語数の量によって変動する完全従量制ですので、翻訳会社で働く人にとって文字数や単語数のカウントは基本中の基本です。

また、翻訳会社にかぎらず、出版業界や映像業界で働く人にとっても文字数や単語数は無視することのできない存在です。

なぜなら一冊、ページ数、時間など、いずれも決められた範囲に収めるように量を調整する工程が発生するからです。

それでは文字カウントはどのようにすればよいのでしょうか?本コラムでは、誰でもすぐに文字カウントできるように、図解で詳しくご説明します。

Microsoft Word形式の原稿ファイルを開く

まず最初に、文字数をカウントしたいMicrosoft Word形式のファイルを開きましょう。

【図解で超簡単】Adobe PDFの文字カウント方法

文字数をカウントしたいページが複数に渡る場合は、「メニュー > 表示 」中央にある「並べて表示」をクリックすると全体像が把握できて、次項でご説明する「文字数をカウントする範囲」を選択し易くなります。

【図解で超簡単】Microsoft Wordの文字カウント方法

文字カウントしたい範囲を選択する

文字数をカウントしたい範囲を選択しましょう。

カウントしたい範囲が一部の場合

マウス > 左クリック > ドラッグ」で範囲選択してください。

カウントしたい範囲が文章すべての場合

一部の場合と同じ方法で結構ですが、ショートカットキー「Ctrl + A」で全範囲を一括で選択することもできます(Windowsの場合)

【図解で超簡単】Microsoft Wordの文字カウント方法

メニューから「文字カウント」をクリックする

文字数をカウントしたい範囲の選択を終えたら、「メニュー > 校閲」で表示される「文字カウント」をクリックしましょう。ショートカットキーの場合は「Alt + T + W」で簡単に行えます(Windowsの場合)

【図解で超簡単】Microsoft Wordの文字カウント方法

カウント結果を確認する

文字数をカウントした結果を知らせるポップアップが表示されますので、内容を確認しましょう。

【図解で超簡単】Microsoft Wordの文字カウント方法
【図解で超簡単】Microsoft Wordの文字カウント方法
ポップアップを拡大したもの

日本語、中国語、韓国語の場合は「文字数(スペースを含めない)」右横に表示された数が基準になります。

英語、ドイツ語、フランス語など横文字の場合は「単語数」の右横に表示された数が基準になります(日本語をサンプルとして使用したため、左の結果では「単語数」は正しく表示されていません)。

補足

ここまでですでにお気づきの方もおられるかもしれませんが、Microsoft Wordはファイル開いた段階ですでに文字数が画面左下に表示されています。

範囲選択していない場合は「全体の文字数」が、範囲選択している場合は「全体と選択した範囲の文字数の両方」が表示されます。

親切で便利な設計ですが、後のトラブルを避けるためにも表示された結果だけでなく、ご自身でカウントすることをお勧めします。

【図解で超簡単】Microsoft Wordの文字カウント方法

注意点

尚、原稿内に含まれる「テキストボックス」や「図」「表」などはドラッグや一括で範囲選択できません。よってそれらの中に含まれるテキストの文字数や単語数もカウントする場合は、個別に行う必要があります。

【図解で超簡単】Microsoft Wordの文字カウント方法

テキストボックス、図や表の数が少量の場合はひとつひとつ個別にカウントしてあとで合算すればよいですが、大量の場合は「すべてを一旦PDFファイル形式に出力してから文字数や単語数をカウントする」方法をお勧めします(詳しくは当社コラム【図解】Adobe PDFファイルの文字数・単語数カウント方法をお読みください)。

最後に

繰り返しますが、翻訳料金は文字数や単語数の量によって変動する完全従量制ですので、文字数や単語数を知っておくことでおおよその金額が想定できます。

翻訳料金は以下の三つの要素でほぼ決まりますが、もっとも大きな要素は「ボリューム」と呼ばれる文字数または、単語数です。

  1. 翻訳単価
  2. ボリューム(文字数、単語数)
  3. その他料金(レイアウト料、プロジェクト管理費、納期短縮割増、など)

「翻訳単価」は日本語→英語、英語→日本語、日本語→中国語、中国語→日本語といった言語ペア(言語の組み合わせ)や、翻訳の元となる原稿の内容によって変動し、また翻訳会社によっても設定金額が異なります。

しかしボリューム(文字数、単語数)についてはよほどのことがないかぎり認識の齟齬は生じませんので、翻訳の見積もりを依頼する前に知っておくことは金額交渉の面でも有益です。

まとめ

以上、「【図解】Microsoft Word(ワード)ファイルの文字数・単語数カウント方法」でしたがいかがでしたでしょうか。

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